概要の力を持ちて…飛び立たん!
近未来編にて登場する巨大戦闘ロボット。オープニングの「今は昔のバビロニア」が示すように古代の産物であり、精神力を燃料に動作するといういわゆる昔のスーパーロボットとしての体裁をかなり忠実になぞったものである。
劇中やOPで謳(歌)われる通り、古代バビロニア文明の遺産という設定だが、現実の歴史区分では「古代バビロニア文明」という呼称はされていない。
地域としては現在のイラク南部あたり、いわゆるチグリス・ユーフラテス川流域における古代メソポタミア文明のことを指していると思われる(後のアッシリアと混同されていることもあるようだが)。
この世界線では歴史区分の呼称が変化するような何かがあったのかもしれない。
人攫いを続ける反体制集団「クルセイダーズ」による事件が町中で相次ぐようになった頃のこと。アキラは知り合いの古物商である藤兵衛の店の地下に安置されているこのロボットを動かそうと試みる。自身が超能力を持っているからという理由で精神集中させるも動かずじまいであった。
しかし、アキラはクルセイダーズの事件を追いかけるうち、事件の元凶が筑波研究所にあることを突き止める。そこの目的は、攫った人間を液体人間に加工して、それらを大量に混ぜ合わせ、巨大な隠呼大仏に注入させることで、大仏に謎の神「御出居様(おでおさま)」を降臨させ、憎しみに溢れた人間社会を憎しみの無い世界に変えることだった。この計画に陸軍も関わっていることから、アキラは頼れる仲間・無法松を共にしながらも、施設からの逃亡を余儀なくされた。
アキラの妹であるカオリは重い病にかかっており、ブリキ大王の話を聞くと「自分を液体人間にして」という提案をされる。液体人間は精神エネルギーを強化された存在なので、確かに動かすには最適だったが、それはカオリが元の人間ではなくなることを意味していた。(それでも希望した理由は、持病のせいで長く生きられないと思っていて、ブリキ大王になってしまえば、その心配が無くなる上に兄と一緒にいられる、生きられるからというもの)
その最中、無法松が対処しようと「無理を通す」と名乗り出た。
超能力などを持たない無法松は、当初はすぐに挫折してたフリをしてバーで飲んだくれる。その時、精神エネルギーの本質が集中力ではないかと思いつき、バーで取り扱っていた怪しい薬の原料とおぼしき「マタンゴ」を大量服用して、自らトリップ状態にさせるという取り返しの付かない方法(強い覚醒剤を大量摂取するようなもの)で、なんとブリキ大王を強引に起動。しかし長くは持たず、無法松は果てる事となる。
だが、この時に無法松の心を読んだことで、彼の本心を知ったアキラは、無法松の遺志を継ぐという強い決意により、遂に本当にブリキ大王の起動に成功した。これを使えば液体人間の計画を止められるかもしれない。道中には陸軍の精鋭部隊が大量に待ち構えていたが、古代文明のスーパーロボットの前にはなすすべも無かった(※)。
(※···一応「怒竜」という旗艦は強敵だが、同じX座標に潜り込めば怒竜は何も出来なくなるため、一方的に粉砕することができる。ただし、リメイク版では火炎放射を使ってくるため一方的とはいえなくなった)
ついに隠呼大仏の置かれた日暮里の御出居寺に到着するが、計画はとっくに準備が整っていたのだった。大仏を囲っている池の水、これこそが2000人分の液体人間だった。これを捧げられた大仏が遂に動き出し、「巨大な構造物同士の対決」が遂に幕を開けた。
これを撃退した後(近未来編スタッフロールでは)は、再びブリキ大王は古物屋の地下に安置されており、アキラでも再起動させることはもうできなくなっていた。
ちなみに戦闘中のHP表示は3桁が基本である為「HP:???/???」となり実はブリキ大王はHPが4桁(2032)もある(999以下までHPが減るとHPが999以上ある事がわかる)。リメイク版では常時最大4桁表示となり最初から「HP:2032/2032」表記。
戦車や戦闘機の群れの攻撃ぐらいでは蚊に刺されたくらいの強靭っぷりだが、先述の通り「怒竜」は3桁削ってくる攻撃をしてくるので油断してはいけない(特にメーザー砲)。ちなみにHP2032はLAL全体で敵味方問わずHPの最大値であり、主人公サイドでは唯一ブリキ大王のみである。
このブリキ大王の技がある限りッ!!
