概要
ミネルバXとは、『マジンガーZ』のロボット。
兜十蔵博士がマジンガーZのパートナーとなるべく設計したロボット。
実際には博士の別荘を襲ったさいに設計図を強奪したDr.ヘルが製作し、マジンガーZの前に敵として現れる。
だがパートナー回路(Dr.ヘルにも解析不能で、しかも外すと機体の全機能が停止するという超技術)のおかげでDr.ヘルを裏切って味方に戻り、本来のパートナーロボットとして活躍した。
その頭部の形状や、胸部放熱版、胴体部のカラーリングなど、マジンガーZをそのまま女体化したようなデザインになっている。
しかし機械獣アーチェリアンJ5戦においてパートナー回路が破壊され再び敵になってしまう。
最期はアフロダイAによってやむなく破壊されてしまった悲劇のロボット。
搭乗型ロボットが主役のマジンガーに於いて、旧来の自立型ロボットでゲストヒロインを演じたロボットながら、「鉄腕アトム」から論じられてきた高度な頭脳を持つロボットは生命と変わらないと言う哲学を取り込んだストーリーと悲劇的な最期から人気は中々高く、後に水木一郎氏は彼女の為の歌を作詞・作曲している。
ちなみに放送当時、テレビマガジンで行われた「機械獣人気投票」では、66票で2位となったジェノサイダーF9の倍以上の票数である150票を得て1位に輝いている。弓教授曰く、彼女は機械獣ではないのだが、Dr.ヘルが作ったこと、他の機械獣と同じくスーパー鋼鉄製であることなどから機械獣に分類されたと思われる。
武装
劇中では、内蔵された各種武装を披露している。基本的にマジンガーZのそれを踏襲。
また、上記のように、機械獣に用いているスーパー鋼鉄を用いている(本来はマジンガーZと同じく超合金Z製であったが、Dr.ヘル陣営は当時、超合金Zを入手できなかったために代用した)。
- 光子力ビーム:マジンガーZ同様に、両目から発射する。
- ルストハリケーン:同じく、マジンガーZ同様に口から放つ。酸を含む点も同じ。
- ロケットパンチ:前腕部を発射。
- ブレストファイヤー:胸部放熱版から放つ。なお、ミネルバXの胸部放熱版には、アフロダイAなどのように乳房のような膨らみがある。
マジンガーエンジェル
全身がメタリックパープルを基調としたカラーリングに変更されている。飛行モードのシレーヌモードに変形でき、その際にはサンダーブレイカーという必殺技を持つ。全高16m、重量18t。操縦者はマリア・フリード
マジンガーエンジェル達の秘密基地「エンジェルの穴」に保管されていた黒い機体のプロトタイプ。
黒いシレーヌモード(ラ・シレーヌ・ド・ノーワル)に変形可能。人間の動きを忠実にトレース出来るようにするために開発されたが、超能力者であるマリアのような者でさえ相当な特訓を積まなければ本来の能力を発揮出来ないレベル(簡易操作システム経由では限界がある)の機体であり(ミネルバXも同様)、まだまだ開発途中のシステムでもある。システムは小型で頭部にコクピットが存在した。
マジンガーエンジェルZ
ドリルスペイザーと合体し、大気圏外での戦闘可能。
真マジンガーZERO
本作ではなんと女性型のアンドロイドとして登場。ボディカラーこそ元のミネルバのものと同一だが(実はスーツであり、当初は原作まんまの身体だったが、十蔵博士によって改造され、人間とほぼ遜色ない身体をしている)、顔は完全に人間の女性のそれであり、特徴的な頭部は銀色の髪と赤いメッシュになっている。サイズも人間と同じになっているが、光子力ビームやルストハリケーンなど、マジンガーの兵装は一通り使用可能(サイズ相応の威力になっている)。
しかも光子力の力で飛べる。
最大の特徴は、腹部に内蔵された光子加速器(元々こちらのミネルバXは光子加速器として開発された)で、ここで光子エネルギーを光を超えた速度に加速させることでタイムスリップ(正確には過去に存在した自分に情報を送信する)ことができる。この能力を使い、「マジンガーZが終焉の魔神になって地球を滅ぼす最悪の未来」を回避するために何度も時を遡ることとなる。
なお、兜甲児に好意を抱いているために時折弓さやかと衝突することもあったが、彼女の基準では兜甲児が乗ったマジンガーZ>マジンガーZ>パイルダーに乗った兜甲児>兜甲児である模様。
そのため、マジンガーが敵を倒すと、なんかうっとりとした顔をしたりする。
(ちなみにマジンガーに新しい装備が追加された時、だらしない顔をした事がある)
ロボットガールズZ
CV:菊地美香
マジンガーをはじめ、スーパーロボット達を擬人化もとい美少女化した本作にも登場している。しかし機械獣ガールズとは異なりれっきとした人間であり、しかも男性である。つまりオンラインにおいては唯一の男性ユニットということになる(地獄大元帥は性別不明)。本人の性自認は完全に女性。
原作やZERO同様にZちゃんの事が大大大好きであり、事あるごとにグレちゃんとマジゲンカしている。
スーパーロボット大戦シリーズ
自立型・ゲストキャラと言う点が足を引っ張ってか、マジンガーの人気ロボで有りながらスパロボでは出番がそれ程多くない。
『第2次スーパーロボット大戦』では説得で味方にできるが途中で離脱する。続編『第3次スーパーロボット大戦』においてはDCが量産してくるという悲劇的な末路を迎え、説得も不可能となり甲児が悔やんでいる。
『A』ではD-3のジャミングを使うことで甲児の説得が可能となるが、シナリオ終了後はパートナー回路の焼失により有人機に改造される(D-3が出撃していないと、説得した際に破壊されてしまう。また、ステージ終了までD-3とミネルバXのいずれも撃墜されてはいけない)。合体攻撃に参加できるので、入手すればマジンガー系の手数を増やせる。
『64』でも同様の結果を迎える。
『COMPACT』ではミネルバXそのものがパイロットとして登録される(つまり無人で乗り換え不可)が、『COMPACT2』では有人になった。量産型グレートと択一で、第1部で地上に甲児が残っているときに入手可能。第3部ではわらわら出現するが、こちらは入手できない。『IMPACT』では出なくなり、代わりに戦闘獣ダンテが強化パーツを持って出現する。
真マジンガーZERO版はNPCとして登場し、パイロットとしては登録されない。『V』では同作は「機体のみの参戦」と記載されていたにもかかわらず、ZERO以外のキャラクターが登場した事は原作読者を驚かせた。アンドロイドなので一応彼女も「機体」ではあるが…。
関連イラスト
原作版
マジンガーエンジェル版
真マジンガーZERO版
ロボットガールズZ版
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