概要
第1話で円盤獣と戦い大破したマジンガーZを修復、再生させた機体。建造途中の本機が第8話で初登場するが、本格参戦は第10話から。
グレンダイザーや円盤獣の解析により得られた技術で強化再生され、地球科学の究極形であった「Z」から「X」、即ち地球外の未知なる力を加えて復活を遂げたマジンガーZの新しい姿と名である。
「パイルダーと合体して起動し、スクランダーと合体することにより飛行が可能になる」と言う機体構成自体に変更は無いがその性能は強化前のZとは比べ物にならず、マジンガーZに勝利した経験からXを「玩具」と侮っていたズリルを驚愕させた。
コズモスペシャルと合体し宇宙空間での活動が可能となる
機体解説
マジンガーX
マジンガーX本体。
色は改修前(ジャンプ版準拠)を踏襲しつつ、放熱板や鼻の形状等全体的に東映版マジンガーZに近い外見となっている。ただし肘から下の赤い突起、膝のガードはマジンガーX独自のもの。
グレンダイザーに近い手足の長く頭の小さいフォルムになっている事からZより機体が巨大化しているものと思われる。
ジェットパイルダー
マジンガーXに合体する小型戦闘機兼操縦席。
東映版マジンガーZのそれと同名だが、より戦闘機然としたフォルムとなっている。
パイルダーオンすると鋭い機首がマジンガーの額から飛び出る形になる。
スクランダー改
マジンガーの背部に合体する飛行強化ユニット。
ジェットスクランダーと同じ一対の翼の他にもう一対の紅の翼が展開され、計4枚の翼を持つスクランダーとなる。
武装・必殺技
クロスハリケーン
強化されたルストハリケーン。その威力は通常出力の30%の状態で円盤獣に大ダメージを与えるほど。技を放った際には竜巻を複数放ちさながらマジンカイザーのルストトルネードのようであった。
ドリルミサイル
光子力ビーム
ロケットパンチ
大車輪ロケットパンチも使用可能となっている。
ブレストファイヤー
第13話にて光子力ビームと併用
剣
最終話でアクアダイザーから借りる形で使用。おそらくネタ元は映画作品の『マジンガーZ対暗黒大将軍』の終盤で、グレートマジンガーから「マジンガーZ、これを使え!」とマジンガーブレードを投げ渡されて使用し、そこから派生してスパロボシリーズでマジンガー、グレートでの合体攻撃の『ダブルマジンガーブレード』、更にグレンダイザーを加えての合体攻撃『トリプルマジンガーブレード』でグレートからマジンガーブレードをマジンガーから受け取る場面と考えられる。
活躍
さやかのダブルスペイザーおよびマリアのドリルスペイザーのピンチに出動。2人を苦戦させていた円盤獣コアコアと交戦し、これを撃破した。
あれだけ苦戦した円盤獣を単騎で難なく下し鮮烈な復活劇を演じたマジンガーに対し、甲児は勝ち鬨を上げながら涙を流すのであった。
余談
概要に記載がある通りの意味を込めて名付けられたのだが…。
- 原作・過去作にはゴウキューンU5という、超合金Zを貫くことが可能な『合金X』で出来た矢じりのついた矢を放てる機械獣が存在する。しかしDr.ヘルの言によれば合金Xも超合金Zには及ばない様子なので、その場合機体に冠する名としてはグレードダウンしていたりする。
- マジンガーZの敵メカである機械獣は一部の例外を除き、「カタカナ+アルファベット+数字」というのが名前のパターンであるが、マジンガーZとの兼合いでアルファベットに「Z」は使われないというルールがあった。しかし「Z」を「X」に変更してしまったためにキングダンX10、グロッサムX2など(Uの世界観においては倒した過去の敵である)機械獣と「X」被りするようになってしまった。
- 原作ではマジンガーZからの交代劇は、マジンガーZがミケーネ帝国の戦闘獣に敗れて大破、その後に同じマジンガー系とはいえ、全く別機体であるグレートマジンガーが登場するという流れであったが、マジンガーXの場合は名前こそ変えられているがあくまでマジンガーZ自体を改修、強化した同機体であるという点が過去の交代劇とは異なる。これはゲーム作品「スーパーロボット大戦F完結編」で初登場した、ゲッター線を浴びせてマジンガーZ自体が変貌したマジンカイザーと共通する流れである。
関連項目
:非公式だが、過去に存在したマジンガーX……の名前を持つマジンガー。アニメ誌「月刊OUT」の誌上企画(ジョーク企画「Z(ゼータ)アニメーション特集」の1つ)に登場。詳細は当該記事を参照。