概要
グレートマジンガーの補助兵装。第47話で初登場し、劇場版『グレートマジンガー対ゲッターロボG』で先行登場を果たした。
グレートは元々スクランブルダッシュにより飛行が可能だが、それとは別に開発されたのがジェットスクランダー(マジンガーZ)を発展させたグレートブースターである。
グレートブースターの最大飛行速度はマッハ5で、スクランブルダッシュを格納して本機を装着することにより敏捷な飛行が可能となる。翼部にはビーム砲も内蔵されている。
更に、グレートブースターを直接相手にぶつけるということも可能で、むしろそれをメインに開発されている。実際に劇場作品である『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』ではゲッタードラゴンがゲッタートマホークで首を刎ねた光波獣ピグドロンにグレートブースターを射出してトドメを刺したほか、漫画版『グレート対ゲッターG』では戦術水爆5個分の威力を持つ爆弾を内蔵されるなど、完全に特攻兵器扱いであった。
しかしグレートブースターは異常なほどに頑丈なため、敵にぶつけた後も損傷することは無く、設定上は戻って来たグレートブースターと合体することも一応可能である。
TV版最終回のミケーネ帝国との最後の戦いで気絶したことで動けなくなった剣鉄也とグレートマジンガーを救うべく兜剣造博士による遠隔操縦で射出され、一時はグレートマジンガーとドッキングして救助に成功するも、結局そのすぐ後に無敵要塞デモニカのミサイルの弾幕に破壊されてしまった。
ちなみにその10年後が舞台の『マジンガーZ/INFINITY』においては再建造されてはいるが、軍属のため承認制になっており、残念ながら使用する前に映画が終わってしまった。
なので、デザインなど設定はされていなかったのだが、完成トイブランドMETAL BUILDではINFINITY版のグレートマジンガーが商品化されるにあたり、本作のメカデザイナー柳瀬敬之による書き起こしで新規設定され日の目を見ることになった。
家庭用初参戦の『スーパーロボット大戦T』では公式配信番組内でMETAL BUILDと上記のグレートブースターが初めて紹介されたが開発時期の都合によりゲーム内では映画と同じく使用は出来なかった、しかし『スーパーロボット大戦30』でついに実装される事になった。
『OVAマジンカイザー』版
一言で言うとすごく…大きいです…。
試作型グレートが地下帝国との戦いで中破し、鉄也もろともトリプルL5にとどめを刺されかけた瞬間に登場。鉄也たちの危機を救った。
その大きさはマジンカイザーのカイザースクランダーをはるかに上回るほど大きく、突撃するだけでグレートにまとわりついていた機械獣が全滅し、先端のニードルに先述のトリプルL5が突き刺さると羽虫の如くちぎれ飛んだ。
また、ドッキングなどハナから想定されておらず、サーフィンやドダイYSの様に飛び乗って使用する。直接ぶつけるというよりは上に飛び乗ってラリアットやパンチを喰らわせるほか味方を輸送する乗り物的役割である。
しかし、終盤に妖機械獣の軍勢が光子力研究所に攻めてきた際にエレファンスγⅢの手で破壊されてしまった。
漫画版ではカイザーが飛び乗ってガラダブラMk01を撃破した。
『マジンガーエンジェル』版
飛行能力を持たないMAロボの支援メカ。アフロダイAが上に立ち乗りして使用した。
そこから転じてか、『スーパーロボット大戦DD』ではマジンカイザーやマジンエンペラーGとの合体攻撃の締めとして用いられている。
その他
「飛行ユニットを直接ぶつける」という発想は画期的であり、後のロボットアニメでも同様の兵装は多々見受けられる。
有名な例だと『機動戦士ガンダムSEEDdestiny』の∞ジャスティスガンダムが使用するファトゥム-01などが挙げられる。