概要
ボッタクリとは、金銭の不当な請求方法の一種である。
解説
例えばある飲食店でAセットというメニューを注文した際、メニュー表には「1,500円」と表記されていたのも関わらず、支払いの段階で「30,000円」とどう考えても辻褄の合わない高額な請求をされた場合などがそれである。
語源は諸説あるが、大正時代に起きた「米騒動」で政府が発したの【暴利取締令】とされる。
※語源として広辞苑にその旨が記されている。
ボッタクリの境界線
商売にとって物やサービスには適正な価格がある。
その範疇を超えて、不当に高額な価格を設定したものを「ボッタクリ」と呼ぶ。
自治体によっては「ぼったくり防止条例」を発布し、ボッタクリの判断と発生防止を明文化している。
ただ客側からしてみると、その商品やサービスにどれだけの労を費やしたかについて判断する基準に乏しく、風俗やクラブなど本来の価値が不透明なものは特にボッタクリ被害に遭いやすい。
2020年前後から問題視されている、ネットオークションやオンラインフリーマーケットサービスにおける転売ヤーも、新手のボッタクリと言い得る。
これについては、市場に適正な価格が付いて発売されたものを「手数料」や「希少性」という不透明な付加価値で値段を吊り上げ、増えた金額分だけ自分の利益することになる。
本来、一端買い上げたものは「中古品」もしくは「新古品」であり、売りに出す際は希望小売価格より下げて出すのが常識である。しかし転売ヤーの手法で本来の価格より吊り上がった価格で取引されることは、買い手の不利益ばかりか、商品を発売している企業への損失や信用低下を招く原因ともなり、健全な経済活動の阻害につながる迷惑行為となる。
関連項目
居酒屋ぼったくり・・・題名は「ボッタクリ」でも内容は全然違う小説・テレビドラマ。