概要
全ての魔神パワーを開放し、果てしなく破壊を続けるマジンガーZEROに対する最後の作戦を行うミネルバXと弓さやかを支援すべく、グレートマジンガーがグレートブースターを装着し、合計4基の光子力エンジンでグレートのマジンパワーをフル稼働させて進化した形態。
かつてスーパーロボット大戦Fにて、マジンガーZにゲッター線を浴びせてマジンカイザーが登場して以来、ファンが待ち望んだグレートのマジンカイザーである。
装甲は超合金ニューZからオリジナルのマジンカイザー同様の超合金ニューZαに変異、武装はマジンカイザーの物に加えてゴッドマジンガーの武器も持つ(団龍彦の小説『スーパーロボット大戦』に登場する物)。
前述の通り外的な力が加わって機体が変化という初期のマジンカイザーの設定も加わり、旧マジンガーシリーズの集大成とも言える機体である。
オリジナルのマジンカイザーと互角以上の性能を誇ると思われる。だが、残念ながらこのスーパーロボットをもってしても、マジンガーZEROに対しては因果律兵器の存在から勝機は因果律を紡がれるまでの一瞬と兜剣造から断じられていた。実際、グレートマジンカイザーには「高次予測」「因果律兵器」「魔神化」の魔神パワーが解析できず搭載されておらず、搭載された魔神パワーも実は挙動のみを再現した模倣にすぎない。そのためグレートマジンカイザーではマジンパワーと表記される。
実際、進化して暫くは互角に渡り合ったが、魔神パワー・因果律兵器により、カイザーを破壊する因果を紡がれ、ブレストファイヤーで下半身を破壊されて敗北した。しかし、同時に最終的な目的は果たした。
また、作中のZ以外のマジンガーの名を持つ機体として、唯一、カイザーソードでマジンガーZEROの装甲を切り裂いており、魔神パワーなどを除いた素の機体スペックではZEROと渡り合えるポテンシャルを持っている事が分かる。なお、破壊する際にマジンガーZEROは本機へ『マガイモノめ!』と侮蔑の一言を残しており、オリジナルのマジンカイザーの紛い物とも、自分自身の紛い物としての意味とも取れる発言をしている。
超合金ニューZαはOVAマジンカイザーにおいて一度も損傷しておらず傷一つすらつけられていないことで有名だが、グレートマジンカイザーの超合金ニューZαはZEROの因果律兵器によって、下半身を破壊されている(完全破壊こそされていないが、戦闘不能)。これは津島直人の漫画版マジンカイザー最終話において、腕部を始めとするマジンカイザーの各部が破損しており、この世界の因果を紡がれたためと思われる。
なお、マジンガーZEROが参戦した『スーパーロボット大戦V』にこの機体は未登場だが、代わりにマジンエンペラーGというオリジナル機体が登場している。
本機体が未参戦なのはマジンガーZEROの持つ因果律兵器対策のためだと思われる(本作に登場するZEROはスパロボの基本である「IFの存在」ではなく、原作終了後のZERO本人であるため、本機体はZEROにとっては既に既知の存在である。そういう意味ではグレートマジンカイザーは原作に登場した故に参戦できなかった機体と言える。もっとも、原作終了後の本人なので、敵対的な意志は持っていなかったようだが)。
そして2020年9月、スーパーロボット大戦X-Ωに遂にグレートマジンカイザーが参戦。パイロットの鉄也も「ZERO ver.」と、マジンエンペラーG搭乗の鉄也とは別人扱いとなるため、マジンカイザーも合わせて3体の魔神皇帝を並べ立たせることができる。
武装
- ターボスマッシャーパンチ
- ギガントミサイル
- グレートトルネード
- グレートブラスター(グレート版ファイヤーブラスター)
- ゴッドサンダー(元はゴッドマジンガーの技。サンダーブレークの発展系。※正確には、作品タイトルが『ゴッドマジンガー』という企画名称だった当時のサンダーブレークに当たる武器の名前。『グレートマジンガー』へのタイトル変更に伴いこちらの名称も変更された。)
- カイザーソード(胸のエンブレムから引き抜くマジンカイザーのカイザーブレードとは違い、グレートブーメランにも使われる放熱板を変形させる、天空剣なソード)
グレートマジンカイザーの無い、後の世界において、グレートマジンガーのままでマジンガーZEROに対抗する際には漫画オリジナルと思われるサンダーフィールドという必殺技が追加されている。
関連項目
マジンエンペラーG:「真マジンガーZERO」が参戦する「スーパーロボット大戦V」へ参戦した、グレートを発展させたオリジナルマジンガー。こちらは「衝撃!Z編」の鉄也が搭乗する。