※()は海外版の名称。
- メタルヒット(Metal Strike)
「はがねの拳が天を突くッ!」
「メタル!ヒィィッット!!」
大きな鋼の拳で敵を粉砕する「挨拶代わり」の打撃技。
リメイク版では多段ヒットするようになったりと、強化されている。また、使用時には拳が発光する。
ちなみに向きによってメタルヒットを使う腕は左右異なるパターンまで用意されている。しかも戦車相手に殴ると地面にヒビが入る。芸が細かい。
後述の怒竜の弱点技としても設定され、テーマの歌詞通りに「はがねの拳が天(を飛ぶ戦艦)を突く」のが攻略法となっている。
- ジョムジョム弾(Marduk's Rage)
「壊せ!蹴散らせ!悪の基地ッ!」
「ジョムジョム弾ッ!」
複数発射される爆裂弾。本来は無かったらしく、藤兵衛が追加したもの。
一部攻略本では『精神力を爆裂弾に変換する』という記述があるが、ファンの見解はゲーム内テキストの『藤兵衛による後付武器』が大勢を占める。「弾頭自体は藤兵衛製で、発射機構が精神力に依存する」と解釈すれば一応矛盾は無い。
リメイク版では、ブリキ大王が屈んで地面に腕を立ててから背部の飛行用ロケットの先端からランチャーが展開され発射される。やはり細かい。
海外版の名前は『マルドゥクの怒り』と、バビロン神話からとられている。そういえば古代バビロニア文明の遺産でしたね。
- ハロゲンレーザー(Halogen Laser)
「神か悪魔かその姿ッ!」
「ハロゲンッ!レェェェザァァァッ!!」
広範囲攻撃の全てを焼き尽くす光線。
オリジナル版では複数発射される細いレーザー。当時の攻略本に掲載されていたブリキ大王の内部透視図には両腕部の発射機構がはっきりと描かれていたのだが、攻略本を読んでいなかったファンは発射部位がどこかわからず、上記イラストのように様々な解釈がされていた。
リメイク版では大きく両腕を真上に上げた後にブリキ大王に帯電(?)させて両腕の赤い球状の部分から太いレーザーとして放射されているのがCGムービーなどからわかるため、リメイクにあたりきちんと設定が拾われることとなった。ちなみにこちらもブッ放すと地面に一直線にヒビが入る。もう細かすぎて大迫力。
「超級!近未来編」では、SFC版基準の細いレーザーのハロゲンレーザーと両腕の球体を前に構えて最大出力で放つ「ダブルハロゲンレーザー」がある。
一応片腕だけでも最大出力の極太ハロゲンレーザーを放てる為、リメイク版のハロゲンレーザーの元となったものと思われる。
その為、実質リメイク版のハロゲンレーザーはダブルハロゲンレーザーなのだろう。
- バベルノンキック(Babylon Stomp)
「行くぜ、松ッ!」
「バベルノンッ!キィィィィック!!」
ブリキ大王が大きくジャンプし、落下時の勢いと全重量を掛けた脚で「ひるんだ敵」を押しつぶすなんともダイナミックな技。
リメイク版ではライダーキック(ロボット作品で言えばイナズマキック)ばりの飛び蹴りとなっており、こちらも多段ヒットするようになっている。ちなみにバベルノンキック後の離脱時にもポーズがあり、スタッフの愛と熱により細かい。
単発で最強火力を叩き出し、隠呼大仏にも最大のダメージを浴びせられる技であるため、ファンの多くはブリキ大王の決め技と解釈している。
スタッフもそれを熟知していたのか、リメイク版では上記のように傍らで眠る無法松に呼びかけるようなアキラのアツい台詞とともに放たれるほか、テーマ曲のヴォーカルVer.で2番と3番の間奏に挿まれる技名シャウトのトリを飾っている。
