概要
「スーパーロボット大戦F完結編」で登場したマジンカイザーを主役機としたOVAシリーズ。全7話で、DVD化に際し上下巻に纏められた。
一部キャラの声優や基本設定はTVアニメとほぼ同じであるが、製作はバンダイビジュアルとブレインズ・ベースであり、本家本元東映版のTVシリーズとの繋がりはない。TV版を見ていなくても視聴には全く差し支えない。むしろ、キャラ造形やメカニックデザインなどは週刊少年ジャンプに掲載されていた永井豪本人による漫画版の方が近い。
本作よりマジンカイザーはリデザインされている。
2003年には続編「マジンカイザー死闘!暗黒大将軍」が発売された。
なお「マジンカイザーSKL」はパラレル設定であり本作とは特に関係ない。
マジンカイザーの登場する漫画の内、津島直人版が本作のコミカライズとなる。
あらすじ
世界征服を企む悪のマッドサイエンティスト・Dr.ヘルは、恐るべき機械獣軍団を率いて侵攻を開始した。光子力研究所の兜甲児は祖父・兜十蔵博士(珍しく死んでない)の残したマジンガーZでこれに立ち向かうも、さすがに多勢に無勢。グレートとの協力もむなしく、圧倒的な物量差の前に遂にマジンガーZは鹵獲されてしまう!
甲児が行方不明となり混迷を極める戦線に、再びマジンガーZが出現。しかしそれは、あしゅら男爵の手に落ちたあしゅらマジンガーと成り果てていた! 悪魔となったマジンガーZを得て、勢いづく地下帝国。だが、そこに待ったをかけたのは、神も悪魔も超越する「皇帝」マジンカイザーであった…!
登場キャラクター
光子力研究所
地下帝国(Dr.ヘル一味)
機械獣御一同
登場メカ
兜十蔵が孫のために開発したスーパーロボット。超合金Zを使った強靭な装甲と無限の可能性を持つ光子力エネルギーを動力源に多彩な武器で悪を撃つ!
光子力研究所が誇るマジンガーZの後継機として、兜十蔵の残した設計図をもとに弓教授らが開発したスーパーロボット。さらにグレートにはZにはない飛行機能も搭載されている。
Z、グレートを生んだ兜十蔵が、神をも越えるロボットをめざして作り上げた究極のマジンガー。その破壊力はZ・グレートをはるかに超える恐るべきスーパーロボット。装甲は超合金ニューZα製。
戦闘用として開発されたマジンガーZとは違い、弓教授が平和利用のために開発した女性型の巨大ロボット。連射可能なミサイルを胸に装備している。
破壊されたアフロダイAにかわる、弓さやかが操縦する巨大ロボット。その姿はさやか自身をモデルにしているらしくアフロダイAより女性らしさが強調されている。
ボスが自分にもと、3博士たちをゆすってつくってもらった専用ロボット。その力はあまりにも未知数、時には甲児たちの足を引っ張る事も…
捕獲されたマジンガーZをドクターヘルが改造した悪のマジンガー。基本性能はZといっしょでパイルダーの部分にあしゅら男爵が操縦するマシーンがドッキングしている。
機械獣
TV版『マジンガーZ』で登場した機械獣
劇場版『マジンガーZ対デビルマン』で登場した機械獣
OVAオリジナル、もしくは漫画版『マジンガーZ』で登場した機械獣
余談
本作のコミカライズには唯一超合金ニューZαの破損描写が存在する(アニメでは終始無傷)。
後の終焉の魔神はそこを突いてきたともっぱらの噂である。
その後、本家スパロボでも(それこそ『真マジンガー』放映以前は特に)OVA版が逆輸入参戦を果たすこととなった。ただ、こちらが参戦するとUFOロボグレンダイザーとの兼ね合いが難しく、どちらかが参戦を見送られることが多かったが、異なる並行世界を股に掛けた戦いを描くスーパーロボット大戦DDにて、原作ストーリーの設定を大きく改変する形で本作とダイザーの共演が実現。更に、マジンエンペラーGも登場した。
関連イラスト
関連タグ
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ:特典映像にてマジンカイザーが先行登場している。