兜剣造
かぶとけんぞう
CV:柴田秀勝(TV版)/大塚周夫(マジンガーZ対暗黒大将軍)
前作『マジンガーZ』の主人公である兜甲児と兜シローの父で、科学要塞研究所所長。
『Z』の頃は「実験中の事故で妻と共に死んだ」と思われていたが、実は父の兜十蔵が緊急の救命策としてサイボーグ化させ、見事に蘇った。その体は脳髄以外は機械の体であり、生前と変わらぬ容貌は人工物で構成された作り物にすぎない。本人も作り物の体に過ぎない身に強くコンプレックスを感じていたか、この事実は甲児とシローには伏せられていた。妻に先立たれた影響もあるのか、あるいは兜家の男児だからか、父や子に似て、エキセントリックな一面がある事が桜多吾作の担当したコミカライズで描写されていた。
映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』では予言者に扮して登場。暗黒大将軍率いるミケーネ帝国の襲来と、ボスボロットが空を飛ぶことを予言した。
『マジンカイザー』でも予言者はでてくるものの正体は不明(CVは玄田哲章)。
自らが開発したロボットのパイロットにするため孤児院から引き取った剣鉄也と炎ジュンには息子である甲児やシローと同じだけの愛情を注いで育ててきたが、それ故に鉄也と甲児の対立に悩むこととなった。
最終回で地獄大元帥の指揮する無敵要塞デモニカの攻撃から鉄也をかばい、甲児に広い心を持つよう言い残して死亡した。
彼の死により鉄也と甲児は和解し、力を合わせてミケーネ帝国を滅ぼした。
スーパーロボット大戦シリーズでも、『第3次スーパーロボット大戦α』では死亡してしまったが、最終話で渚カヲルやララァ・スンらと共に魂だけの状態で登場し、甲児と鉄也の心を奮い立たせた。なお、他のシリーズで明確に死亡しているのは『D』及びグレート最終回から9年も経った『T』だけであり、彼もまたスパロボ補正の恩恵に預かっている。
真マジンガーにおける設定
CV:高瀬右光
本作では鉄也は妻・錦織つばさの弟という設定。
元は父・十蔵と共にDr.ヘルと共同研究を行っていたが、ミケーネの科学に魅入られ、徐々に「最強のスーパーロボットを作る」という野心に燃えるようになる。その最中、ミケーネの忌まわしき遺産ケドラに襲われ、Dr.ヘルと共に父・妻・義弟の3人を裏切る。
鉄也に押さえつけられたところをつばさに射殺され、表向きは事故死したことになっていたため、兜兄弟は殆ど父の事を知らなかった。
しかし最終回で生存が発覚、ゼウスに倒されたことでケドラの支配から解放されて正気を取り戻し、自らの罪を悔やみ、サイボーグとなってDr.ヘル打倒に協力する。
唐突な終わり方もあるが、本作では死亡していないため、スパロボで登場した際も最後まで生存している。