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月を見るもの

つきをみるもの

月をみるもの(Moon watcher)とは『2001年宇宙の旅』に登場するヒトザル(猿人)である。
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概要編集

モノリスに遭遇し、接触したヒトザルの群れの一人。

草食動物白骨になった死体からをとり、その骨で死体の頭蓋骨を打ち砕く。

骨を道具武器)とする閃きを得たこのヒトザルはそれを使ってイボイノシシを倒してを食べる。

やがて他の群れとの水場争いにおいて、同様に武器の使用を覚えた仲間たちと参戦。

敵の群れのリーダーを骨棍棒で滅多打ちにして殺し、勝利の雄たけびと共に骨を空へと投げる。


投げられた骨のシーンから、物語の舞台となる宇宙船のシーンへと切り変わる。

ちなみに、「この宇宙船の正体は軍事衛星」という裏設定が有る

ヒトザルが最初に使った道具は武器であり、その遥かな子孫である人類の科学技術や叡智の象徴も、また、武器、という訳である。


余談編集

偶然にも、MGMが「2001年宇宙の旅」を公開したのと同じ1968年に、20世紀フォックスから「猿の惑星(第1作)」が公開されて、「猿の惑星」での特殊メイク担当者にはアカデミー名誉賞が送られた。


その事に対してクラークは、エッセイ「失われた2001年宇宙の旅」の中で

「もしかしたら、アカデミー賞の選考員には、ホンモノの猿を撮影してるように見えたのかもしれないなぁ〜

という負け惜しみを漏らしている。


映画「バービー」でも、このシーンのパロから始まるが……「バービー人形の登場によって、女の子達が、それまで遊んでいた赤ちゃん人形を粉々に砕く」という元ネタである本シーンの「人類の祖先が知恵を得て最初に使った道具は武器」に匹敵するほどのショッキングな内容となっている。


関連イラスト編集

2001:A SPACE ODYSSEY

関連タグ編集

猿人 文明

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