概要
OVA「マジンカイザー」冒頭にて、機械獣軍団による数の暴力に負けて鹵獲されてしまったマジンガーZが、Dr.ヘルによって修復された悪のマジンガーである。頭部にはパイルダーの代わりに、あしゅらマシンが合体している(パイルダーとほぼ同じ大きさだが3人乗りで操作を分担している)
超合金Zを調達できなかった為か、破損箇所は修理できずにアチコチ罅が入ったままで、補強の為に全身に鋲(明言はされていないがスーパー鋼鉄製と思われる)が打ってある。武装はマジンガーZと変わりない。簡易補修後に即座に実践投入したのもあり、機体性能は万全のマジンガーZよりは低下しているのであろうが、あしゅらマシンも鋲もZ本体に併せ相当頑丈に設計されているようで、劇中ファイヤーブラスターの余波だけで一緒に居たガラダK7などの機械獣は融けてしまっている一方で、あしゅらマジンガーは補修部分含め無事だった。
あしゅら男爵の声優はTV版と変わらないので、あしゅら男爵がマジンガーZの技名を叫んでいるというある意味夢のシチュエーションだったりもする。…ブレストファイヤーは2発ともカイザーの乱入で不発に終わっているが。
劇中では機械獣軍団を率いて光子力研究所を襲撃し、万全には程遠いグレートマジンガーを圧倒してトドメを刺す寸前まで追い込むが、乱入してきたマジンカイザーに対しては、ロケットパンチは弾き飛ばされ、光子力ビームは装甲がちょっと温まる程度でひるませることもできず、ブレストファイヤーの隙に殴り倒された上にマウントポジションを取られてフルボッコに。カイザーの猛攻で超合金Zのボディを容赦なく叩き壊され、凄まじいパワーに驚愕したあしゅら男爵はマジンガーを放棄して脱出。最終的に両腕と片足をもぎ取られた状態で研究所に向かって投げ捨てられてしまった。この時、マジンカイザーが使用したのはパンチのみであり、マジンカイザーが「マジンガーZを超えるマジンガーである」ということを映像で明確に描写されている。
その後本編ではどうなったかは全く語られてないので、修理されたかも不明である。漫画版では光子力研究所に回収されたが、Dr.ヘルによってどんな仕掛けがされているかわからないので、調査のため封印されエピローグでようやく修理が完了した。
スパロボでは『GC/XO』『J』『W』に登場。
そのうち自軍に復帰するのは『W』だけで、撃墜後に回収、元通りに修理され第2部でオーバーホール中のマジンカイザーに代わり再び兜甲児が搭乗。パリでのミケーネとの決戦時にZは暗黒大将軍に敗れ大破してしまうが、残骸はゴーゴン大公を破るための剣として兜甲児の手に渡る、という結末となる。このとき、暗黒大将軍を速攻で撃墜していると、クリア後に再び修復され戦線復帰する。ルート分岐の関係上、ニコル・アマルフィ生存ルートとは両立できない。Dr.ヘル一味が量産して出現させてくるものもいるが、なぜ壊れたところを元通りの仕様にして量産しなかったのかは謎である。
それ以外の作品ではあしゅら男爵に奪われた時点でマジンガーZは永久離脱となり、あしゅらマジンガーの撃破後の消息は語られない。
『DD』では持って帰る途中にマジンカイザーに遭遇したあしゅら男爵がそのまま運用したが、結局マジンガーを置いて逃走するため登場しなかった。
武装
光子力ビーム
左目が壊れたままなので一門しか無くなっており、攻撃性能は半減している。マジンカイザーに向けて使用されたが、全く効果はなかった。
ロケットパンチ
マジンガーZと同一。グレートマジンガーに零距離で撃ち込んで追い詰めるものの、マジンカイザーに対しては通用せず、装甲に傷一つつけられないどころか弾き返された。
ブレストファイヤー
マジンガーZと同一。グレートマジンガーに対して使用しようとしたところでマジンカイザーが乱入、その後マジンカイザーに対して使用しようとしたところ、カイザーの鉄拳で殴り倒され、いずれも不発に終わった。まあグレートが至近距離からブレストバーンを長時間照射しても、カイザーの装甲がちょっと熱くなるぐらいの効果しか無かったので、発射できたとしても効かなかっただろうが
ルストハリケーン・アイアンカッター
Zに装備されていたが、あしゅらマジンガーでは使われなかった武器。設定上は使えることになっているのか、スパロボでは使用できる。
その他、ミサイルパンチや冷凍ビーム、大車輪ロケットパンチなど、マジンガーZが使える武器は内部装置が故障でもしていなければ多分使えると思われる(OVAのZは腕にドリルミサイルの発射口は確認できないの初期武装しか無い可能性もあるが)