CV:木内レイコ
概要
「正義」というものをどこまでも強く信じる少年で、大陸一のバスター・ゼノン戦士団にあこがれヴァンデルバスターの道をつき進んでいる。
年齢は原作では不明だが、アニメ『冒険王ビィト エクセリオン』では12歳でバスターの契約をしたとされている。
魔人ベルトーゼとゼノン戦士団の戦いを見守っていた際に、ベルトーゼによって瀕死の重傷を負わされてしまい、蘇生処置としてゼノン戦士団全員の才牙を生命力として分け与えられた。
ゼノンの実弟であるが、平和な世界で過ごしてほしいというゼノンの願いにより、物心がつく前にアンクルスの里に預けられて育ったため、別れの間際までその事実を知らされていなかった。
ゼノン戦士団との別離の後3年間の修行を経て成長、「暗黒の世紀を終わらせる男」を自称し、すべての魔人を倒すため旅に出る。
3日間起き続け、その後丸1日寝るという特異な体質を持ち、時間が来るとところかまわず眠りにつくため、周囲に迷惑をかけることも多い。
性格
細かいことや先の困難を一切気にしない超のつく楽天家。また衣食住や金銭に無頓着な無欲な性格で、魔物が闊歩する町の外での野宿や野草・虫などの捕食を平然と行う。
通常、戦士団を組み多数対一で戦うのがセオリーである魔人と単独で戦うことが多く、その戦いぶりは大胆にして臨機応変。
鋼のように頑固な正義感と理想論の持ち主で、どんな強敵が相手でも諦めることはない。一方でバスターという職業を生業としてきたためか、意外とリアリストな側面があり、理想を語りながらも現実をしっかり見据えた考え方が出来るバランスの取れた思考回路の持ち主である。
アニメ版では昔倒した魔人から手に入れた、特殊なダイスを転がして行く先を決めるという行動が追加されている。また本人は自覚していないがかなり口が悪く、失礼な発言で人間・ヴァンデル問わずカチンと怒らせる事がしばしば。
よく言えば規格外に器の大きな人間、悪く言えば浮世離れした滅茶苦茶な人間である。
人間関係
- 幼馴染のポアラのことは「未来の嫁さん」と勝手に公言している。実際に誰もが認める女房役。もっともポアラは恥ずかしさもあって、言われるたびに照れ隠しの拳骨を見舞っている。
- キッスについては全幅の信頼を寄せている相棒のような間柄。キッス自身や他者から過小評価されがちな彼の能力を最も信じている人間の一人で、「キッスはすげえんだ」と度々口にしている。人柄もよく理解しており、バロン戦で無意識の敵前逃亡した際も「カッコ悪いところを見せたあとがすげえ」と咎めていないどころか、むしろ評価する姿勢さえ見せている。
- 現実主義者であるスレッドとは性格の面でウマがあわないが、互いの実力は認め合っている良きライバル関係。
- ミルファに対しては心強い仲間と見ており、彼女のアピールに対してはサラリと受け流している。
- 敵である魔人達からはまだデビューしたてのルーキーでありながら七ツ星の一角だったグリニデを倒したということもあって要警戒人物として目を付けられるようになり、後にかつてのゼノンと同じく“ビィトの首=星一個分”という破格の懸賞がかけられている。一方で、独自の信念や誇りを持つグリニデおよびバロンといった武人派の魔人からは戦いの中である種のリスペクトを得られている。
才牙
ゼノン戦士団の5人から授かった才牙を使うことができるが、本来才牙の生成に不可欠な天撃(いわゆる魔法)を苦手としている。そのため最初は戦い方がちぐはぐで、才牙に振り回されたり、才牙の力に頼って手痛い失敗をすることもしばしばであった。
普段は自作の槍を使うが、何度も壊されてその度に作り直している模様。
エクセリオンブレード
ゼノンから託された光の天力で形成された大剣。刀身には翼のような意匠がある片刃の剣で、その切れ味は才牙を完全に使いこなせていないビィトが使っても鋼鉄をバターのように斬るほど鋭い。
