説明
開発 | キング博士 |
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身長 | 38m(ネオゲ版では50m) |
重量 | 250t |
「ゲッターロボ」、「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」に登場するスーパーロボット。
アメリカ出身のキング博士が作ったガンマン型巨大ロボットで、キング博士の息子ジャック・キングが操縦する。
初代ゲッターロボでの出番はたった一話限りと非常に少ない、きわめてマイナーなロボットだが、スーパーロボット大戦で度々味方ユニットとして客演したことで大幅に知名度をあげた。その影響か、派生作品のOVA「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」では目の覚めるような大活躍をしている。
旧版、およびOVA版両方に共通するのは、以下の特徴。
- テンガロンハット型のサポートマシン「ハットマシン」を頭部に頂き、分離してサポート(ハットマシンには、ジャックの妹、メリー・キングが搭乗し操縦する)。
- ボディのデザインは、チョッキのような形状で、西部劇のガンマンやカウボーイの服装を模している(ネオゲ版は特にその傾向が強い)。
- 背部にはマントを装備。
- ガンマンやカウボーイを模しているだけあり、拳銃やライフル・ショットガンを主武装に。二丁拳銃は、腰に下げたガンベルトのガンホルダーに収納している。
- 顔はインディアン(ネイティブアメリカン)が顔に施す化粧のような、模様が施されている。
旧ゲッターロボ版
ゲッターロボ21話「アメリカから来たロボット」で、アメリカ製のスーパーロボットとして鳴り物入りで登場。ゲッターとの模擬戦でも、主に射撃武装を巧みに操ることでゲッターチームを圧倒。ゲッター1、2との模擬戦では終始優位に戦闘を進めており、メカザウルス・ゴラとの実戦でも、ブースターを狙撃し破壊するなど善戦していた。
ゲッター1同様にマントを持ち、飛行能力も有する。飛行速度はゲッター1より上。
その顔は、ニヤリと不敵な笑みを浮かべているかのような表情になっている。顔の化粧は黒色で、隈取状。
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ版
大幅にデザインがアレンジされ、マッシブな体系になった。
とくにその頭部・顔面部は旧版と異なり、端正な人面のそれに変更。顔面の化粧も、赤色で目立つが、デザインはやや抑え気味に。
静止軌道上から隕石攻撃をしてくる衛星メカザウルスをハイパワーライフルで撃破するという場面が印象深い。
またOPでは真ゲッター1とネオゲッター1が握手をするシーンが印象的だったが、本編では真ゲッター1と本機の握手シーンが見られる。
武装
旧ゲッターロボ版
自在に変形する二丁拳銃をメイン武装として戦う。
散弾銃、狙撃銃はまだしも剣やハンマーのような白兵武装にすら変形できる超高性能武器。
また、頭にかぶったテンガロンハット型メカ「ハットマシン」は盾にもなり、ビームを放つこともできる。
ゲッターロボが三体のゲットマシンを分離・合体し、三形態に変形する事で状況に対応しているのに対し、テキサスマックは武器を自在に変形させる事で対応している。
以下、武装各種。
名称は「スーパーロボット大戦」シリーズにおける記述に準じる。
- マックリボルバー
テキサスマックの基本武装。リボルバータイプの二丁拳銃であり、西部劇のガンマンのごとく射撃戦に用いる。
- マックライフル、マックライアット
マックリボルバーを合体させた大型銃。
ライフル状態では精密な狙撃が可能で、TVアニメ版「ゲッターロボ」において、メカザウルス・ゴラのブースターを狙撃した。
マックライアットは散弾銃(ライアット)状態であり、ゲーム中に登場。命中率が髙い武装として扱われている。TV劇中では未登場。
- テキサスソード
マックリボルバーの片方を剣に変形させたもの。剣としての形状は、いわゆる西洋の両刃剣、ブロードソードに近い。変形時には、撃鉄を起こす事で変形させる。
- テキサスハンマー
テキサスソード同様に、マックリボルバーの片方を棘付き鉄球、いわゆるモーニングスターに変形させたもの。テキサスソードと並び、テキサスマックの近接戦闘用武装として用いられている。同じく撃鉄を起こし変形。
- テキサスシールド
分離したハットマシンが変形した丸盾。いわゆるバックラー。テキサスソード、テキサスハンマーを使用するとき、二の腕にはこのシールドを構える事で、接近戦に備えている。
- テキサスビーム
テキサスシールドの中心部から発射する、強力な光線。
- アルカリ性レインコート
透明なレインコート状の防御兵装で、これを全身にまとう事で酸などの化学兵器に対し防御する。メカザウルス・ゴラの溶解液を防いだ。
- ハットマシン
テンガロンハット型の、テキサスマックのサポートマシン。
テキサスマックの頭部に常時合体しているが、必要に応じ分離して単独行動する。その際には、メリーが搭乗し操縦する。
内蔵されたレーダースコープを用いての索敵や分析(この機能で、火の玉に偽装したメカザウルス・ゴラを見破った)、テキサスシールドへの変形、機体に内蔵したレインコートを射出するなどの機能を駆使して、テキサスマック本体のジャックをサポートする。
