本項ではヴァンデルの使役する魔物についても解説する。
魔人(ヴァンデル)
『冒険王ビィト』の世界で跳梁跋扈している悪魔の総称。数多の魔物(モンスター)を率いて人間社会を蹂躙する”人類の天敵”である。
かつては闇に住む存在であったがある日を境に人類社会に大攻勢を仕掛け、人類にとって絶望の時代である『暗黒の世紀』を切り開いた。
その目的は「人類を滅ぼすこと」であり、程度の差こそあれ魔人達は人類を苦しめることを至上の喜びにしている。
彼らの脅威に対抗すべく人類達の間で組織されたのが主人公ビィトの所属する”ヴァンデルバスター”であり、「冒険王ビィト」の世界の根幹を成す存在であると言える。
一つとして同じ個体が存在せず、性格も能力もそれぞれ異なる非常に個性的な種族で、外見に関しても動植物の特徴が強い者、他の魔人と比べても明らかに巨大な体躯を持つ者、一見すると人間と見分けが付かない姿の者など様々。
大地の底から湧き出る邪悪な力『冥力』を利用し、体系化された超能力『冥撃』や魔人ごとの固有能力を極限まで高めた『魔奥義』を使いこなす。
道具を使用する魔人は多いが武器に関してはその限りではないようで、多くの者が徒手空拳や特異体質あるいは先述の冥撃による戦闘を行う。武器使いも存在するが、ほぼ全員が自分の体内で生成したものや自身の肉体を変化させたものを使っている。
魔人の社会は、戦闘力至上・弱肉強食が掟の極めて過酷な闘争社会で、弱者は「存在自体が魔人の恥晒し」と徹底的に迫害され、下手をすると人間より真っ先に殺されることもあるため、生き延びる道は必死に隠れ潜むか、強者に従属してその保護を受けるしかない。
シャギーの「魔人にはまともな者が誰一人居ない」との言の通り、魔人たちは基本的に自由勝手に振る舞っており、全体的に粗暴で下劣な性格の者が多く、同族意識も希薄であり、魔人同士で殺し合うことも珍しくなく、性格や肉体に何らかの歪な一面を備えている。
一方で、人類と同じく彼らなりの矜持や社会性というものもあり、遺跡が存在する程度には長い歴史や、逆らうことが出来ない暗黙のルールも存在している。
左前腕部に埋め込まれた宝玉”星”の数で強さの格を決めており、星の数が多いほど強いということになる。そのため星を獲得するために魔人達はしのぎを削っており、より多くの人間を殺す、もしくは強いヴァンデルバスターを倒すことに躍起になっている。星の数が増えるほど新たな星を得る条件は厳しくなってゆき、五ツ星時代のベルトーゼは『一国を滅ぼしても足りない』と語っている。
魔人にとって星を失うことは死あるいは魔人でなくなるも同然であり、星やそれを埋め込む左腕を損傷することを何よりも恐れている。また魔人が死ぬと星も砕け散る。
あくまでも人間を苦しめた事への勲章であるため策謀や知略で星を得る者もおり、星の数が多くても必ずしもその魔人自身の戦闘能力が高いわけではない。しかしシャギー館長は六ツ星以上は頭脳のみで到達できる領域ではないとも語っている。
現状では星を七ツ持っている『七ツ星』と呼ばれる魔人が最強格とされており、それよりも上の『八輝星』と呼ばれる存在は未だ到達した者が居ない。
人間界との境界線である『キューロック山脈』を越えた最果ての地『エンドワールド』に佇む『魔賓館』という寄り合い場所で魔人たちは館長であるシャギーから公私に渡り援助を受け、『魔札』と呼称する紙幣でモンスターを売買や改良を行い、人間界に混沌と殺戮の限りを轟かした功績に応じて星を獲得する。
代表的な魔人(ヴァンデル)
七ツ星
惨劇の王者ベルトーゼ
CV:石塚運昇
