CV:戸松遥(ルビーナ・ベリル・ベガと1人2役)
概要
ベガ星連合軍総司令で、ルビーナ・ベリル・ベガの双子の姉。
「白銀」の二つ名を持つスターカー騎士団の女傑。
雪の結晶を思わせる専用艦『ベガ星連合軍総司令旗艦クインバーン級二番艦テロンバーン』を座乗し、時には自らアクアダイザーに搭乗して前線で戦う。
人物像
凛々しい空気を纏い、それでいて自身の血筋に胡座をかかない清廉潔白かつ高潔な人物。
また、スターカー騎士団の面汚しと違い、正々堂々を重んじ卑劣な行為を蛇蝎の如く嫌う。
その人間性からルビーナを初め自身のシンパからの信頼に厚く、テロンナ自身もシンパを強く信頼している。
一方で地頭に問題ないものの、正々堂々を重んじるばかりに〈戦争〉にまでそれを持ち出す程に融通が利かない上に、時に自身の価値観を敵味方問わず押し付ける面も秘め持ち、敵の卑劣な行為(ただし、彼女の視点で解釈しているだけに過ぎない面が強い)を目にするや即座に激昂するなど、ルビーナと比べると血筋や立場故の独善さや視野の狭さが散見され、一旦そうなるとルビーナの言葉すら拒否する程に頑なになる。
また、自身の派閥内で強い信頼関係が築けている弊害か、軍略をルビーナ達に任せて自身で敵対勢力の情報収集を怠る、自身の派閥以外の味方からの悪感情に疎い等々、上に立つ人間としては幾分問題を抱えている感は否めない。
元々ルビーナに対し家族として気に掛けていたのだが、後述の理由で現在は妹に対する愛情が愛執と化し掛けている。
それもあってか、ルビーナの行動に不審な点が見受けられた場合、時に座乗艦から降りて単独行動を取ると、自分の立場を弁えていないような軽率な行動を取る危険性もある。
デューク・フリードに対する思い
幼い時分から彼の人間性を見知っているため、彼が惑星大罪人になった際には驚愕していたが、ルビーナを半死半生に追いやった事実もあって受け入れざるを得なかった。
その後、第6話で本格的にデュークと再会し決闘を挑む。
彼の(テロンナの身を案ずる故に)甘い戦いぶりに苛立ちを覚えつつも、次第に「彼の罪状は嘘ではないか?」と軟化し掛けた(事実、ルビーナへの行為を除けばカサドの所業である)。
だが矢先、決闘中を何者かによる奇襲(※)を受けるや、機体の損傷にルビーナの勧告を受けて撤退、半ば逆上しデュークとの溝が却って深まってしまう。
尚、デュークとの交戦の最中、彼への信頼から「ルビーナをお前に預けた(=婚約者として認めた)」と激情混じりに吐露している様子から、もしかすると無自覚にテロンナも彼を異性として意識していた可能性が推察されたが、第10話にて思慕の念が妹と婚約する前からあった実態が示唆される。
※第1話の時点で地球のテクノロジーだけでは、アクアダイザー以前に円盤獣にすら歯が立たない事実が判明しており、地球に来訪する間に的確に情報収集していれば、これがデュークの策謀ではないと分かるはずである。続く第7話にて奇襲はマリンスペイザーへ搭乗したカサドが、ヒカルの指示を受けて起こした経緯が判明、尚、カサド自身にテロンナを逆上させる意図があったかは不明だが、ヒカルとのやり取りの彼の不服を見るに、その場では『グレンダイザー(デューク)の救助』が優先されていた模様。
余談
元ネタは『宇宙円盤大戦争』のヒロイン・テロンナ。但し容姿は原作アニメに登場した方のルビーナに近いと、姉妹間で逆転しているような状態になっている(メタ的には、テロンナの方が先に出ているので、確かに姉に該当するだろうか)。
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愛憎の果てに……
第11話にてルビーナがアインスに託した密書を読んだテロンナは、その後それをアインスに返却し事態の推移の静観を決めた……ように見えたが、結局ルビーナの行動に干渉してしまう。
だが、その態度にルビーナから逆に真意を詰問されてしまい、その過程でテロンナは過去の苦い思い出(=同じ顔をしながらも、ルビーナにだけ特別な表情を見せるデュークへの怒りと、妹への嫉妬 )を思い出し、思わず逆ギレ寸前の醜態を晒し掛けてしまった。
そして、アインスから託された密書(=改めてデュークとルビーナが婚約し、フリード星とベガ星のいざこざの解消)を読んだデュークはルビーナの想いに応えるべく、単身彼女の元へ向かい永久の契りを交わした。
だが、契りを交わしたルビーナは変装したテロンナであり、自分と契り交わさせてルビーナとの契りを不可能にして、2人の願いを破綻させたのだ……。
その際にテロンナは罠に陥ったデュークを愚弄するように盛大に嘲笑した……が、同時に激情にまみれた涙を流していた。
この涙が妹への裏切りに対する罪悪感なのか、あるいは妹の想い人を自分の伴侶にできた狂喜なのかは、テロンナのみぞ知るであろう……
関連タグ(ネタバレ込み)
このディオだッ!:第11話での衝撃の出来事での行為とセリフは、まさにこれ。ネット上でもそんな指摘が多数有り。