概要
多くのゲッターロボは3機のゲットマシンが縦一列に合体することにより、3種類の形態に変身することができる。だいたいは
の三種に変形する。
ゲッターチェンジの利点としては、巨体を持つゲッターロボでは避けられない攻撃も、「瞬時に分離→ゲットマシンの形で逃げる→隙をついて別形態に変形する」という方法で回避できる点が挙げられる。敵のチェーンや触手などで拘束された際、すぐさまゲッターチェンジして脱出する、というのはゲッターチームのお約束である。
ゲッターチェンジ機構を有しないゲッター
プロトゲッター號(アニメ版ゲッターロボ號)
当初からワンオフ機として製作されたため、アニメ版では分離合体機能どころか手持ち武器すらなかった。途中で大改造を施し、ゲッターチェンジが可能となる。
ブラックゲッター(真ゲッターロボ 世界最後の日)
1人乗りに改造したため、パイロットの流竜馬が得意とする空戦形態ゲッター1しか存在しない。
プロトタイプ・ゲッター(真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ)
廃棄された試作機を地竜一族が奪取したもののため、分離合体は行わず元の形態(一応三種類ある)のまま戦う。
メタ的なゲッターチェンジの理由
さて、上記を見れば明らかなとおり、ゲッターチェンジは全然合理的ではない。コン・バトラーVのような馬鹿正直な合体や、ガンダム+Gファイターのようなアタッチメントを付属するタイプの合体ならまだしも、わざわざ3種類も形態を作るくらいなら、チェンゲのようにゲッターロボを3機作って1人づつ乗せた方が明らかに効率がいいからである。
じつは『ゲッターロボ』は元々、3体のロボットが登場する予定だった。なぜなら玩具が売れるからである。ちょうどその頃仮面ライダーなどの特撮ヒーローがブームだったので、永井豪と石川賢は「ロボットが変身したら面白い」と考え、3種類にフォームチェンジできるロボットを主人公機にしようと思い立ったのである。
が、当然ながらこの企画は難航する。ロボットが戦闘機や戦艦に変形するならまだしも、全然違う体格・カラーリングのロボットに変形するには、分離合体でもしなければ無理だったからである。そういうわけで、主人公たち3人が載ったレーシングカーが合体するという設定が誕生した。
(ダイナミックプロの車が玉突き事故を起こしたのでひらめいた、という逸話もあるが、現在ではフィクションだと判明している)
賢ちゃんはどのような合体機構にすれば3形態になるか悪戦苦闘していたが、そこにふらっと立ち寄った豪ちゃんが「機体がニョキニョキ伸びればいいじゃん」というコロンブスの卵が如き提案を行う。かくしてゲッターロボは、3つのマシンがムチャクチャな変形をするという画期的な設定を生み出し、テレビの前の子供たちを興奮の渦中へと誘ったのである。
ゲッターチェンジアタック
『スーパーロボット大戦』シリーズにおける攻撃手段。
「分離→合体→攻撃→分離→合体→攻撃→分離→合体→攻撃」という流れがアニメーションで再現される。
ゲーム上の攻撃手段としては『IMPACT』(2002年)から使用可能となるが、これに先駆けて『α』(2000年)におけるゲッターロボG参戦時のイベントムービーで同様の演出が為されている。
以降『MX』(2004年)『第三次α』(2005年)『Zシリーズ』(2008年~2015年)などに採用されており、各形態での攻撃手段や順番の組み合わせが異なる。
関連項目
ゲッターロボ ゲッターロボG ネオゲッターロボ 新ゲッターロボ