ヴァンデルきっての武闘派であり、最初は五ツ星であったが3年あまりで七ツ星に昇格した急成長株である。傲岸不遜で悪辣だが、「強くなること」を何よりも優先する飽くなき野心家である。最強のヴァンデルバスターと称された「ゼノン戦士団」を壊滅に追い込んでおり、彼らに命を救われたビィトがヴァンデルバスターになる切掛を作ったため、ある意味本作のキーパーソンである。
深緑の智将グリニデ
CV:大友龍三郎
”黒の地平”と呼ばれる地域を荒らし回っている魔人。魔人の中でも珍しい知性派であり、狡猾なやり口で人類を追い込むたちの悪い存在である。登場時は六ツ星であったが、”黒の地平”の人口の9/10を死に至らしめた功績を認められて七ツ星に昇格している。魔人という存在が如何なる者かを読者に伝える役割も担っており、魔人と言えば彼を連想する人も多いと思われる。魔人を部下に従えている珍しいタイプであり、ロズゴート、フラウスキー、ベンチュラという3人の魔人が忠誠を誓っている。
CV:堀内賢雄
魔人と人間を研究している学者肌のヴァンデル。「人間を殺すこと」が生きがいの魔人の中では唯一「人を殺す事も戦うことも忌避している」珍しい存在である。そのため魔人からも人間からもカモにされ攻撃されているが、そのことごとくを撃退して七ツ星になった異色の存在。ベルトーゼとは親友の間柄であり、彼の名代を引き受けることもあった。優男然とした見た目に反して優れた身体能力を持っているが、能力に謎が多い。七つ星を駒にするシャギーに対して不信感を抱き、ガロニュートの提案した順当順の棄権を反故にし、エンドワールドへと向かうビィト戦士団に立ちはだかる。
不動巨人ガロニュート
ゴーレムのような見た目の巨漢魔人。勇壮な外見とは裏腹に、子供じみた言い回しと陰険なやり口が印象に残る卑劣漢。全身を覆うレンガに魔物や魔人を格納出来る特殊能力を持っており、他の魔人から魔物を取り上げることも多いためか非常に嫌われている。重力を操ることで一方的に自分が有利になるバトルフィールドを作る難敵であり、卑怯な手段も平気でとることからビィトをして「根性が腐りきっている」と言わしめた。
CV:田中秀幸
空を自在に飛び回る天空の覇者。七ツ星魔人のなかでも別格の強さを誇る古株であり、強者との戦いを何よりも楽しむ生粋の武人である。正々堂々とした人格の持ち主で、戦った人間から敬意を込めて「バロン卿(サー・バロン)」と呼ばれたことから、バロン卿という仇名で呼ばれている。戦うこと自体が好きなためか、相手を殺す事には特にこだわらず、再戦を促して見逃すこともある。そんな高潔な人物だが、実は裏の顔があり・・・。
凶刃ヒスタリオ
完全不死の肉体を持つ痩身の魔人。リュートのような弦楽器をつま弾く洒落者だが、一方で短気な性格の持ち主であり、ビィトとの戦いの優先権を巡ってバロンと小競り合いをすることもあった。弦楽器に仕込んだ骨剣を武器にしており、加えて卓越した剣術使いである。死体をゾンビに変えて使役する能力の持ち主。スタイリッシュなキャラクターデザインから人気のある魔人である。一方で人間、魔人を問わず”友達”を欲している変わり種でもある。
小悪魔ロディーナ
美しい女性の姿をした魔人。華奢な見た目とは裏腹にサディスティックな本性を隠し持った食えない人物であり、トリックスターとして物語の陰で暗躍している。空間を自在に操る能力の持ち主であり、どんな場所にも一瞬で物体を移動させられる。洞察力と観察力に長けており、予言者めいたことを人に教え諭すこともあった。
魔賓館
シャギー館長
CV:中尾隆聖
『魔賓館』の館長を務めるウサギのような姿の魔人。全ての魔人の管理及びサポートを手がけている「世界一多忙な魔人」と呼ばれる道化者。魔人に星を授与する役でもあり、どんなに強い魔人も彼には頭が上がらない。腰が低く丁寧な口調で腹の底が読めない喰わせ者であり、能力も不明。全ての魔人を生み出した謎の存在「暗黒なる瞳(ダークネス・アイズ)」に仕えており、その意向のままに行動している。
