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概要編集

岩下俊作の小説。原題は「富島松五郎伝」。

1939年(昭和14年)に九州文学に掲載されたのが初出。


1943年(昭和18年)に映画化された際に「無法松の一生」のタイトルが付けられた。


映画化、テレビドラマ化、舞台化がそれぞれ複数回行われている。

また、歌手村田英雄が同名の楽曲で1958年に歌手デビューしている。


あらすじ編集

舞台は1897年(明治30年)、北九州の小倉。

喧嘩っ早く暴れん坊な人力車夫松五郎、愛称「無法松」がいた。


ある日、松五郎は怪我した少年吉岡敏雄を助ける。

彼の父親である陸軍大尉吉岡小太郎やその妻よし子に礼を言われたのも束の間、小太郎は病気で急死してしまう。


松五郎は自分に優しく接してくれた吉岡親子に献身的に尽くすことを心に決める。

映画編集

1943年版編集

1943年(昭和18年)10月28日公開の日本映画である。大映製作、映画配給社(紅系)配給。監督は稲垣浩、脚本は伊丹万作、主演は阪東妻三郎。モノクロ。


1958年版編集

1958年(昭和33年)4月22日公開の日本映画である。東宝製作・配給。監督は稲垣浩、脚本は稲垣・伊丹万作、主演は三船敏郎、カラー。


1963年版編集

1963年(昭和38年)4月28日公開。東映製作・配給。モノクロ。監督:村山新治


主なキャスト編集

富島松五郎:三國連太郎

吉岡良子:淡島千景

吉岡直樹:中山昭二

吉岡敏雄:島村徹

大木戸兵衛:宇佐美淳也

結城豊蔵:松本染升

豊:沢村貞子


1965年版編集

1965年(昭和40年)7月14日公開。大映製作・配給。カラー、監督:三隅研次

主なキャスト編集

富島松五郎:勝新太郎

吉岡よし子:有馬稲子

吉岡小太郎:宇津井健

少年時代の敏雄:二宮秀樹

中学以降の敏雄:大塚和彦

結城重蔵:宮口精二

オイチニの薬屋:大辻伺郎

撃剣の先生:安部徹

先生:五味龍太郎

俥夫熊吉:遠藤辰雄

木戸番の清吉:水原浩一


テレビドラマ編集

1957年版編集

1957年(昭和32年)7月23日から8月20日まで、NTVの『山一名作劇場』にて放送。全4回。

キャスト編集

富島松五郎:田崎潤

吉岡良子:坪内美詠子

吉岡敏雄の幼年時代:毛利充宏

武藤礼子

島田屯

並木瓶太郎


1962年版(フジテレビ)編集

1962年(昭和37年)3月5日から4月9日まで、フジテレビにて放送。全5回。脚本は池波正太郎

キャスト編集

富島松五郎:須賀不二男

吉岡良子:高倉みゆき

吉岡小太郎:沼田曜一

浅茅しのぶ


1962年版(NHK)編集

1962年(昭和37年)8月1日から8月29日まで、NHKの『浪曲ドラマ』にて放送。全4回。

キャスト編集

富島松五郎:田崎潤

吉岡良子:津島恵子

吉岡小太郎:土屋嘉男

大泉滉

谷村昌彦


1964年版編集

1964年(昭和39年)4月15日から7月8日まで、フジテレビにて放送。全13回。

キャスト編集

富島松五郎:南原宏治

吉岡良子:南田洋子

吉岡小太郎:稲吉靖

マキノ雅美

潮万太郎

柳澤愼一


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