天外魔境JIPANG7
てんがいまきょうじぱんぐせぶん
アルケミアから配信されていた『天外魔境』のオンラインゲーム。ジャンルは戦乱ソーシャルオンライン活劇。
プレイヤーはマリによって生み出された火の一族やジパングの民などになり、ヨミの完全復活を阻止するべく、7つの国で根の一族との戦いを繰り広げる。
戦闘はじゃんけんの属性がある絵札を使ったカードバトル方式で、じゃんけんの「グー」「チョキ」「パー」の属性がついた絵札を使うカードバトルによって根の一族と戦っていく。新たな絵札を作成するための素材合成システムも用意されている。
『天外魔境Ⅱ』に登場した火の勇者たちが主要NPCとして登場しているのが特徴。ちなみに紅丸たちは千年前の「火と根の戦争」で活躍した戦士たちという元の設定はそのままだが、『天外魔境Ⅱ』とはキャラデザインと設定が違っている。
2011年4月5日よりサービス開始したが、運営チームが今後のサービスついて慎重に協議をした結果、ユーザーに「満足出来るサービスの提供が困難」と判断し、第一シーズン終了となる2011年7月26日をもってサービス終了した。
レビュー等を見れば一目瞭然だが、とにかくシステム上の不備やそれに伴うストレスが多いゲームであり、「優れた素材(キャラクターや世界観)を使いこなせなかったクソゲー」として評価されている。
時代は遠い遠い昔。戦乱の世。場所はジパング。眠りについていた「ヨミ」が復活し、それに導かれて「根の一族」がジパングの人々に対して侵攻を開始した。ヨミの完全復活を企む根の一族は、その圧倒的な力で人々の命を奪うだけはでなく、ヨミに糧となる魂を送り届けるための「暗黒ラン」を各地で育て始めた。暗黒ランはジパングの民の血を吸うことによって、ますます巨大化し闇にそびえた。そして人々の生活は脅かされ、ジパング中は恐怖に支配された。
しかし、ヨミと対をなす存在「マリ」によって生み出された「火の一族」やその血を引く者が各地で蜂起し、ジパングの人々に戦う希望を与えた。
7つの国、7つの種族、ジパングを舞台に、数多のプレイヤーが入り乱れ、織り成す群像絵巻が今、紐解かれる!
体 | 戦闘要素「絵札戦」におけるキャラクターの体力。 |
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術 | 戦闘における「術」札の強さに関係する。 |
精 | 戦闘における「召喚」札の強さに関係する。 |
力 | 戦闘における「直接攻撃」札の強さに関係する。 |
段 | レベル。徳を得ることで段階的に増える。 |
徳 | 経験値。敵を倒す、クエストをクリアするなどで増える。 |
プレイヤーキャラクターたち
以下の7人から1人を選んでゲームを進めていく。
- ジパングの民(男・女)
いわゆる人間。通称「農民」と呼ばれる。各パラメータが平均的に育つ。「火田」(アイテムを育てる畑のようなもの)における作物の成長速度が速い。
- 火の一族(男・女)
マリによって生み出された特異な力を持つ一族。力の値が高く、威力の強い武器を扱うのが得意。
- 鬼
屈強な肉体と頭に生えた角が特徴的な一族。体力や腕力で他を圧倒するが、それ故に争いが絶えない。一方で、ジパングの民や火の一族が鬼族へ嫁入りする話や、その鬼の子が不思議な力を使うといった逸話も残っている。パラメーターでは、体力と力は高いが、術や召喚が苦手。
- 人魚
海に住む謎の多い種族。女だけで構成されている種族で、ジパングの民との悲恋話も語られている。人魚の涙を飲めば長寿を得られるという伝承がある。パラメーターでは精神力の値が高く、召喚攻撃が得意。
- 天狗
頭脳派で様々な術を使いこなす。ジパングの民に友好的だが、出自は謎に包まれていて、元々は地下世界に住んでいた根の一族と関係がある。パラメーターは術の値が高く、攻撃術と回復術が得意。
火の勇者たち
火の一族や共闘する種族の戦士たちの中で火の勇者と呼ばれる7人。彼らはこの時代に生きる人々を導くとともに、戦時下にあって希望の炎でもある。
- 紅丸(ベニマル)
火の一族である父と鬼族の血を引く母を両親に持つ青年。幼い頃は鬼の血により暴れん坊だったが、父の厳しい修行により理性を得て、その後はジパングの民と鬼族の架け橋となるべく努め、リーダー的資質を作り上げていった。「紅丸斬」を操り、冷静かつ高い戦闘ポテンシャルから「獅子王」と呼ばれている。
- 三郎(サブロウ)
浪華近郊の村出身の少年。特殊能力も持たず、体も小さい少年だが、根の一族に村を焼かれたことで強い復讐心を持ち、それゆえに戦に身を投じた。イヒカの民とは親しい。戦地で重傷を負い生死の境を彷徨うが、イヒカの民の技術により全身武器の戦士として甦った。「三郎斬」を操る。
- 静(シズカ)
火刃村出身の女性。生まれながらの盲目だが、戦災孤児たちを引き取って面倒を見るなど、とても優しい性格。根の侵攻が激化するにともない、慣れ親しんだ火刃村から人里離れた山の麓に移り住むが、孤児たちが生活していた屋敷が千倍慈愛拳に襲撃されたことをきっかけに、静は剣の腕を磨き、火の戦士へと成長する。普段は優しく博愛の心をもった聖女だが、戦場では神速の「静乱斬」の使い手として名を馳せる。