「超級!近未来編」では衛星軌道上まで飛翔して流星の如く落下する最大出力のバベルノンキックをお見舞いしている。
これらの他にも無法松が操縦した際は、敵の光線銃を逆流させる力を見せている。
リメイク版では念力によるバリアで押し返すという描写になった。
ちなみにオリジナル版ではアニメーションパターンがなく、例えばメタルヒットだと単にタックルしてる様にも見えていたが、リメイク版では戦闘時に全ての技でアニメーションする様になっている。
ちなみにリメイク版のブリキ大王の動作はキャラクターデザインを担当した島本和彦氏が描いた同人誌「超級!!近未来編」のものとほぼ同じである。
例えるならばSFC・PS初期までのスパロボから戦闘アニメーションパターンが増えたスパロボα以降のスパロボになったくらいの進化っぷり。
リメイク版ではアキラの声優を担当した赤羽根健治氏の熱いシャウトもあり、その迫力は推して知るべし。
なお、このシャウトは赤羽根氏によると「トップをねらえ!」のシャウトを意識したらしい(杉田智和氏の近未来編実況プレイでのゲスト出演での発言)。しかもスーパーロボットもののお約束であるエフェクトまで掛かっている始末。
さらにさらに大隠呼像との戦いでは雲龍・シンデルマン・ヤマザキにもそのエフェクトが適用されている徹底ぶり。
極めつけに健治氏はアニメ『真マジンガー 衝撃!Z編』で兜甲児役を担当している事もあり、シャウトと共にレーザーやミサイルを放つ姿はさながらアイツである。
これでもかと盛り沢山の新規演出にプレイヤーからは「もはやスパロボ」「スパロボにブリキ大王は早く参戦しろ!」と好評価(オリジナルの時代から「(多分無理だろうけど)参戦してほしい」との声は少なくなかったけど)。しかもBGMのインストバージョンが余計それっぽいのにも拍車が掛かっている。
なお、スタッフから明言こそされてはいないものの、オリジナル版ではブリキ大王操作時では表面上戦車隊や戦艦がフィールドに表示されていなかったが、リメイク版ではしっかり出現している為、ある程度スパロボを意識している可能性はある。
なお戦闘機はリメイク版でも表示されていないが、エンカウント地点に到達すると画面外から複数飛来、ブリキ大王に向かって急降下してきてエンカウント演出が入る。こちらはこちらで凝っている。
ちなみに今回初の海外同時リリースとなるのだが、ブリキ大王の名前は海外版では「Steel Titan」となっている。さしずめ「鉄巨人(巨神)」と言うべきか。
専用テーマ曲『GO!GO!ブリキ大王!!』
ブリキ大王には専用のテーマソングがあり、近未来編のオープニングでも使用されている。
ゲームでは一番の歌詞しか存在しないが、当時ファミ通の公募企画で二番以降の歌詞が募集され、
その公募にキャラクターデザイン担当の島本和彦氏本人が「東京都在住、漫画家 島本和彦(当時33歳)」名義で
一般公募で歌詞を応募し、見事2番の歌詞として採用されてしまったという逸話がある。
ちなみに、3番は一般読者から応募された歌詞を4人分合わせたものを採用している。
1番(ゲームOP)
今は昔のバビロニア
はがねの拳(こぶし)が天を突く
異形の魔神を倒すため
怒りで火をともせ
あつい心が呼びさます
ブリキ大王 我とあり
2番(作詞:島本和彦)
神か悪魔かその姿
古代のパワーが甦る
お前の瞳に映るのが
汚(けが)れた現代(いま)ならば
壊せ! 蹴散らせ! 悪の基地
ブリキ大王 俺とあり
間奏台詞(リメイク歌唱版のみ)
(メタルヒット!)
(ジョムジョム弾!)
(ハロゲンレーザー!)
(バベルノンキック!)
