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天外魔境ZERO

てんがいまきょうぜろ

天外魔境ZEROとは、ハドソンより発売されたスーパーファミコン用ゲームソフトである。
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概要

1995年12月22日にハドソン(現:コナミデジタルエンタテインメント)から発売された、和風RPG「天外魔境シリーズ」の第七作目。シリーズ唯一のスーパーファミコン作品である。

これまでのメインであったPCエンジン作品とは違い、媒体がロムカセットのため、シリーズの特徴であったキャラクターボイスやムービーはカットされてしまった。
その代わりに、スーパーファミコン作品としては非常に美麗なグラフィック、後述の「PLGS(パーソナル・ライブ・ゲーム・システム)」の搭載など、スーパーファミコンのスペックを最大限に生かした挑戦的な作品となっている。
ROM容量も32メガとCDには遠く及ばないもののファイル圧縮解凍チップを搭載する事で
実質72メガ相当の容量を実現している(参考:テイルズオブファンタジアは48メガ)

シリーズの中では異色な作品ではあるものの人気は高く、現行機でのリメイクを求める声も多い。

システム

前作から変更があったシステムや、本作独自のシステムを紹介する。

巻物

RPGにおける「魔法」に相当する巻物は、本作では各地にいる仙人からもらうことができる。「盛盛」の巻物を持つモリモリ仙人との会話を初めて見て面喰らった人は多いだろう。また、それ1つだけで効果を発揮する「単体巻物」(前作までの巻物に相当)に加え、2つの巻物を組み合わせることによって発動できる「合体巻物」も存在する。

奥義

本作では、キャラクターごとに基本的な奥義の習得方法が全て異なっている。

  • 火眼:各地にいる仙人との修行をクリアする
  • 昴:各地にある灰色の宝箱を開ける
  • 天神&水貴:レベル(段)アップで覚える(思い出す)
このため、レベルアップで習得する天神(水貴)以外のキャラクターの奥義習得は任意となっている。
ただし、イベント習得のものなど例外もある。

PLGS(パーソナル・ライブ・ゲーム・システム)

本作最大の特徴といえるシステム。カートリッジ内に時計機能を搭載しており、初めに現実の時間を設定し、それによってゲーム内でも現実と同じ時間が流れる。これにより、特定の月に神社で開かれるお祭りに参加したり、「卵屋」という店で卵を孵してペットを育てたり「マもの(召喚獣)」を入手したりできる。
また、店によっては特定の時間・曜日でないと営業していない店や、値段・品揃えが変わる店、年齢制限のある店もある。
ストーリー攻略の上では直接かかわる機能ではないが、サブ要素の多くはこれを利用して作られている。

だが、このPLGSを2018年現在利用する場合少々厄介な事となる。内部カレンダーで設定できるのが2014年12月31日までしかなく誕生日設定は1999年12月31日までしか設定が無い

もし、新規で設定する場合(これはカートリッジの初期化をしないとできない)は過去のカレンダーで日付けと曜日が一致している年のものを利用するか、無視するかしかない。
なお、この時計機能とバックアップはバッテリーを共用しているので、電池切れを起こしている個体が多いとされる。

世界設定

物語の舞台はこれまでのシリーズとは違い、「太古のジパング」という設定になっている。そのため、以前の作品との直接的なつながりはほとんどない。
600年の封印から解き放たれた地獄の王・ニニギと地獄の軍団に立ち向かう、火の一族の火眼天神の活躍を描く。

作風には日本神話のイメージが強く反映されており、以前の作品にも重要なファクターとして登場していた「三種の神器」も全て登場する。

ストーリー

遥か太古のジパング。そこは「火熊国」、「孔雀国」、「鶴国」、「亀国」、「犬神国」、「竜王国」の6つの国に分かれており、「神獣」と呼ばれる聖なる獣が各国を守護していた。そして、「永遠の火の意志」によって選ばれた火の一族の勇者が竜王国の王となり、全ての国を束ねていた。

今、竜王国を治めていた兄弟のうち、弟王が新たな王に選ばれた。しかし、それに納得がいかない兄王は600年前に「地獄門」の奥に封印された地獄の王・ニニギの声にそそのかされ、弟王を殺害、門の封印を解いてニニギと地獄の軍団を復活させてしまうのだった・・・

それから100日後。
火熊国の火影村では、火眼という少年が祖父の厳しい修行に耐えながら剣の腕を磨いていた。そして修行の一環である炭仙人との対決に遂に勝利し、意気揚々と村へ戻ろうとしたのだが、そこには火眼の運命を変える光景が待っていた・・・

主要キャラクター

主要人物

ヒガン(火眼)
火熊国・火影村に住む12歳の少年。
祖父・ビャクエンによって、自身が火の一族である事を隠蔽されたまま育てられていた。後に火の勇者としてジパングを救うために戦う。両親は既に他界。
ゲーム中では言葉を発しないためリアクション等からしか人物像は窺い知れないが、小説版では口は悪いながらも仲間思いで熱血な性格として描写されている。

スバル(昴)
0歳児の火の妖精。
ヒスイの妹で転生した姿でもある。何に対しても好奇心旺盛で幼くお転婆だが、大好きなヒガンの役に立ちたいと望んでいる明るく素直な少女。
「マもの」と呼ばれる生物を使役する力を持ち、奥義としてそれら召喚して戦うことができる。