- 義経(ヨシツネ)
火の一族と人魚族のハーフ。姿は人間だが、父親譲りの火の気性の荒さと母親譲りの長寿の特徴を持っている。戦いにはまったく興味がなかったが、義経が住む安芸の村を訪れた紅丸と邂逅、行動を共にするようになる。紅丸を兄と慕い、紅丸から礼節から戦術まで数多くのことを学び戦士として成長する。幼い頃から水に親しんでいたこともあり「水の貴公子」と呼ばれ、得意の「義経斬」で根の一族と戦う。
- 女彦(オンナヒコ)
生粋の火の一族で巨漢の男性。「女彦」という名前は、淑やかで心優しい人柄に育ってほしいという両親の願いが込められた名前だが、その名前とは裏腹に、豪快で乱暴な性格に育ってしまった。戦いが生き甲斐であり、強さに飢え、その渇きを癒す好敵手の登場を待ち望んでいたが、女彦と同じように強敵に飢える根の戦士が現れる。
- カラス
天狗族の頭領。天狗族とイヒカの民は元々根の一族だったが、戦において捨て駒同様に扱われることから、根の一族を率いる幹部たちに不信を抱き、イヒカの民と天狗族は根の一族から離反。カラスは天狗族のリーダーを務めている。「黒羽斬」の使い手。
- 松虫(マツムシ)
男勝りの女戦士。かつては普通の村娘。松虫の恋人は将来有望な戦士だったが、根の一族の女将軍ウツボ姫に見初められてしまい、松虫を邪魔に思ったウツボ姫に殺されそうになるが、その魔手に倒れたのは松虫を庇った恋人だった。それ以来、松虫は根の一族討伐に魂を燃やし、「悲恋の鬼百合」として、捨て身の技である「松虫斬」とともに後の世まで語られるようになった。
根の一族(ボスキャラ)
- ヨルガミ
六大骸将軍の一人。鬼骨城の城主。魔犬の姿をしている。
- 雷潔死郎
六大骸将軍の一人。魔海城の城主。ロックミュージシャンを思わせる派手な姿をしている。
- ダイマントー
六大骸将軍の一人。大馬鹿野城の城主で猿。かなりお調子者な性格の大馬鹿。
- 閃光ノ一
六大骸将軍の一人。地獄城の城主。見目麗しい美形剣士。
- クダネ
六大骸将軍の一人。密林城の城主。豊満な女性の姿をした狐の妖怪。
- 剛天明王
六大骸将軍の一人。砂神城の城主。根の一族きっての武人。
- 千倍慈愛拳
四天魔王の一人。暗闇城の城主。6本の手を持つ異形の怪僧。
- ウツボ姫
四天魔王の一人。白銀城の城主。自らの美貌で相手を虜にして従わせる美女。
- ジャカアシ教授
四天魔王の一人。幻夢城の城主。高度な技術と知識を持つ「イヒカの民」の科学者。
- 根のミコト
四天魔王の一人。六大骸将軍の首領。鉄城の城主。
- ヨミ
根の一族の神。
- プロデューサー
西健一(GameComplex)
土屋謙(GameComplex)
福井隆(レッド・エンタテインメント)
倉田慶(レッド・エンタテインメント)
- ディレクター
澤紫臣(GameComplex)
- キャラクターデザイン
辻野寅次郎
- 開発ディレクター
鏑木貴視(Xchange Inc.)
玉木義隆(Xchange Inc.)
竹内修一(Xcraft Inc.)
- ゲームプログラマー
榎並亮(Xcraft Inc.)
吉田奨(Xcraft Inc.)
小林康行(XD Inc)
佐藤拓海(XD Inc)
二見真史(XD Inc)
- ウェブプログラマー
志賀亮吾(Xcraft Inc.)
鳩山豊(Xcraft Inc.)
細木大輔(Xcraft Inc.)
安並一幾(Xcraft Inc.)
- システムエンジニア
稲葉太郎(Xcraft Inc.)
渡久地英樹(Xcraft Inc.)
- チーフデバッガー
井上勇吾(Xforce Inc.)
- プランナー
福島和博(GameComplex)
川崎孝治(GameComplex)
- デザイナー
米井琢治(XD Inc)
大橋正人(M-OHA Create Inc.)
愛甲香織(M-OHA Create Inc.)|
- キャラクター・世界観設定
芦田俊太郎(レッド・エンタテインメント)
- タイトルロゴ
助川貴子(レッド・エンタテインメント)
- 美術協力
野口征恒(レッド・エンタテインメント)
- 美術設定
キツネ
黒蜜きなこ(レッド・エンタテインメント)
- 背景
ENFANCE
- 筆文字
辻白楊
- 監修協力
斉藤祐志(株式会社ハドソン)
谷口達哉(株式会社ハドソン)
- エグゼクティブプロデューサー
名越康晃(レッド・エンタテインメント)
中川龍(GameComplex)
- 音楽
田中公平
- 題字
広井王子
ゲーム内の「おミヨちゃんのQ&Aコーナー」では、「今回のタイトルは、何と広井王子さんが名付けたらしいですよ。また、「天外魔境」という題字を書いたのもご本人だそうです!」と解説していて、タイトルの名付け親と題字作成者は広井王子氏であることが明かされていた。