3番(読者四人合体)
挨拶がわりのメタルヒット
ひるんだ敵にはバベルノンキック
地球にやさしい無敵ロボ
時代をこえていま
轟く怒号が地をかける
ブリキ大王 負け知らず
後奏(リメイク歌唱版のみ)
君とあり
余談
また上記とは別に、作曲者の下村陽子氏が作曲中に仮につけていた、
下村さんオリジナルの仮歌詞なるものも存在していたらしく、
「インコ野郎をブチのめせ!」などのフレーズがあったらしい。(参照:2004/07/12の本人ブログ(当時のアーカイブ))
しかし本人によれば「すっごいテキトーな歌詞でとても公開できるものではありません(笑)」
「公開したらスクウェア・エニックス社からお叱りが来そうなぐらいの、とんでもなくいい加減な歌詞です」
(参照:2006/03/11の本人ブログ返信)
とのことので、残念ながらおそらく今後も日の目を見ることは無いのだろう。
なお、この曲には公式ボーカル版が存在し、上記のファミ通の企画のプレゼントとして
本作のディレクターの時田貴司氏本人が歌ったバージョンを収録したカセットテープが存在した。
またLALファンの中でも人気が高く、ファンがこの曲をアレンジして歌ったものがいくつか存在している。
さらに2012年、LALサントラ復刻記念として上記の時田バージョンが18年の歳月を経てリメイク。
こちらは大幅にカッコよくリアレンジされ、サントラ初回限定特典としてCD化された。
さらにこの曲がパワーアップして再アレンジされるとはこの時は誰も思っていなかった。
時代を越えて令和(いま)…
そしてリメイク版にてあの影山ヒロノブが「GO!GO!ブリキ大王‼️」を歌唱する事が決定した‼️
(しかも英語版も影山氏のボーカルで歌唱される。)
『ライブアライブ』近未来編主題歌「GO!GO!ブリキ大王!!」メイキングPV
影山ヒロノブ氏 インタビュー
ちなみにリメイクに際してファミ通は当時一般公募で採用された人が名乗り出てきたらコレクターズエディションを進呈という企画をTwitterで発表。→外部リンク
そして案の定、早速名乗り出てきた者が約一名…
なお、歌詞の「神か悪魔かその姿」や「はがねの拳(こぶし)が天を突く」などは、アキラが各技の使用時に戦闘セリフとして発している。
さらには、近未来編OPは、「GO!GO!ブリキ大王!!」がボーカル付きで流れ、それをバックにフルCGのブリキ大王の雄姿が拝めるという超豪華仕様となっている。
元々オリジナル版からスーパーロボットのアニメのOPを意識していたが、リメイク版ではその要素が強くなっている。
そしてサウンドルームでは「フルで歌えるカラオケバージョン」「日本版オープニングバージョン」「英語版オープニングバージョン」が聴ける。(何故かゲーム中のインスト版はサウンドルームのリストに入っておらず、サントラに収録されている)
皆もこのカラオケバージョンで「GO!GO!ブリキ大王!!」を歌おう!!…と、思ったらなんと全国の「LIVE DAMシリーズ」「JOYSOUND」で2022年10月6日から配信される事となった。皆も熱い心で歌うのだ!!
そして、満を持してあの漢がGO!GO!ブリキ大王!!を熱唱したのだった!!
そして海外にもリリースされる事で英語歌詞も新たに用意された。
「GO!GO!Steel Titan!!」
In a long forgotten place-Babylonia
The king was forged with fists of steel, and the heavens quaked
To defeat and destroy the evil that now comes
Furious and righteous, lead the way!
Hearts aflame with purpose true call him to the fight
The king of kings, Steel Titan-we'll give him our all!
Is he god, or devil cruel, given metal flesh
Brought back to life by power ancient that endures
Awoken he looks upon an unfamiliar world-
Enemies hated he must now purge
Smash and bash! Destroy the fiends! Blow them all to hell!
The king of kings, Steel Titan-I have now become!
Metal strike!
Marduk's rage!
Halogen lasers!
Babylon stomp!
With his two fists of hardened steel, he'll come say hello
And bid farewell to flailing foes with a flying kick
Our invincible robot champion of the earth
Crosses time and space to join the fight!
Hear the king's roar resonate all across the land
The king of kings, Steel Titan-he will never lose!
You will never lose!
