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檜山大介

ひやまだいすけ

檜山大介とは、ライトノベル『ありふれた職業で世界最強』の登場キャラクター
目次 [非表示]

CV:白石稔


概要

顔貌はそれなりに整っている方ではあるが、明るめの茶髪に三白眼八重歯と、見るからにチンピラめいた顔立ちが特徴の不良生徒。天職は軽戦士。


人物

自分より弱い者を痛め付けては優越感に浸る一方、強い者には媚びへつらい、好意を寄せた人間に対する愛情も歪んでいるという典型的な小悪党


一方で、やはり平和な日本出身という事もあってか殺人に手を染める事に対しては躊躇ったり、罪悪感に苛まれるなど、劇中でとある人物に懐柔されるまでは、ヘタレではあるも(一応は)最低限の倫理観を持っていた。


しかし、完全にその人物の走狗に下ってからは、心理的に追い詰められた事もあって、半ば自棄を起こす形で、最低限の倫理観もかなぐり捨て、自身の野心の為に親しい人達や恩義ある人物を陥れる事さえも躊躇しない完全に非道な存在へと堕ちる事となる。


作中の様相

トータス転送前から主人公・南雲ハジメを「根暗なオタク」と見下し、そのくせに自身が好意を寄せる白崎香織から気にかけてもらっている事が気に入らず、取り巻きの中野新治(なかの しんじ)・斎藤良樹(さいとう よしき)・近藤礼一(こんどう れいいち)を率いていじめていた。


トータスへ転移後は、取り巻き達を率いてパーティを結成。

「無能」の天職を得たハジメを更に見下し、他の三人と共に「特訓」と称していじめていたが、オルクス大迷宮への実践訓練に赴く前夜に香織がハジメの部屋に入ったのを目撃した事で、「天之河の様な自分より優れた存在ならまだしも、明らかに自分より劣った存在である筈の南雲が香織に好かれているのは納得いかない」という逆恨みとしか言い様がない理由から、戦闘訓練において戦闘のドサクサに紛れて、ハジメを火球の魔法で奈落の底に落とした。

それが中村恵里にバレたため、やむなく彼女の言いなりとなる。


その後は彼女に半ば協力させられつつも、「香織を与える」という条件からそれを呑み、本心を隠しつつ、光輝のパーティと行動を共にしていたが、再度、オルクス大迷宮に赴いた際に、殺したと思っていたハジメが現れた事で、状況が一転。


ハジメが生きていたばかりか、自分達はおろか「勇者」である光輝さえも凌ぐ程の圧倒的な戦闘能力を手に入れ、性格も別人の様に変貌した事に驚愕しつつも、香織がハジメに着いていく事を宣言すると、どうにか彼女やハジメを(ハジメに対しては「過去のことは謝るので、これからは仲良くしよう」と恥も外聞もない事を宣いながら、白々しい笑みを浮かべて機嫌をとろうとしてまで)説得し制止しようとしたが、ハジメから不意にかけられた一言を聞いた途端に思わず、閉口してしまう。


ハジメ「なぁ、檜山。火属性魔法の腕は上がったか?」


「………え?」


ハジメが何を言いたいのか、その意図を察した檜山は忽ち青ざめながらも必死にシラを切ろうとするも、そのまま彼の誘導尋問に乗せられるがまま狼狽する様子を見せた事で、奈落に落とした張本人が檜山であること、その理由は香織に対する独占欲であったという事実を、ハジメに確信させる事となった。


それでも、この時のハジメは『敵対する奴は容赦はしないが、そうでなければ放置(無関心)』のスタンスを徹していた為、特に檜山に対して復讐しようとする意図はなかったが、檜山はこのことを引き合いに半ば脅しをかけられる形で、最終的に香織がハジメのパーティーに移籍する事を黙って容認する他なかった。


その後、名実共にハジメと立場が逆転してしまったばかりか、香織までも『奪われた』屈辱に苛まれた檜山は、ハジメに対して更なる逆恨みを募らせるが、彼が最早かつての『根暗なオタク』ではなく、実力では全く太刀打ちできない上に、決定的な『弱み』までも握られてしまった事も理解していた事から、一度は自暴自棄気味に香織の事を諦めかけ、協力関係にあった恵里とも「(ハジメが生きていた上に、香織も連れて行かれた以上)お前に従う理由もなくなった」として手を切ろうとするが、「奪われたのなら奪い返せばいい」と恵里に唆された事で、必死に自分を正当化しながら、引き続き彼女と協力する事を選ぶ。

