解説
CV:加隈亜衣
一章から登場。 南雲ハジメ達のクラスの社会科担当。とても生徒思いで、生徒からは「愛ちゃん」「愛ちゃん先生」と呼ばれ慕われている。
25歳だがとてもそうは見えない程の童顔という、ラノベにはよくいるちっこい系の教師(後日談の「ありふれたアフター 愛子先生の悩み」では曰く中学で完全に成長が止まったらしい)。
授業が終わった後も教室に残って生徒達と雑談していたところで、召喚に巻き込まれた。
※誤解している読者も多いが、召喚当時の彼女は担任ではない。
ただし、『ありふれた職業で世界最強 小篇集』のSSでは普通は担任の仕事である筈のハジメの三者面談を担当しており、もしかしたら原作者の白米良氏も勘違いしている可能性がある。
人物
天職は作農師。非戦闘系ではあるが、魔力に関しては勇者である天之河光輝と同等な上に、あらゆる農作物の成長を促してくれるレア職で、彼女の存在だけで世界中の食糧事情を解決させる事も可能という、ある意味で勇者よりもずっと重要性の高い物となっている。
更にこの職のスキルは、使い様によっては戦闘に生かす事も可能。スキル「発酵操作」によってメタン発酵を行う事で可燃ガスを生成し風等で一ヶ所に留めた状態に火を投げ込めば大爆発を起こさせる事も出来、作中ではティオとの連携により結界諸共に協会を吹き飛ばしてしまっている。
魔人族からも「勇者よりも厄介」と見なされ、暗殺までもが計画される程で、後にハジメの口添えもあってトータスの人々からは、『豊穣の女神』として崇拝されるまでに至っている。
作中の動向
自らの天職の特性故に、教会に保護されて前線には出ないが、勝手に召喚して生徒達を戦争に巻き込んだトータスの人々に抗議の声を挙げる。
その後、ハジメの死(後に生きていた事が判明)が切っ掛けで前衛組パーティを抜けた生徒達が結成した『愛ちゃん護衛隊』や教会から派遣された神殿騎士達と旅をしている。
行方不明になった生徒の清水幸利の探索で訪れた湖の街ウルにある水妖精の宿にて、心身共に変貌したハジメと再会。
光輝達と合流しない旨や召喚された本当の理由などを告げられ、ハジメが自分達に対し無関心となっている事にもショックを受けるが、それでも教師としてハジメに向き合おうとする。その意志の強さはハジメを感心させる程。
その後ウルに魔物の大軍が侵攻、壊滅の危機に瀕する。イルワからの仕事を優先しウルを見捨てて去ろうとするハジメに、「自分と大切な人以外の全てを切り捨てる『寂しい生き方』をしないでほしい」と諭し、ハジメの心を動かしてウルを守る事に成功した。
しかし、魔物を統率していたのは行方不明の清水であり、愛子を殺す事を条件に魔人族に寝返っていた。
捕らえられた清水を何とか説得しようとする愛子だったが、もはや歪みきった清水に言葉は届かず、最後に清水は彼を焚き付けた魔人族が愛子を狙った攻撃の巻き添えで致命傷を負い、ハジメに止めを刺されるという悲しい結末となってしまう。
その際に救命処置とはいえハジメにキスされ、またハジメが清水を殺したのは、「自分への攻撃の巻き添えで清水を死なせたと悔やませないように、止めを刺すことであえて憎まれ役になった」事に気付き、それを機に少しずつハジメを異性として意識する様になる。
結果としてウルを守った活躍から『豊穣の女神』と呼ばれるようになる。
また、ハジメに語った『寂しい生き方』はハジメの心に残り、以後のハジメの行動にも影響を与えていく。
この先本編のネタバレを含むため、アニメ初見の方は閲覧注意
三章終盤でハイリヒ王国にいる生徒達に真実を明かそうとしたが、それをよく思わなかったシスター姿の神の使徒・ノイントに誘拐されて神山に幽閉される。
神山の戦いでは、エヒトに毒されている神官達がハジメや生徒達を苦しめているのを知り、ハジメから救出された後ノイントを援護する神官達を止めようとティオに協力するが、それによって神官達を殺してしまい、その事は愛子のトラウマとなる。
罪悪感に押し潰されそうになっていたが、王都の慰霊碑の前でハジメから
「奈落の底に落ちて人間らしさをなくしてしまった自分がいつか人間らしさを思い出せるように、その罪悪感を背負って生きてほしい」
と頼まれ(本人曰く「ワガママ」)、それを乗り越えていく。この頃から、ハジメに対して誤魔化しようのない好意を抱くようになる。
アジテーター(扇動者)の素質があり、最終章ではリリアーナと一緒に戦力を纏め上げる。
エピローグでは香織に追随し、ハジメの嫁の一人となっている。
後日談の『ありふれたアフターストーリー』では、ハジメ達『帰還者』のクラスの担任となる。マスコミに槍玉に挙げられたり、教師が生徒と付き合う事などに苦しむも、ハジメの行動によって受け入れる様になる。
なお、スピンオフギャグ漫画『ありふれた日常で世界最強』では殆どキャラ崩壊していない……筈だったのだが、幽閉されている部屋の壁一面にハジメの名前を書きまくって感情が希薄なはずのノイントがドン引きしたりと、ヤンデレの気が出始めている。
……それでも、他のキャラよりはマシな方だが。