概要
ハドソンのRPG「天外魔境」シリーズのキャラクター達による対戦格闘ゲーム。
1995年6月20日に業務用ネオジオ向けに発売。同年7月28日には家庭用ネオジオ版が、11月24日にはネオジオCD版が発売された。
ピクシブでは「真伝」のタグで作品が投稿されることもある。
開発は会社を立ち上げて間もない頃のラクジン。ハドソンは主に監修面を受け持っている。
特徴的なシステム
- 他の格闘ゲームのようなコマンド入力技(奥義)の他、各キャラクターは自分の術を持っている。この術は入力が簡単で(下入力2回+ボタン一つ)、尚かつ見た目も派手で威力も強力なものが多い。この必殺技といえる術を簡単に発動できることが、このゲームの魅力の一つといえるだろう。
- 本作には体力ゲージの他、画面下に「マジックゲージ」と呼ばれるものが存在する。このゲージを消費することで術を発動出来るのだが、術によってゲージの回復速度が異なっている(基本的に大技ほど回復が遅い)どのように術を使っていくかということも、試合の駆け引きとなってくる。
- 試合中には様々なアイテムが登場し、回復や能力上昇といったもののほか、転んだり気絶したりするお邪魔なものまで出現する。これらのアイテムは主に空から烏天狗が落としていくが、時々ダウンしたキャラクターから出てくることもある。そのため、「敵を攻めていたはずが、ダウンさせた相手から突然出てきた気絶アイテムをとってしまって劣勢に」なんてことも…。何が起こるか判らず、運を味方につければ逆転のチャンスを呼び込めるつくりは実にハドソンらしい。
キャラクター
プレイヤーキャラ
「天外魔境Ⅱ」の主人公。白川村のガキ大将。雷の術を得意とする。
- 自来也
「天外魔境ZIRIA」の主人公。火の一族の一つ、ガマ族の末裔。火炎の術を得意とする。
「天外魔境Ⅱ」のパーティキャラ。自称ジパング一の伊達男(「風雲カブキ伝」、「カブキ一刀涼談」では主人公)風の術を得意とする。
「カブキ一刀涼談」で名前と一枚絵のみ登場した、阿国の双子の妹。姉と同様の召喚の術を得意とする。
「天外魔境Ⅱ」のパーティキャラ。予知能力を持つ火の一族の少女。巨犬シロとともに試合に参加する。相手を弱体化する術を得意とする。
- 綱手
「天外魔境ZIRIA」のパーティキャラ。火の一族の一つ、ナメクジ族の末裔で、おてんばな怪力娘。術は得意ではないが、今作では自身を強化する術を使う。
「天外魔境Ⅱ」のパーティキャラ。火の一族の生き残りで巨漢。術の代わりに、口から火を噴く「極楽ファイアー」を使う。
- 大蛇丸
「天外魔境ZIRIA」のパーティキャラ。火の一族の一つ、ヘビ族の末裔で、容姿端麗な隠密。氷の術を得意とする。
ボスキャラクター
シリーズお馴染みお馬鹿なお猿。今作でも「馬鹿(うましか)の術」を使ってくる。ゲージ回復が非常に遅いため1試合にほぼ1回しか使えないが、その威力は馬鹿にならないくらい絶大。オサルクラッシャー、昇猿拳といった必殺技は笑えること必至。
- カラクリ兵
「天外魔境ZIRIA」に登場した殺人ロボット。動きは遅いが体内には様々な武器が内蔵されており、それらを使った高威力・広範囲な攻撃を行ってくる。
「天外魔境ZIRIA」の敵キャラクターで、大門教の教祖。瞬間移動や魔法弾による変則的な攻撃を行ってくる。
- ルシフェラー
「天外魔境ZIRIA」の敵キャラクターで、邪神斎の真の姿。巨体から繰り出される攻撃はどれも圧倒的な破壊力を誇り、プレイヤー達を苦しめる。