それをきっかけに、いよいよ目的のために手段を選ばない完全な外道へと落ちる事となる。



第四章の王都侵攻では恵里の策略の裏工作役を担って、ハイリヒ王国王都を守る騎士達約500人を秘密裏に殺害して(書籍版ではクラスメイト達にとっては恩師的存在だった騎士団長のメルド・ロギンスをも騙し討ちで襲撃し、既に傀儡化させた騎士達を伴って彼を負傷させるが、詰めが甘かったのが仇となって、退かれてしまった)、彼女の手駒となる傀儡兵達を仕立て上げるお膳立てをした上で、彼女がクラスメイト達を罠に嵌めて全員負傷させて拘束した際に、皆を助けようとした香織を、『恵里の魔法で傀儡に変えて、無理矢理自分の物にしよう』とする狙いで、剣で刺して殺害する暴挙に及んだ。


だが、その直後に遅れて駆けつけたハジメの逆鱗に触れ、キレたハジメが瞬間移動と共に放った強烈なワンパン(本来なら一撃で身体が吹き飛ぶ程の技だが、檜山の傍に香織がいた為、彼女に影響が及ばないように敢えて手加減する事で、全身数十箇所の骨を砕けさせ内臓をいくつか損傷する程度のダメージで留めた)を食らいノックアウト。


それでも、恵里の手勢であるメルドや(本性を顕にした恵里に、見せしめで殺されて傀儡にされた)近藤を含む傀儡兵達が彼の手で一掃され恵里の策略が破算した直後に、必死の執念でリカバリーして、ハジメに襲いかかろうとするが、最早ハジメには手も足も出せず、半殺しにされる。


首を掴まれながら尚もハジメに対する逆恨みを喚き続けるも、ハジメからは「他者への不満と非難ばかりで、自分で何かを背負うことが無い生粋の負け犬」と吐き捨てられた上で、「生き残れるか試してみな」(Web版、書籍版では「お前には無理だがな」とも言い添えられつつ)という言葉と共に、顔面を殴り(書籍版、アニメ版では足で蹴り)飛ばされる形で、自分がハジメを奈落に落とした時の意図返しの如く(尤も、ハジメ自身は「自分を奈落に落とした」事ではなく「香織を傷つけた」事への仕返しのつもりでいた)、迫りくる魔物の大群の中へと放り込まれ、無数の魔物達に生きながら貪り喰い殺されるという因果応報な最期を遂げた。


書籍版では後に、身体のあちこちを喰い散らかされた酷い状態で、死体が発見された事が説明され、更には奈落に落ちたハジメのように左腕を完全に喰われて損失していたといい、アニメ版ではその説明は省略された代わりに、魔物の群れに放り込まれた直後に、壮絶な断末魔を上げていた事から同様の惨状を迎えた事が窺える。





以下、ネタバレ注意






本編終了後、後日談において、トータスで客死したクラスメイト(檜山以外には取り巻きの近藤、恵里の他は清水幸利の合計4人)達の家庭に愛子と共にハジメが説明に訪れた際、檜山の家族にも彼がどのような形で死んだのか正直に説明したところ、(結果的とはいえ)大介を殺したハジメに復讐しようと襲いかかったそうだが、あっけなく返り討ちにされたという(具体的な描写は描かれていない為、仔細は不明)。


尚、檜山と近藤亡き後の不良パーティはというと、残る中野、斎藤の両名共に一連の騒動や、リーダーの檜山を失ったショックから以降は王都に引きこもり、その後の本編における戦いからはリタイアし、パーティも実質的に解散状態となった。

だが後日談にて、改心して芸能人相手の警備会社を起こして再起したという。


余談

・担当声優である白石稔は2022年4月17日にYouTube上で開催されたオーバーラップ文庫9周年オンラインイベントで本作のブースが設けられた際に司会を担当した。

この際檜山の最期について「全く同情できない。受けるべき報いを受けた」と語っている(共演者である深町寿成桑原由気高橋ミナミもそれに同意している)。


関連タグ

ありふれた職業で世界最強

チンピラ いじめっ子 噛ませ犬 雑魚 卑劣漢:これらが彼に当てはまる。

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