なお、HD-2Dリメイク版のドット絵は制作スタッフが気合を入れすぎて細部までこだわり、プロデューサーの時田氏がお願いしてもいないのに想像の数倍は超えたアニメーションが仕上がってきて、逆に「やりすぎないでくれ!」「もういいですよ」「それやるとゲームが完成しなくなるから!」とブレーキ役となってもまだやろうとしているくらいだったとのこと。
中でもブリキ大王は渾身の出来であり、ドット関連を統括しているリーダーの方が「ブリキ大王だけは自分で描きたい」と、情熱を持って制作してくれたとのことで、ブリキ大王のクオリティーの高さにスタッフ全員が素直に驚いたという逸話があるなど、個人個人のこだわりが発揮されて現場が盛り上がる場面が何度もあったそうな。(参考インタビュー)
最終編にて
- 主人公がオルステッドだった場合、ボスキャラクターの1人として登場する。プレイヤーキャラとして隠呼大仏を動かし、近未来編と同じストーリー上で戦うことになる。負ける要素の少ないオルステッドの最終編の中にあって、リメイク前後どちらにおいても強敵となっている。
- 主人公がオルステッドでなかった場合、ピュアオディオを撃退した後にもう一度動かせる可能性がある。隠呼大仏との再戦になるが、最終編でのアキラの能力は無関係な上、近未来編より隠呼大仏のステータスが低下しているため簡単に勝てるようになっている。なお、SFC版ではアキラの状態異常耐性のみブリキ大王に反映され、ド根性グラブ装備なら手足封じ耐性が付くのでさらに簡単になる(リメイク版では耐性も一切反映されない)。
初の公式立体化
ニンテンドースイッチでリメイクされるライブアライブの数量限定スペシャルパッケージ「ライブアライブ コレクターズエディション」に「ストラクチャーアーツ ブリキ大王」が特典として付いてくる。
いわゆるプラモデルであり、しかもボックスアートを島本和彦先生直々の描き下ろしという豪華仕様。
塗装いらずの組み立て式キットだが、公式からも「好きなようにこだわりの塗装をして組み立てちゃってください」というアナウンスもあり、ちらほらと購入者達(モデラー)がSNSでこだわりの塗装したブリキ大王を公開しているのが見受けられる。ちなみに、島本氏の漫画製作プロダクション「ビッグバンプロジェクト」でもスタッフが組み立てている事を公式Twitterアカウントで公開している。
神か悪魔かその余談
SFC版で開発中においては一応、島本氏がキャラデザ担当と決まるまではブリキ大王には仮グラフィックの候補がラフイラストとして何点かあったらしい。当然だがいずれも現在のブリキ大王とは全く異なる姿。
そしてキャラクターデザインを依頼された島本氏が描いた初期案は「非常にレトロなブリキ玩具っぽいロボットの姿」だった。そして完成版に近いイラストではブリキ大王はムチを手にしていた。
なお、プロデューサーの時田氏は野望として2014年にはブリキ大王のスパロボへの参戦を希望していた。
なお、仮にスパロボに参戦させるとなると上記のブリキ大王の武装はたった4つしかなく、こうなると新たに「ダブルハロゲンレーザー」MAPW枠におそらく「ジョムジョム弾」と「ハロゲンレーザー」のMAPW版が追加される…のかもしれない。
ちなみにリメイク版のお陰で時田氏はあの寺田貴信氏と繋がりが出来てしまったという。
オリジナル版が発売された当時のスクウェアで巨大ロボット(人型機動兵器)をプレイヤーが操作する作品はライブアライブかフロントミッションの二つぐらいだけだったが、こちらでも無理を通して見せてくれる日はいつかは………
………と、期待されてきた中、またしても昭和の男達が無理を通してくれたッ!
なんとスパロボDDに期間限定参戦である!
しかも、島本先生描き下ろしのカットイン・キャラクターイラストの採用!