テンジン(天神)
600年前に地獄の軍団と戦った火の一族の一人。
クールな性格であまり多くを語ろうとはしない。かつて地獄の者であるみずきと恋仲になるが、ジュリの呪いによって自らの体の中にみずきを封印され、二心同体となってしまう。
初めのうちは人間を信用しておらず、相手に対して三問答(「『○○』、『××』、『△△』・・・これがなんだかわかるか?」という連想クイズ)を問いかけ、心の内を探ろうとする癖がある。

みずき(水貴)
地獄の者でかつての神獣の一人。ジュリ、サラの妹。
600年前、火の一族のテンジンと恋仲になったことで改心しニニギのやり方に反発し袂を分かつも、裏切りの代償としてジュリによって殺害され、テンジンの体の中に封印されてしまう。

ヒスイ(翡翠)
スバルの姉であり火の妖精。
癒しの能力を持ち、火熊国のいのちの森で村人の農具の錆をとるなどして生活していたが、妖精の寿命である20歳を迎えていたためその命は風前の灯であった。ヒガンと出会ったことで元気を取り戻した後は、氷山村に安置されたスバルの卵を守るべくヒガンと行動を共にする。最期はスバルの誕生の為に残った力を使い、天寿を全うした。

ビャクエン(白炎)
ヒガンの祖父であり剣の師匠。厳しく過酷な修行を孫に課すが、それは一重にヒガンの行く末を見越しての親心。老いた今でも剣の腕は一流で、地獄の軍団に匹敵する。

地獄の軍団

絶対レイド
火熊国を支配する地獄の隊長で、氷牙城の主。口から吐き出す氷の息であらゆるものを氷漬けにしてしまう。その真の姿は全身氷の怪物。

狂獄の怒鬼(きょうごくのドキ)
孔雀国を支配する地獄の隊長で、血戦の塔の主。人々を病気にし、作物を枯らす赤い血の雨を国中に降らせている。

砂羅(サラ)
鶴国を支配する地獄の隊長で、まぼろし城の主。鶴国一帯を砂漠に変えてしまった。美しいものが好きで、自分のコレクションを集めた博物館を建設しているが、そこには砂羅に気に入られて砂の像に変えられてしまった人間も展示されている。
真の姿は、美しさの欠片も感じない怪物。

樹里(ジュリ)
亀国を支配する地獄の隊長で、怪樹城の主。亀国一帯を樹海で覆ってしまった。砂羅の姉だが、ほっそりした砂羅と違って太め。自分から赴いて亀国を案内したり、逆に罠を用意したりと、やたらと火眼達に絡んでくる。が、それは親切心ではなく自己満足の為、プレイヤーにとって不快なものでしかない。ボス戦直後のイベントでテンジンがみずきに交代(ボス戦後マンダラのふえ入手、使用すると任意に交代可)し、一度倒すと妹の砂羅を喚び出し、自身に融合させ再戦・連戦となる。

金銀(キンギン)
犬神国を支配する地獄の隊長で、黄金城の主。金山を解放して人間達に金を採掘させ、自分の運営する娯楽施設で換金・使用させることで、地獄の軍団に軍資金を供給している。その正体は犬神の盟友たる神獣・白虎の成れの果て。ちなみに犬神国では、様々なミニゲームを遊ぶことができる。

ニニギ
地獄門に封印されていた地獄の神。竜王国の兄王を利用して復活を果たし、わずか100日で古代ジパングを支配した。

その他の人物

ゲンコツ、ビンタ
火眼の友達。いつも火眼と一緒に行動しているが、二人とも気が弱く、いざというときに怖じ気づいてしまう。見た目や名前に反して、ゲンコツ
の方が臆病者。

赤丸
関西弁で話す、商人のような格好の小さい男。人なつっこい陽気な性格だが図々しい一面もあり、火眼にいろいろ頼み事をしてくる。
が、その正体は孔雀国を支配する地獄の隊長・地獄の赤丸(狂獄の怒鬼は副隊長。説明書などにも伏せてあるため、初見のプレイヤーを驚愕させた)であり、真の姿は醜く太った禿頭の大男に蛇が絡み付く姿。その際の戦いで死亡した筈だが、後に意外な場所で再会する事となる。

シラヌイ
口元を覆面で覆った謎の剣士。かつてビャクエンのライバルであり、その孫である火眼のことに興味を持っている。
その後ニニギの配下として二度戦う事になるが、勝利するとかつて祖父と共に編み出した最強の必殺奥義「竜神斬り」を愛刀と共に託してくれる。

アグニ
ニニギの姉にして、高天原の主神。彼女に逢う為に高天原に差し向けられた魔獣を討伐する事になる。

小説版

天外魔境ZERO 炎の勇者たち
1996年2月1日に角川書店(現:KADOKAWA)より発売された。著者は広井王子・レッドカンパニー。
全内容を1巻にまとめるため、ゲーム内容は破たんしない程度に省略・統合されている。
大きな変更点として、

  1. 火眼たちが直接神獣と会う機会が無い
  2. 犬神国の話が丸々カットされており、金銀は孔雀国で登場する
  3. 昴の口調が赤ちゃん言葉になっている
  4. 鶴国と亀国は「鶴亀国」という1つの国として扱われる
等が挙げられる。また章の合間には、本編とは関係のない現代を舞台にしたショートストーリーが挿入されている。
巻末の広井氏のあとがきによると、この書籍化は寝耳に水の話だったようで、執筆するのにかなり苦労した様子が語られている。

スタッフ

企画・監修:広井王子
絵師:辻野寅次郎
脚本:荒井弘二
音楽:笹川敏幸
監督:竹部隆司

外部リンク

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