概要
第72話「必殺!!大車輪ロケットパンチ!!」にて初登場。劇場版『マジンガーZ/INFINITY』でも忘れられることなく使われている。
ロケットパンチ射出時に、腕をグルグルパンチの要領で高速回転させて遠心力を付け、破壊力を増した大技。グレートマジンガーのアトミックパンチのような、射出したパンチそのものが回転する演出が加わる場合もある。
もともとはジェットスクランダーの強化改修が手間取っている中で考案された、言うなれば苦肉の策とも呼べるものだったが、通常のロケットパンチを上回る初速と3倍の威力を誇り、ブレストファイヤーすら通じなかった強敵アポロンΑ1を皮切りに、物語終盤では多くの機械獣・妖機械獣を撃破した。
なお、この技を使うにあたってロケットパンチとして飛ばす腕そのものの改修が必要だったため、作中では大車輪ロケットパンチに対応した腕パーツを新規に作成している(具体的な改修点は説明されなかった)。
また、使用時は機体の動力を止めて全エネルギーを腕に集中させなければならないため隙も大きく、初めて使用したアポロンΑ1戦では冷凍光線で相手の動きを止めて腕を回転させる時間を稼いでいた。
基本はメイン画像のように前後に腕を回すが、ジェットスクランダー合体時には翼が回転の邪魔になるので腕を横向きに回す、或いはスクランダーの翼を後ろに可動させるなどして使用したこともある。
改修したマジンガーXもベガスターとの戦いで使用しておりこの時は使用時にスクランダーを外していた。
スーパーロボット大戦シリーズでの活躍
『F完結編』にて初めて実装される。
マジンカイザーとの二者択一で入手できる「強化型マジンガーZ」のロケットパンチをフル改造し、さらなる資金投入を行うことで使用可能になる、いわゆる“隠し要素”の一つであった。
このときは強化型Zよりもカイザーのほうが遥かに強いことなどもあってロマンの域に留まっていたものの、この技自体も無補給で30発撃てて、長距離攻撃として扱えるという強みがある。
以後の作品では『F完結編』のような隠し武器扱いであったり、初めから使用可能であったり、途中からの追加武装になったりと、仕様も性能もまちまちだが、『F完結編』以前の作品における「序盤は貴重な戦力だが、次第に敵味方のパワーアップに取り残され、終盤は完全に息切れする」というポジションから脱却していくマジンガーZを象徴するような技とも言える。
なおαではエネルギー無消費、射程が1〜5マスで移動後に使用可能と優秀な性能で、強化型zのブレストファイヤーとカイザーのファイヤーブラスターの火力が100しか変わらない上に前者の方が燃費が圧倒的に良いため、完全に強化型Zの方がカイザーを食ってしまっている。
余談
放送当時、マジンガーZをはじめとしたオモチャの人形は腕が垂直にぐるぐる回せるのがウリだったため、オモチャ側の事情から派生した技である可能性も考えられる。
理論上はマジンカイザーや真マジンガー版のマジンガーZも使えるはずなのだが使用していない。
関連項目
EI-15…別作品において右肩をグルグル回すロケットパンチ(ブロウクンマグナム)を使用している。