解説
兜十蔵とは、『マジンガーZ』のキャラクター。
数々の特許で得た収入でマジンガーZをこの世に生みだした科学者(漫画版ではマジンガーの試作機としてアフロダイAの設計を手掛けている)。
優れた科学者で、一度死亡した息子の兜剣造をサイボーグ手術で蘇らせたりしている。
だが、しかし!永井豪作品では良くあることだが…アニメ版と漫画版で設定は異なる。
アニメ版では正義の科学者で割と穏やかな顔をしているのだが、漫画版ではメイン画像のようなどっから見ても悪役面にして好々爺、そして狂気のマッドサイエンティストである。
マジンガーZもアニメ版ではドクターヘルに対抗するために建造したのだが、漫画版では孫達に生きる力を残す為(つまり漫画版ベースではヘルの存在を知らない世界線がある)。また、死の間際に「わっははははは兜甲児、世界はおまえのものじゃぞ!」などとファンキーな台詞を残して逝った。出番自体は少ないのだが、やたら濃いキャラである。
とは言え、早くに息子夫婦を亡くした孫二人に愛情を注ぐ優しい爺ちゃんであることには変わりない。
OVA『マジンカイザー』では本人は行方不明となっており、ホログラムとしての登場だった。
やはり原作同様の姿だった。
マジンガーZやグレートマジンガーを越えるマジンガーとして密かにマジンカイザーを作り上げていたようで弓弦之助しかマジンカイザーの存在を知らなかった。
自力で作り上げたオリジナルのグレートマジンガーも秘匿しており、Dr.ヘルとの戦いで切り札となった。
『衝撃!Z編』ではファンキーな爺ちゃんで、故人だがゴッドスクランダーに自分の人格をコピーした「ウルトラゴージャスコンピューター」オジイちゃんを組み込んでいた。
『真マジンガーZERO』では、数多の世界において、自身の野望の為ならば家族の死すら厭わない極悪非道なマッドサイエンティストとして登場。一回改心するが、逆にそれが災いして手の施しようがない位世界を追い詰めてしまう。
兜十蔵(女)
メイン画像ほぼそのままの容貌であるが、Zちゃんの祖母である。
両親とも行方不明となったZちゃんと一緒に暮らしていたが、光子力研究に没頭した挙句に借金をこさえまくり、家中に差押えの紙を貼られた状況下で、Zちゃんに変身アイテムの「ホバーパイルダー」を託す。
その直後に光子力を奪いに来たあしゅら男爵率いる機械獣ガールズと、初変身を遂げたZちゃんの戦闘のあおりを受けて、自宅は崩壊。自身は「暗黒寺闇太郎」似の町金業者に借金のカタとして身柄を押さえられてしまった。