概要
第56話「強奪された超合金Z!」に登場した機械獣。
超合金Zの原料であるジャパニウム鉱石を奪うため、サタングロースP10とタッグを組む。
その外観は、ヘルメットをかぶった炭鉱夫そのもの。そんなせいか桜多吾作氏の漫画版では、まだ地底にいる段階でボスボロットに乗って組み付いたボスから「この炭鉱夫野郎!」と言われている。
両手に持った巨大な盾をまとって巨大なドリルと化し、地中を掘り進むという能力を有する。名前も、当時はまだ「炭鉱の街」のイメージが強かった夕張市から取られている。
これら、放送当時の世相や時代を連想させる機械獣(ただし、当時は夕張市の炭鉱が閉山し始めていた時期でもある)。
相方の機械獣ともども、古代ミケーネの時代に作られていたとは思えないデザインやモチーフのため、Dr.ヘルが新規に製造、または既存の機械獣に改造を施し開発した機体と思われるが、劇中では特に説明はされていない。
髭面の炭鉱夫そのものの顔や、緑色主体のカラーリングと、地味な外観を有する。
劇中では、マジンガーZがパトロールに出動した隙。光子力研究所に地中から侵入し、ジャパニウム(アニメ本編では、なぜか精錬・加工後の状態のはずの超合金Zと終始言われているが)を盗掘した。
ボスボロットの援護を受けたアフロダイAの光子力ミサイルで倒されたものの、ギリギリのタイミングでサタングロースにジャパニウムを渡すことに成功している。
戦闘用ではないせいか、ボスボロットとアフロダイAにやられる程に耐久力は低いが、任務そのものは成功している為、ある意味での勝利、あるいは『勝負に勝って試合に負けた』といった所か。
詳細はバルモスQ7の記事に譲るが、彼らがもう少し多くジャパニウムを持ち出せていれば、57話でマジンガーZは倒されていた可能性すらある。
デザイン原案は、永井豪。
原案からして、ヘルメット状の頭部含めて炭鉱夫に酷似したデザインに。
ただし、両手に盾を持つ点は決定稿と同じだが、その盾のデザインはツルハシに近い。最初期には「両手のツルハシで炭鉱夫よろしく地中を掘り進む」というイメージがあったものと思われる(ついでに言うと、原案では胴体部のデザインも、「炭鉱夫の吊りズボン」に極めて似た形状をしていたりする)。
余談
なんとキット化した熱心なファンが存在し、しかも商品として販売されている。