概要
『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』に登場する、ゲッターロボの試作機。
本編開始の5年前、恐竜帝国との最終決戦において初代ゲッターロボは巴武蔵の命と共に消し飛び、早乙女研究所はゲッター線を使用しないネオゲッターロボの製作に取り掛かった。こうしてプラズマエンジンを使う環境にやさしいネオゲッターロボは初代ゲッターに勝るとも劣らない強さを発揮し、恐竜帝国のメカザウルスを蹴散らした。
しかし、恐竜帝国幹部のバット将軍は秘密裏に開発されていた真ゲッターロボの存在を知り、起動前に破壊すべく、部下たちを率いて早乙女研究所の格納庫を強襲。そこで彼らは保管されていたプロトゲッター(TV版及び新ゲッターロボに登場した白いアレ)量産型や、ゲッターロボGの試作機など、何十体ものゲッターロボα版を発見した。
彼らハチュウ人類は極端にゲッター線に弱い体質であるが、真ゲッターを破壊できるなら本望とばかり次々に乗り込み、早乙女博士やゲッターチームを皆殺しにすべく全機総攻撃を仕掛けた。なお、ニオンの科白から察するに登場しているのは全員、ゲッター線耐性を有する地竜一族のみで構成されているらしく、その耐性故に差別を受けていた地竜一族からしてみれば思わぬ怪我の功名となった。
メイン画像の顔が露出したゲッタードラゴン(試作版)は隊長である地竜一族のニオンが乗り込んでおり、ネオゲッター3相手にショルダータックルとハンマーパンチで装甲に穴をあける、ぶん投げて壁にぶつけグロッキーにするなど他の機体より若干戦闘力も高い。
人員の都合上全機に3人乗せることはかなわなかったのか、もしくは単に彼らがゲッター線で弱っていたからなのかは不明であるが作中ではゲッターチェンジは行っておらず、ひたすら三形態いずれかの姿でネオゲッターロボに襲い掛かっている。
そのため作中の描写を見る限り一体一体の戦闘力はメカザウルス並み、もしくはそれ以下であり、一文字號の搭乗していないネオゲッター相手にも序盤は紙屑のように蹴散らされていた。しかし、その数の暴力と補給不要の燃料源、更に地竜一族の死を恐れないゾンビのごとき執念により次第にネオゲッターを追い詰め(何故かスクラムを組むとバリアーを張れるようにもなっていた)、遂にはガス欠寸前まで追いやって橘翔と大道剴を窮地に追い詰めた。
だが、ゲッタートマホークがネオゲッターの首を落とす一瞬前に、號の呼びかけに応じ真ゲッターロボが覚醒したことによりゲッター線が放出され、人間であるゲッターチームには何も起きなかったが地竜一族は耐性の限界を超え全員即死。こうしてパイロットを失ったゲッターの亡霊たちは、糸の切れた人形のようにバタバタと倒れ全滅した。
なお、いくら何でも試作機を作りすぎではないかというツッコミに関しては作中ではこれと言って解答がない。ゲッタードラゴンのような機体がある事を考えると、恐らく試作段階でゲッタードラゴンレベルまで開発ができていたが、そのまま完成させずに真ゲッターロボまで一気に開発が進んだものと思われる。大量にあるのは最初のゲッターロボ開発の時の試作機もあったのではなかろうか。(そうであれば個々の性能がやたら低いのも納得できる。)あるいは、あわよくばゲッターロボを量産して恐竜帝国との戦いに備えていたのかもしれない(実際、ネオゲッター起動直後にゲッター線研究は日本政府が禁止しているし)。
武器
- ゲッタートマホーク:ゲッター1型、ニオン機が使用。いずれも片刃。ニオンによれば(微動だにしない)ネオゲッターであれば装甲を突き破れるとのこと。
- ゲッタードリル:ゲッター2型とライガー型が使用。集中攻撃でネオゲッターに傷を負わせた。
ミサイルやビームの類は同士討ちを避けるためか使用されることはなかった。
余談
この後制作されたOVA『新ゲッターロボ』では投棄された量産プロトゲッターが「神」の襲来により覚醒し、勝手に動き回っていた。戦闘力はお察し下さい。
また、『ロボットガールズZオンライン』では(東映が版権を有していないので出せない)ネオゲッターや真ゲッターを差し置いて登場している(名称はブラックプロトゲッター)。
関連項目
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ かませ犬 雑魚 戦いは数だよ兄貴!
ゲッターロボG ゲッタードラゴン ゲッターライガー ゲッターポセイドン