「お前たちが戦っている時何もしてやれず苦しい思いをさせたことを許しておくれ…。でも、お前たちは立派に戦った!!その力を信じていいのですよ」
概要
CV:池田昌子
ゲーム『天外魔境Ⅱ』に登場するキャラクター。宇宙の創造主によってヨミと共に生み出された女神。創造主から「何者にも屈せぬ、強く新しい命を生み出す」という使命を与えられて、宇宙の彼方よりやって来た。
マリの姿は赤い巨大な玉のような形状をしている。復活後も光の玉の姿をしていて、ヨミと違い、人型の姿ではない。
マリは強さとは他人を労わる優しい心と考え、火の一族を創造した。強さとは不屈の闘争心と考え、根の一族を創造したヨミとはやがて対立して、一族もろとも争うようになった。千年前の戦いでヨミと直接戦いを繰り広げたが、引き分け状態に終わり、因幡の地下でヨミともども眠っていた。
ヨミの復活を企む三博士によって、ヨミともども発掘されたマリは、三博士によってヨミに食わされてヨミの体内にいたが、火の一族と根の一族が混じりあった事実を知って驚愕したヨミによって、体内から解放された。
最終決戦の後、戦国卍丸たちにヨミも知らないある真実を語り聞かせる。
マリはかつて、火の一族が根の一族と交わりあったことを知り、予期せぬ事態に戸惑うものの、それが彼らの強さであると知り、あくまで静観を貫いた。そして自分たちの強さを信じていいと卍丸たちに語って聞かせた。
マリはヨミをも倒した卍丸たちを見て、自分たちの使命が果たされたことを語り、ヨミを連れて創造主の元へと帰った。
帰る直前、「何もできなかった私だけど、一つだけ母親らしいことをさせておくれ。ヨミに奪われたお前たちの大切な人たちをできるだけたくさん心の中で思い描くのです」と言って、大勢の人たちを生き返らせるという、まさに『神対応』をした。
ちなみに生き返らせる対象は『ヨミや根の一族によって殺された者』以外でもいいようで、極楽太郎は病死した千代を、絹は自分が無残に殺してしまった吹雪御前の生き帰りを願って、それぞれ生き返らせていた。また、生き返った人の中にははまぐり姫のように人間の姿で復活した者もいた。まさに至れり尽くせりの大盤振舞な対応をしてくれた女神様である。
髑髏譚では
火多から現れた巫女。千年前の戦いの終わり頃、悪霊となって暴れたヨミを鎮めて封印した。
『あだちひろし・辻野芳輝 奇想天外話』第6回ではマリについて語られている。
ゲームとは違い神ではなく、千年前におけるヒの巫女の役割を持つ女性で、マリが勇者たちを力を与えていく(その選択をするために丸い器を持っていて、その中から何か力を取り出す能力がある人物を勇者にしていく)設定で、持っているものが丸い器なので「マリ」と呼ばれていて、「マリ」が本名ではないことが語られている。