「どうした!これで終わりか!収容所でのファイトは見せかけか!貴様もこの程度か!」
プロフィール
国籍 | ネオロシア |
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年齢 | 26~27歳 |
生年月日 | F.C33年9月13日 |
星座 | 乙女座 |
身長 | 219cm |
体重 | 101kg |
血液型 | O型 |
CV | 宇垣秀成 |
概要
初登場は第5話「大脱走!囚われのガンダムファイター」。
囚人でありながらネオロシア代表のガンダムファイターを務め、後にシャッフル同盟の一員として「ブラック・ジョーカー」の称号を引き継ぐ。
ネオロシアに捕縛されるまでは世界のコロニーを荒らしまわった宇宙海賊の頭目で、優勝した暁には「収監されてしまった仲間達全員を解放すること」を条件にガンダムファイターを務めている。
並外れたフィジカルとメンタルを備えた相当の実力者であり、その強さは時に他国のファイター達の力量を示す指標とされることもあったほど。
容姿
オールバックの茶髪に太い眉毛と外にハネたもみあげ、厳めしい面立ちにマッシブな熊の如き筋骨隆々とした体躯をもった、まさしく巨漢。
常に袖の破れた囚人服を身に纏っており、胸には逃走防止兼命令を守らせるための小型爆弾付きのベルト、両腕にもビームチェーンで繋がれた手錠を掛けられている。
その風貌からサイ・サイシーには終始オッサン呼ばわりされているが、実は**26~7歳**とかなり若い。
普段着
デザインから推測するのに濃緑の上下セットの服を着用し、ブーツを履いている。
両腕の手錠や胸の小型爆弾はデビルガンダムとの最終決戦に向かう際、ナスターシャ・ザビコフの計らいで完全に取り払われた(時を同じくして、人質として捕らえられていた仲間達も開放されている)。
ファイティングスーツ
緑一色で無地の物を着用。
当然ながらこの状態でも両腕の手錠と胸の小型爆弾は付けたままになっているが、こちらも最終決戦へと向かう際に解除されたことで最終的には無くなった。
人物
普段は寡黙かつ冷静沈着ながら、ひとたび戦闘ともなれば闘志を燃やして勇猛果敢に攻めたてる頼もしさから、海賊時代の部下達に慕われていた。
容姿に違わぬ怪力を誇り、乗機のボルトガンダムに見合ったそのパワーは素手の一撃で分厚い壁を貫き、灰色熊すら素手で仕留めてしまえるほどだという。
タフネスも尋常ではなく、ドモン・カッシュに腹を連続でパンチされたり顎へパンチを入れられたり、サイシーの飛び蹴りが肩に入ったりしても全く効いていなかなかった(流石に噛みつかれたときは痛そうな顔をしていた)。
ガンダムファイトの技量も高く、相手の攻撃を最小限の動きで躱したり、見るからに取り回しの悪いグラビトン・ハンマーを相当な精度で使いこなしたりしている。
第42話では、ドラゴンガンダムの攻撃で地面へ激突する軌道で落下していたガンダムヘブンズソードの脚だけにグラビトン・ハンマーのビームチェーンを巻き付けるという神業を披露した。
メンタル面ではシャッフル同盟の中で最も安定した人物でもあり、ドモンを除いた他の3名がデビルガンダムの幻影に心を乱したのに対して唯一人まったく影響を受けていなかったほど。
海賊をしてこそいたものの必要以上の戦いや無益な殺生も好んでおらず、時には率先して人命救助を優先するなど、その本質は強面で屈強な見た目に反して非常に他人思い。
己より力量が低かったり万全の状態でなかったりする相手とは戦おうとせず、ドモンとのファイトを経験するまでは戦いの中に喜びを感じたことはなかったという。
人間関係
シャッフル同盟のメンバーとは、特にサイシーと関わる事が多かった。
体格や性格、年齢、ファイトスタイルなど対になっている部分が多かったからかもしれない。
クルーであるナスターシャとは当初、単なる監督と囚人といった立場でしかなかった。
しかし次第にナスターシャがアルゴのファイト観戦を通じて心を寄せるようになっていき、決勝大会のゴッドガンダム戦を控えた前夜には「一つの勝利は2人の勝利」と伝えられてアルゴ本人もそう思うようになる。
最終的にナスターシャは祖国を見限って出奔、アルゴと連れ添うほどの良い関係になった。
また、ネオカナダのアンドリュー・グラハムには宇宙海賊時代に起こした事故が原因で仇として狙われている。
結果的にアンドリューの妻ノーマ・グラハムを死に追いやってしまったが、当のアルゴは彼女を助けられなかったことを十字架として背負い、アンドリューの復讐を否定も拒絶もしていなかった。
後の決勝リーグにおけるタッグマッチの際、アルゴの戦いぶりからアンドリューが真実を悟ったために誤解は解けることとなる。
上述したように海賊時代の部下たちからは今も非常に慕われており、アルゴ本人も彼らのことを常に気に掛けていた。
搭乗機
漫画「超級!機動武闘伝Gガンダム」に登場するボルトガンダムの後継機。
ドラマCD
CDドラマ『世界高達骨牌拳』では試写会に招待されたドモン達と映画に見に行った際、映画を観る時は必ず最前列という意外なこだわりがあったり(サイシーからは迷惑がられていた)、銀幕の中で登場したミス・ガンダムことチンチクリン(女装したサイシー)が本人を含めて不評の中「俺は好きだ」と爆弾発言したり(周囲の仲間はドン引き)。
他にも試写会が終わった後で「白玉入りの餡蜜が食べたい」と言うなど、意外と甘党ような一面を見せた。
余談
本編の第37話でドモンが「サイ・サイシーは唯一俺に相打ちを仕掛けてきた男」と語っているが、実際はアルゴも初登場回で相打ちに持ち込んでいる(シャイニング・フィンガーで頭部を捉えることには成功したもののすでにモンゴリアンチョップを受けたうえで左腕は捩じ切られ、頭を両手で押し潰されかけていたためにドモンは消耗しきっており、勝負を決めきれなかった)。
もっと言えば、シャイニング・フィンガーを受けるまではドモンに本気を出させるために全力を出していなかった節があり、最初から本気で戦っていたらアルゴが勝利していた可能性は否めない。
※そもそもサイシーが相打ちを仕掛けたのが確かなのに対し、アルゴはドモンが口先だけの男であれば容赦なく頭を潰しにかかる気でいたため、相打ちを仕掛けには行っていないのである。
このように大人として強者として描かれている一方で、上述したようにその強さ故に他のキャラの活躍を描くための引き立て役にされることも多かった。
アレンビー・ビアズリーにはファイト開始48秒という異例の速攻で敗れる咬ませ役になったり、ギアナ高地で身に着けた必殺技「炸裂・ガイアクラッシャー」が技の性質故に終盤では使えなくなったりと、いろいろ不憫な目にもあっている。
メタ的に言えば早い段階から心身ともに完成してしまっているために成長要素が少なく、ドラマが描きにくかったためだと思われる。