重力制御の能力があり、持つと羽のように体が軽くなるため高重力下でも行動が可能。
ベルトーゼからは「戦ったことのある才牙の中でも最強」と言われるほど強力な才牙。
必殺技は素早く飛び込み、空中で一回転斬りをする「ゼノンウィンザード」。
バーニングランス
ライオから託された火の天力で形成された槍。5つの中ではビィトが最も使いこなしている才牙だが、それでもまだ全ての能力を引き出せている訳ではない。
柄は使い手の意思によって伸縮自在で、石突を刃に変化させることで双刃の槍にもなる。
クラウンシールド
クルスから託された水の天力で形成された盾。鉄壁の防御力で魔人の攻撃をも撥ね返す。
鎖の付いた鉄球の形態に変化させることもできる。盾の防御力はそのままであるため、振り回せば攻撃を防ぐこともできる。
また、水の天力を増幅させることで体の毒素のみに攻撃し、排出させる能力がある。
才牙を複数持つビィトならではだが、片手で扱えるバーニングランス・サイクロンガンナーと同時装備して使うこともある。
サイクロンガンナー
アルサイドから託された風の天力で形成された銃。空気を取り込み弾丸にしているため、空気さえあれば実質無限に撃つことができ、最大6発まで弾を込めることができる。
ビィトは撃った後の補充方法(銃と自身の「呼吸」を合わせる)を知らなかったため、弾数制限がある使い切りの武器でしかなかったが、後の戦いで気づき連発できるようになった。
銃口の下に刃があり、接近戦用の武器としても活用が可能。
込められた弾を一度に開放する「全弾開放」のほか、刃が前方にせり出し遠距離の敵を狙い撃てる「長距離射撃」モードがある。
ボルティックアックス
ブルーザムから託された雷の天力で形成された巨大な斧。ビィトが一番使いこなせていない才牙であり、生成するのに12秒もかかってしまう。
防御力の高い魔人相手にも大ダメージを与え、その切れ味も魔人の角を切断するほど。
振り回すと真空刃を飛ばすことができるが、小柄なビィトは使いこなせておらず、その制御ができないため発射のタイミング・方向が不安定で、味方を巻き込む危険性を孕んでいる(アニメ『エクセリオン』ではトンガの特訓で制御可能になった)。
石突の部分が鎌になっており、非常時には斧の刃が外れて鎌として使用できる。
刃中央部にある装飾は、開放することで周囲の者全ての生命力を吸う能力(魔技)がある。
エクセリオンBeブレード
天空王バロンとの戦いで発現させた、ビィト自身の才牙である光の天力で形成された長剣。当初は兄の才牙と全く同じ名前であり、発現直後はビィト本人にその自覚が無かった影響で姿までも同じであったが、自分に宿った翼の騎士の助言を得てその真の姿を現す。
優れた切れ味を持った剣だが、その実態は「伸縮自在な薙刀に変化」「光の盾を生成」「鍔を銃身とした銃剣に変化」「大型の鉞に変化」といった上記の5つの才牙を彷彿とさせる形態を瞬時に切り替える事が出来る万能武器。本来一人一つまでの才牙を5つも受け継ぎ、それらを極めていったビィトの異例極まりない経験が文字通り形になった姿である。
一介のバスターから見ればチートも良いところの性能であるが、バランス型の武器の宿命として、個々の形態の機能は特化された戦士団の才牙にはわずかに及ばないうえに、複数の才牙を併用出来るという以前の強みが無くなってしまっている。応用はきくが、突出しきった威力を持たない才牙といえる。
その為ビィトは、今までの才牙を併用するよりも効率の良い"この才牙ならでは"の新たな戦い方を模索する事になった、
その後、名前が被るからと「Beet(ビィト)」「Be(二番目)」「Being(成長)」のトリプルネーミングである"Be"のミドルネームを与えられ、研鑽にて各形態をより高速で切り替えられる様になった。
これにより、一息の打ち合いの間にも才牙を流れる様に変化させる事で、一つの形状・機能に縛られる武具では決して実現不能な戦闘スタイルを確立した。