ヒスタリオの戦闘を見物し終えた直後、スレッドの奇襲で裾が切られ、一ツ星だと判明するも、実力を隠しているとポアラは推測する。
余談だが、ファミ通DS+Wii2007年10月号付録「ファミ2コミック」に掲載されたオリジナル漫画「ヒーローバトルコロシアム」の読者投稿コーナーで、何故だか彼が投稿されて来たというエピソードがある。
タロトス管理官
CV:梁田清之
カメに似た姿の魔人。魔人への魔札の支払いや、魔人に売るための魔物の管理などを行う。
暗黒なる瞳(ダークネス・アイズ)
『魔賓館』の地下にある空間に鎮座している巨大な瞳の群れ。地上で暴れ回る全ての魔人を生み出したとされる謎の超常存在であり、直属の部下であるシャギー以外誰もその姿を見た者はいないと思われる。彼(?)らが何の為に魔人を生み出したのかは未だに謎である。存在そのものは魔人やシャギーガール等も知っているらしいがその詳細について知るのはシャギーくらいで謎が多い。当然ながら魔人のカテゴリーには入らないが、彼らの生みの親であるためここに記載する。
その他
死人沼の策士ムガイン
CV:稲葉実
二ツ星魔人。
ずんぐりとした泥人形のような外見。腕に纏わせた水を剣に変える、切り離した体の一部で相手を拘束するなどのトリッキーな能力を持つ。
策謀を好むタイプでグリニデと同様に魔物の軍団を編成し自らの領地である「黒い沼」を拡大する戦略を取っているが、繁殖力で劣る「沼の章」の魔物を使用しているため軍団の規模は遠く及ばない。
ガイドブック『グランドアドベンチャー』ではグリニデから「猿まね」と酷評されている。
金色の博徒キャンバル
CV:私市淳
五ツ星魔人。
部下の魔物を戦わせる賭け試合「ワンアーム・ファイト」を好み専用に鍛えたバトルチームまで編成していたが、賭けでベルトーゼに負けて城を奪われた挙句殺害された。
黒蜘蛛ベンチュラ CV:津久井教生
グリニデへの服従を誓った魔人たち。服従の証として毒針が仕込まれた腕輪を左腕に装着している。
ロズゴートは魔物の指揮と冥撃に長けたグリニデの右腕。フラウスキーは自身の肉体を変化させた銃と弾丸で標的を狙う殺し屋。ベンチュラは粘着糸を作り出す能力を持つが非力かつ小者のため仲間からは軽んじられ偵察や伝令役を命じられている。
星の数はロズゴートとフラウスキーが五ツ星。ベンチュラが三ツ星。
鋼鉄の牙バレアス
五ツ星魔人。
サメに似た外見。鉄を食べることで体内で武器を生成する能力を持つ。
工業都市ベカトルテ周辺の海を縄張りとし「ベカトルテ近海最強」を自称する。
ビィトに敗れ致命傷を負ったがガロニュートの手下となることで一命を取り留める。ガロニュートの命令で大量の魔物を率いてベカトルテを襲撃するがスレッドに倒された。
鋼鉄の角エルダー
五ツ星魔人。巻貝を人型にしたような姿。
「ベカトルテ近海最強」その2。バレアスと同様の経緯でベカトルテを襲いスレッドに倒された。
鋼鉄の爪ディアム
五ツ星魔人。サンゴのような頭部と長い鉤爪が特徴。
「ベカトルテ近海最強」その3。ベカトルテ沖のマニヨン島に居城を構えていたが、ロディーナの空間転移で飛ばされてきたガロニュートに殴り殺され城も奪われる。
彼ら以外にも「ベカトルテ近海最強」「鋼鉄の〇〇」を名乗る魔人が複数存在するらしい。
ビルディック
六ツ星魔人。二つ名は不明。
ヒスタリオ配下のゾンビの中でも最強の魔人だが、一度動き出せば10mはあろうかという巨体で制御も利かず暴れ回るため、普段は幽霊船デストリューン号の船底で眠らされている。
魔牢獄獄長バウス
CV:西凜太朗
アニメ第2部『冒険王ビィト エクセリオン』のオリジナルキャラかつ本編のラスボス。