関連タグ 我とあり
吼えろペン...ブリキ大王らしきロボットの玩具が1コマ登場している。吼えろペンRRRではストラクチャーアーツブリキ大王の試作品が登場。
燃えよペンRRR...近未来編のキャラデザの裏話でブリキ大王の事も描かれている。
超級!機動武闘伝Gガンダム...ガンダム連合にブリキ大王らしき機体が参戦している。
デビルガンダム...そのガンダム連合の倒すべき敵。地球にやさしい無敵ロボとして生み出されたが、暴走した結果、異形の魔神と化してしまった悲劇のガンダム。
スーパーロボット大戦DD...満を持してメーカーとゲームの垣根を超えた。
誰がここまでやれと言った...まさにリメイク版における時田氏の叫びと言える
オマージュ元とされているロボット
鉄人28号:日本における巨大スーパーロボットが主役のはしりといえる作品。太い胴体・背部のロケットに見られる。ある時は正義の味方、ある時は悪魔の手先というロボットの概念が登場した作品。ただし、こちらは遠隔操作タイプである。
マジンガーZ:日本において搭乗型巨大スーパーロボットを定着させたパイオニアであり、内蔵武器・カラーリング・池の水を割る発進シーン、物語の冒頭(主人公が読者に語りかける導入)にいたるまで、様々な点でオマージュ元になっている。リメイク版ではアキラの中の人の事もあって、よりこちらに近くなった。あろう事か新時代の魔神のテーマでは1番の歌詞から「神か悪魔か」のワードがある始末。
ゲッターロボ:どちらかというと主題歌「ゲッターロボ!」が「GO!GO!ブリキ大王!!」の作曲において下村氏に影響を与えたとされている。それもそのはず、ロボットアニメの熱さを下村氏に伝える為に時田氏がカラオケで自ら名だたるロボットアニメの主題歌を熱唱した逸話がある。ちなみにゲッターロボ(特にゲッター1)の体型もややブリキ大王に見られるのも特徴。前述の「神か悪魔か」のワードもOVAでだいたい同時期に登場している。
勇者ライディーン:超能力で操縦する、古代文明のスーパーロボット。ちなみにライブアライブにはその必殺技を使う老人がある編に存在する。パイロットも名前が同じひびき洸(アキラ)で、『スパロボDD』ではその繋がりで「ダブルアキラ」の共闘が実現した。
ガンバスター:言うならばスポ根(=ド根性)のノリで有名なロボットアニメの主役メカ。強烈な飛び蹴り「スーパーイナズマキック」がある。アキラのcvを担当した赤羽根健治氏いわく、ハロゲンレーザーの発音はガンバスターの「ホーミングレーザー」の発音に寄せているんだとか。
エヴァンゲリオン:超能力ではないが、シンクロ率が操縦に大きく左右する。また、基本的に特に物理攻撃無効のバリア「A.T.フィールド」がある。また、ブリキ大王にも関係する液体人間についての話も似通ったものがある。ただし、こっちはライブアライブよりも後の作品である為、正確にはオマージュではない(液体人間とLCLについては、SF小説のブラッドミュージックが共通の元ネタであると言われている)。なお、監督である庵野秀明氏は島本和彦氏と古くからの友人であることもファンの間では有名であり、もしもスパロボに出演できたら色んな意味で濃厚なクロスオーバーが見られるのでは?という声もチラホラ。
バブイルの巨人:FF4に登場する敵対勢力側の巨大な機械の巨人。こちらはブリキ大王と逆のシチュエーションで、戦車隊や飛空挺で迎撃する事になるが…
アレクサンダー(FF):同じくファイナルファンタジーシリーズに登場する機械の召喚獣。特にFF13のものがブリキ大王に似ているがこちらは後発。「聖なる審判」という技もまたハロゲンレーザーにそっくり。
天外魔境シリーズ:作品によっては巨大なロボ大仏だの巨大な埴輪ロボだの名前そのまますぎるゲイシャロボが出てくるある意味RPGで巨大ロボで戦う展開がある先駆け(?)
意外な設定
半熟英雄シリーズ:エッグモンスター・マシンナイトの説明に「ライバルはブリキ大王」と記述されている。ちなみに両者が揃った事は一度も無い。ちなみにマシンナイトが登場が先で、半熟英雄第一作からのエッグモンスターである。「対3D」以降から「ライバルはブリキ大王」の記述が見られる。