※ちなみにハットマシン装着時、リボルバーやライフルを構える様は「西部劇のカウボーイやガンマン」のような姿だが、ハットマシンを分離させ、シールドと武器を構える姿は、「西洋の騎士や剣士」を思わせる。ハットマシン分離後の頭部も、どことなく「帽子を取ったカウボーイ」に見える塗装やデザインをしている。
ネオゲッター版
さすがに武器が変形することは無くなったが、拳銃、ライフルそしてシールドという基本的なバリエーションは変化していない。
ハットマシンは健在だが、旧版と比較するとテンガロンハットのデザインからは離れ、小型戦闘機に近いデザインに変更。それに伴い、ソードやハンマーなどの接近戦用兵装も削られた(また、テキサスビームも削除)。
演出はガンアクションに重きが置かれており、とくに拳銃を使った戦いは、ガン=カタもかくやというほど。(弾薬が尽きたら素手で戦うが、残念ながらメカザウルスにはあまり効果がない。)
スーパーロボット大戦では、ソードやハンマーが削除された代わりに、接近戦では「格闘(パンチやキックを放つ)」が用いられている。
- リボルバー
TV版同様、テキサスマックの主武装である二丁拳銃。
隕石弾を一撃で破壊できる威力を誇るが、メカザウルス・ブルの装甲には通用しなかった。
- ライフル
TV版同様、テキサスマックの武装。連射に優れている。
おそらく威力もリボルバー以上と推察されるが、巨大円盤のシールドには通用しなかった。
- シールド
TV版同様、ハットマシンが変形。ただし使用時にはメリーはテキサスマック本体に移動し、安全が確保される。
巨大円盤の砲撃を真っ向から受け止めても損傷しなかったことから、防御力はかなりのものと思われる。
- ハイパワーライフル
テキサスマックの切り札である大型ライフルで、普段は棺桶型のケースに収納されて地中に封印されている。
ジャック曰く「威力が高すぎて地上の相手には使えない」という代物。
第2話ではホワイトハウスの敷地内に隠されていたものを使用。静止軌道上より隕石攻撃をしてきた衛星メカザウルスを、地上からの精密狙撃で一撃で撃破している。
最終話でも在日アメリカ大使館の敷地内に隠されていたものを使用。巨大円盤のシールドこそ貫通できなかったものの、着弾時に発生した衝撃波で近隣住宅街を吹き飛ばし巨大円盤の本体にもダメージを与えていることから威力のほどがうかがえる。
- 投げ縄
カウボーイの代名詞ともいえるアイテム。
最終話ではゲッターウィングを損傷して墜落した真ゲッター1に押し潰されそうになっていたアメリカ人たちの窮地を救った。(かわりに警視庁本部庁舎が犠牲になったが。)
その後、大型円盤を東京湾に牽引する際にも使用された。
パスチャー・キング
ネオゲ版に登場するオリジナル馬型ロボット。
本来はジャックの愛馬の名前であるが、パスチャー(馬)が内部に乗り込むことでその動きを伝える。いわば風雲再起。
ハットマシン同様に、テキサスマックをサポートする。さながら西部劇のシェリフのようにテキサスマックをその背に乗せ、大地を駆ける事はもちろん、宇宙や空を飛行することもできる優れもの。
※なお、名前の「パスチャー(Pasture)」とは「牧場」を意味する単語で、直訳すると「牧場王」。これは、『ネオゲ』でキャラクター・メカニックデザインを担当した鈴木藤雄氏が、競馬アニメ『みどりのマキバオー』でキャラクターデザインを手掛けたことに由来する小ネタである。
テキサスマッ子
(画像右)
CV:東山奈央
『ロボットガールズZオンライン』に登場した擬人化キャラ。外見はメリーに似ておりジャック似の兄がいる。
片言の日本語で話すアメリカ娘で、実際は普通に日本語ペラペラ。怪しいものを見ると即座に銃撃する。
アニメ版にも登場したが、肝心のガワはダンボールガン●ムであった。
関連項目
ステルバー:他のゲッターロボ派生作品に登場する、テキサスマックと同様の立ち位置に居るアメリカ製スーパーロボット。ただしこちらは、ステルス戦闘機をモチーフとしており、スーパーロボットと言うより兵器、もしくはリアル系ロボに近い。
ガンダムマックスター:テキサスマックと同じくアメリカの間違ったイメージ満載のロボ。こちらも二丁拳銃を武器とするが、その他にも「アメフト」「サーフィン」「ボクシング」という、アメリカ的な特色を詰め込んでいる。
上記の風雲再起と共に、スーパーロボット大戦Rにて共演もしている。
ガンダムマックスリボルバー:上記ガンダムマックスターの後継機。こちらはモチーフを、アメリカの西部劇におけるガンマン、それも「シェリフ」に特化しており、両肩アーマーはリボルバー、頭部もテンガロンハットを模したものになっている。そのため、デザイン的にはマックスターよりテキサスマックに近い。
テキーラガンダム:「ガンダムビルドファイターズ」四話に登場したガンプラは改造され、テキサスマック同様に頭部がテンガロンハットの形状で、背にはマントのパーツ、二丁拳銃を武器にしている。また、ギター型ライフル、引きずった棺桶に武器を内蔵と、西部劇のガンマンモチーフを多く取り込んでいる(オリジナルの機体は、頭部はソンブレロハット型、マントパーツはあるが拳銃は無く、ビームトライデントを持った水中戦仕様だった)。
リューワイアット・デリンガー(クラスチェンジ後)
:「覇王大系リューナイト」に登場するロボット、リューの一体。
西部劇に登場するようなガンマンのリューで、頭部にはテンガロンハットを模したパーツ、武器は二丁拳銃にライフルと、デザイン的にテキサスマックと共通点が多い。
:作中に登場の主役ロボ『ビスマルク』は、マント、テンガロンハットを模した頭部、武器に拳銃(一丁のみだが)と、こちらもテキサスマックと同様のガンマンロボットである。