魔人を収監する「魔牢獄」の獄長で、舞台となる王都シャンティーゴを狙う同作のメインヴィラン。
最期はビィトと戦い敗北するが、倒される直前に彼のガッツを認めたかのような発言をした。
魔物(モンスター)
魔人が使役する怪物。
ファンタジーに登場する魔物は主人公と敵対しても邪悪な存在でなく自然の動物である事が殆どだが、『冒険王ビィト』に登場する魔物は魔賓館が製造する所謂生体兵器と完全な悪役で魔人の下位種のような印象。魔人が「魔獣大鑑」というカタログで選び魔札で購入する。
『冒険王ビィト エクセリオン』ではバウスとその部下が射抜いた自然物からモンスターを生成する銃を所有しており、凡庸な魔物より格段に能力が高い。
生息環境ごとに「樹の章」、「沼の章」、「地の章」、「渦の章」、「砂の章」、「窟の章」、「鉱の章」、「骨の章」、「極の章」、「絶の章」の10種類に分類されている。
例として「樹の章」の魔物は森林地帯を好み植物や節足動物型のものが多い。水場を好むものでも「沼の章」の魔物は河川や湖沼など比較的狭い場所での活動向きで、「渦の章」の魔物はより広い大河や外洋での活動に適している(魔人が造った動物なので天然でなく野良化した可能性が高い。
生息地ではなく魔物そのものの性質で分類を決めている場合もあり、「鉱の章」には金属や鉱物、「骨の章」には骨や化石の身体を持つ魔物が属している。
人類側も魔物の生態や強さといったデータをある程度把握しており、討伐した際に得られる報奨金や昇格値(バスターのレベルを上げる為に必要な数値。RPGで言う経験値)も種によって決まっている。倒した魔物が強い種や厄介な性質を持つ種であるほど高い報酬が得られる。
魔物を入手する手段は基本的に魔賓館での購入のみだが買った魔物を繁殖させる事も可能であり、グリニデは繁殖力に優れた「樹の章」の魔物を研究し一大軍団へと繁殖させた。
腹心魔物
魔人の補佐を行うため特注で作られた魔物。通常と比べ知能が高く人語を話すことも可能。
ハザン
CV:島田敏
ベルトーゼの腹心魔物。
狼を人型にしたような「ハウンドナイト」を強化した個体。キャンバルとのワンアーム・ファイトではナイトスナイパー5匹を倒すなど知能のみならず戦闘力も高い。また、拠点から動かない主人に代わり遠方への偵察などもこなす。
ダンゴール
CV:埴岡由紀子
グリニデの腹心魔物。
ダンゴムシに似た「プロテク虫」であり、その高い防御力で激昂したグリニデの暴力を受け止め怒りを発散させる役割を持つ。
ウゴ
CV:西脇保
元グリニデの腹心魔物。
ハサミムシに似た外見の「サムミョール」という魔物。ロズゴートの些細な一言で怒り狂ったグリニデの暴力に巻き込まれ死亡した。
シンシア
ロディーナの腹心魔物というかペット。
人肉を好む獰猛な魔物「マーグチン」という種であり、ロディーナの持っている「エサ袋」から出されたおやつを貪る。
ドクター・ギリリ
ヒスタリオの腹心魔物にしてデストリューン号の船医。
元々は巨大なネジに顔と手が生えたような外見の魔物「拷問ネジ」。ヒスタリオが自身の身体に強化改造を施すための高い知能と医療技術、手の指を手術道具に変型させる能力を持たせている。
その他の魔物
出番の多い種や印象的な登場をしたものを記載する。
ガブリ貝
「沼の章」の魔物。
名前の通り牙の生えた口で噛み付いてくる巻貝。
最弱の魔物であり得られる昇格値も最低(Lv1が100匹倒してようやくLv3になれるかどうかという程度)。ビィトがバスターになって最初に倒した魔物でもある。
ナイトスナイパー
「窟の章」の魔物。
人型のコウモリのような外見で飛行能力を持ち銃を装備している。集団戦を得意とするなど戦闘力や知能が高く使用している魔人も多い。
鉄騎貝
「沼の章」の魔物。
