グロマゼンR9
ぐろまぜんあーるないん
第3話「マジンガーZ消滅作戦」に登場した機械獣。マジンガーZとカンタムロボを足して2で割ったような姿をしている。
前話の敗北によって機械獣とマジンガーZの性能差を思い知らされ自暴自棄になっていたDr.ヘルが、甲児の操縦技術の未熟さを見抜いていたあしゅら男爵の進言を頼りに、改めて打倒マジンガーを目標に用意した機体である。
カッター付きの伸縮自在な腕、指先から発射されるフィンガーミサイル、そして頭部の板状のパーツから放たれる「イオン光線」が武器。イオン光線はアフロダイAのボディを融解させる威力を持つ必殺技とも呼べる代物だが、2回使うとグロマゼン自身もマトモに動けなくなる欠点がある(エネルギーの消費が激しいのだろうか?)。
まだ甲児はZの操縦に馴れておらず、アフロダイAも武装化される前だったため、ロケットパンチで転倒させられはしたものの基本的に有利な立場で戦いを進めており、アフロダイをイオン光線で破壊して甲児を怯ませる。
だが、さやかの助言をもとにマジンガーが展開したバリアで反射されたイオン光線を自ら浴びて溶解してしまった。
デザイン原案は、永井豪本人。
決定稿とほぼ同じで、頭部の形状と大きさ、プロポーションが若干変更された程度。
ただし原案デザインは、頭部は決定稿よりもかなり小さく、イオン光線を発射する板状パーツがあまり飛び出しておらず、耳の部分のパーツ(Zの、冷凍光線を発射する耳パーツ)も無いため、印象がかなり異なる(つまり、原案デザインの時点では、マジンガーZにあまり似ていない。むしろ小さめの頭部のため、怒り肩で大柄な体格にも見える)。
決定稿にリライトされた時に、頭部がやや大きくなり、耳パーツが追加された。これらの処理により、偶然にマジンガーZに似てしまったものと思われる。
ガラダK7とダブラスM2に続く第3の機械獣なのだが、漫画版だと一コマしか出ていないこともあってか知名度はあまり高いとは言えず、『スーパーロボット大戦』シリーズや『マジンカイザー』等のOVA作品には一度も参戦していない。
『真マジンガー』ではラフや設定画は用意されたものの結局出演はかなわなかった。