ゲッタービーム
げったーびーむ
ゲッター線を凝縮し、ビーム状にして発射する必殺技。その温度は3万℃にも及ぶ。手加減すれば氷漬けの機体を溶かしたりもできる。
ゲッター線そのものを撃ち出すため、ゲッター線を弱点とする恐竜帝国には最も有効である。
…なのだが、TV版「ゲッターロボ」では恐竜帝国の運用兵器メカザウルスには最初の機体であるサキの時点で「ゲッター線防御装置」を装備し、ゲッタービームはそのままでは通用しない。
そのためゲッタービームでダメージを与えるためには、他の武装あるいはゲッターの他の形態で攻撃して防御装置か装甲を破壊する必要がある。
漫画版「ゲッターロボサーガ」やスパロボ等からTV版を観た視聴者はその点に驚くと思われる。そのためTVアニメでは他の技でメカザウルスをけちょんけちょんにした挙句にトドメとばかりに打ち込んで爆破させるのがお約束になっている。
またTVアニメ「ゲッターロボG」第1話でも、ゲッタービームを放つもののメカ一角鬼のビームと激突した挙句威力で負けて押し返され、ドラゴンが撃ち落とされた格好になってピンチを招く(ここで第1話が終わる)という描写があり、TV「ゲッターロボ」「同G」のそれぞれ第1話(いずれも公式で配信されている)しか見ていない視聴者にとっては「ゲッタービームは弱い」と印象づける結果を招いている。
號およびネオゲッターロボ以外のゲッター1号機には標準装備されている(ネオゲッターロボの場合は小説版にてオプション装備は存在する)。
「世界最後の日」では、マントを使うことでゲッタービームを拡散させるスパイラルゲッタービームが登場する。使えるのは旧ゲッター1とブラックゲッターの二機。
発射箇所は基本的に腹部もしくは頭部であり、
ゲッタードラゴン、ゲッターアークは頭部からビームを発射する。
「世界最後の日」版の真ゲッターロボは腹部・頭部の両方に発射口を持つ。
またサーガ版ではゲッター2が目から発射していた。さらに「世界最後の日」版のゲッター3も原作者作の番外編である「クレーターバトル」にてジャガー号の先端部分から主砲を展開してゲッタービームを撃っている(ゲッター2およびゲッター3がゲッタービームを撃っているのはゲッター1の腹部を担当するのがゲットマシン2号機・ジャガー号なのでこういう描写になったと思われる)
他には、ゲッターエンペラーは(正確にはゲットマシン状態のエンペラーイーグル号)口部を開いて放射する。威力は波動砲クラスにまで増大しており、敵艦隊の2/3をその後方の月ごと消し飛ばしてしまった。
基本的に直線タイプの光線だが、発射口の形状が異なるゲッタードラゴンのゲッタービームは稲妻のような光線を発射する。
頭部の額に発射口のあるゲッターロボの場合は、空中を高速飛行しながらゲッタービームによる攻撃が可能な他、頭部を動かして薙ぎ払うなどの攻撃パターンが多い。
スーパーロボット大戦シリーズでは
初期シリーズの戦闘アニメではユニットが動かないため、ゲッター1のゲッタービームは指から発射されると誤解されてしまうこともあった(腕から出すゲッタービームは真ゲッターで一応、描写があるにはあるが)。
なお、指から出るゲッタービームのインパクトが強すぎるせいであまり話題に上がらないが、同じく初期シリーズでは真ゲッター1が股間部から青いゲッタービームを撃つというこれまた凄まじい演出になっていた。
さすがにα以降のシリーズではそのようなことはなくなったが。
東映アニメ版として参戦する場合は、初代ゲッターや、シャインスパーク追加前のゲッタードラゴンの最強技として設定されていることが多いが、ゲッターチェンジアタックが使える作品ではそれより威力が劣ることが多い。
ちなみに、東映アニメ版では弾かれたりするなどして無力化されることが多く、キックやトマホークの方が強いとさえ言われている。それでもスパロボで(一応)最強技として君臨しているのは、主題歌で「悪を滅ぼせゲッタービーム」と歌われているからであろうか。
真ゲッターロボ世界最後の日名義で参戦する場合、チェンジアタックや合体攻撃を除けば殆どのゲッターの最強武器となっているが、ストナーサンシャイン追加後の真ゲッターロボや真ドラゴンはその限りではない。
前述の通り本作の真ゲッターロボは二つのゲッタービーム発射口を持つが、腹部から発射する方が威力が高い。
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボが参戦する場合、隠し武器であるストナーサンシャインとゲッターファイナルクラッシュを取得しなければ真ゲッター1の最強武器となる。
新ゲッターロボが参戦したNEOでは、初期状態の新ゲッター1の最強武器であるほか、後にイベントで「ゲッタービーム・フルパワー」を取得する。
……が、その後に追加されるファイナルゲッタートマホークの方が威力が高く、やはりここでも最強武器とはなり得ない。
ゲッター同士での合体攻撃が存在するAやDでは「ダブルゲッタービーム」や「トリプルゲッタービーム」なる技が存在する。
威力・燃費ともに申し分ないのだが、Aでゲッターに乗れるパイロットはサポート役が多く、前線で戦えるパイロットは隠しキャラの武蔵や鉄甲鬼くらい(両方とも条件は簡単)。トリプルゲッタービームはドラゴンが3人乗りの間しか使えないため、真ゲッター登場後は幻の武装と化す。真価を発揮するのは終盤のルート分岐で、ゲッター系の手数が増えるため、乗り換え可能になってから必殺技のシャインスパークを失っているドラゴンやゲッタービーム以上に火力がある武装がない初代ゲッターの火力を底上げするのに役立つ。
Dでは逆に竜馬たちか號たちしかゲッターに乗せられない。合体攻撃が出せる頃には高性能な真ゲッターがあり、さらに既にストナーサンシャインが使えるようになっている。
合体攻撃を出すためにはわざわざ真ゲッターを使わずに初代ゲッターとブラックゲッターに乗り換える必要がある、ブラックゲッターは性能で真ゲッターに及ばず、変形やオープンゲットができないなどデメリットが多く(Dでは初代ゲッターはプロローグの竜馬機と改造を共有しており、弁慶が単独で乗ったあと、コーウェン&スティンガーとの決戦後に乗り換えができるようになる。真ドラゴンが復帰するまでの繋ぎとして號たちを乗せるのに使い勝手が良い)、趣味の領域。
恐らく、この武装が最も存在感を放っている作品はPS用ゲーム「ゲッターロボ大決戦!」である。