鎧をまとい槍と盾を持ったオウムガイ。レベル10前後のバスターではまず太刀打ちできない。
ナイトスナイパー同様魔人からの人気が高い。
ハウンドソルジャー
ハウンドナイト
「地の章」の魔物。
狼の特徴を持つ獣人。集団行動を得意とする性質から兵士として飼う魔人が多い。
ハウンドナイトは上位種で戦闘力・知能ともにソルジャーを大きく上回る。ベルトーゼの腹心ハザンもハウンドナイトである。
ペンバリー
「樹の章」の魔物。
頭部のほとんどを巨大な単眼が占める羽虫。尻の先の針を筆代わりに見たものを正確に模写する能力を持つため偵察用に使われる。グリニデは自身の七ツ星昇格を記念した肖像画を描かせていた。
黒煙ゼミ
黒煙虫
煙突カメムシ
「樹の章」の魔物。
身体から大気を汚染する黒い煙を吹き出す虫型の魔物たち。グリニデはこれを利用しトロワナ王国一帯を太陽の光が差さない「黒の地平」へと変えた。
大怪蝶
「樹の章」の魔物。
オウムのような頭部を持つ巨大な蝶。ロズゴートらグリニデ配下の魔人が移動手段に用いる。
大甲虫
「樹の章」の魔物。
二足歩行の巨大なカブトムシで頑丈な甲殻と怪力が武器。幼虫である小甲虫、亜成体で成人男性ほどのサイズの中甲虫を経て成長する。
グリニデが有望そうなヴァンデルバスターの腕試しにけしかけていた。
ドローマン
ドローマスター
「沼の章」の魔物。
油絵具と泥が入り混じった人型の怪物。人間に化ける能力を持ち、魔人や魔物を町に寄せ付けない『門』すら騙すほどだが、独特な油の匂いからバスターにはすぐ見抜かれる。
上位種であるドローマスターは人間の遺体の一部を体に取り込むことで体臭や細かいクセまでコピーできるなどより精度の高い擬態が可能。
その運用目的から特殊な改造を受けずとも人語を話せるほど高い知能を持つ。
ツチギンチャク
「樹の章」の魔物。
触れたものを溶かすスライム。門に守られた人間の町に卵の状態で潜入させ孵化してから内側から破壊する「門崩し」という戦法に使われる。
斬撃や打撃を受けるとその破片から再生・分裂し増殖するため火や雷の天撃で焼き払うしかない。
合体した巨大な姿が本来のツチギンチャクであり小さいものは分身。
グルメアント
「樹の章」の魔物。
樹木から石壁に至るまであらゆる物を喰らい尽くすシロアリ。両腕のナイフとフォークを武器にする他繁殖力が強く、一週間で五倍に増殖する。
アニオリでは女王蟻の個体が登場した。
アイアンライノス
「鉱の章」の魔物。
鋼鉄の身体を持った二足歩行のサイ。ベルトーゼがゼノン戦士団と戦う際に大量に投入した。
ガロニュートは自身の盾代わりとして体表を覆うレンガに複数体のアイアンライノスを収納しており、ビィトのゼノンウィンザードを受けた時にもこれを斬らせることで斬撃の威力を軽減した。
破滅の恒星
分類不明。
小型の太陽のような燃え盛る球体の魔物。爆発すれば一国をも滅ぼす威力を持つ。
購入金額が全魔物中最高額な上に一度きりの使い捨てのため買う者はいなかったが、ガロニュートがマニヨン島におびき出したビィト一行を確実に倒すため購入した。
腐肉の人
分類不明。
口から毒液を吐く大柄なゾンビ。
「腐肉の種子」という幼体を墓場に埋める事で土中にある遺体の骨を取り込み誕生する。
シャギーガール
分類不明。
魔賓館の従業員を務める人型の魔物。館内の酒場や遊技場で客である魔人への接待を行う。
頭部にウサギの耳を生やしレオタードを着たバニーガールのような姿が特徴。髪型は個体によって微妙に異なるが、いずれも目が隠れるほど長い前髪が共通している。
分身体(ファントム)
厳密には魔物ではないがこちらに記載する。
魔人や魔物の血肉で作られた魔人の分身。戦闘能力は本物に比べ大きく劣るが、劇中に登場したベルトーゼの分身体は並の魔人をはるかに凌駕する強さを見せた。