人物
一章から登場。
天職は剣士。愛用の武器は刀。
親友の香織と共に学校で「二大女神」と評される程の美人。腰近くまで伸びたロングヘアをポニーテールにまとめた髪型で、172cmの高身長にモデル並みの体型の持ち主。
基本的に冷静沈着で、物事を客観的に見る事の出来る思慮深さの持ち主でもあり、魔人族の女であるカトレアからは、自身の方が光輝よりもずっと勇者らしいと評価された他、水と油のような関係にあった南雲ハジメと光輝が、終盤まで決定的な衝突を起こさずにいられたのもひとえに彼女が両者の間を取り持つ緩衝材的役割を担っていたからである。
しかし、それ故にかなりの苦労人体質で、光輝の愚直さと香織の天然さに時折頭を悩ませ、異世界トータスに来てからは特にソレが顕著になってしまい、貧乏くじを引いてしまう事も少なくない。
一方、その内側には繊細さも秘めているのだが、それを他者や仲間、親友の香織にすら決して見せないよう努めている(異世界で勇者一行のメンバーとして戦っている状況故に、猶更そういう面を見せられずにいるとも言える)。本人は自分を女の子として扱ってほしいと思っている面もある。
クールビューティーの例に漏れず、実は可愛い物好きで、自宅には多数のぬいぐるみが置いてあったり、眉間にシワができてないか鏡を見る等、年頃の少女らしさも持ち合わせる。
多くの後輩達に慕われているが、崇拝が熱烈過ぎてかなり過激な行動をする"義妹《ソウルシスター》"と自称する輩が大勢おり、セクハラはもちろん関係を迫る者もいるためその対応に苦労している。
更に転移後は自分より年上の女騎士に憧れの対象にされ、「お姉さま」と呼ばれることが多々あり(年下も普通はコロっと落ちる)、異世界でも王城のメイドなどがいつのまにか変質し、《ソウルシスターズ》なる秘密結社が組織されて暗躍する等、悩みと心労が尽きない。
「八重樫流道場」という剣道場の娘で、剣に関しては右に出るものはいない程の実力がある。ただし、その剣術はあくまでも日本刀系の剣を使う事を前提とした物であった為か、西洋風の剣で戦っていた当初は、その本領を発揮しきれていない部分もあった。
ハジメに対しては、香織の暴走と光輝のやっかみで迷惑をかけている二人に代わってたまにこっそり謝罪しており、ハジメとはそれなりに親しかった。
劇中の様相
他のクラスメイト達と共に異世界であるトータスに召喚される。冷静な性格をした雫でも、突然の事態に始めは戸惑いを隠せなかったが、自分達がこの世界の人間達よりも数倍の力を持っていて、天職も「剣士」という非常に噛み合った物であった事や、光輝が「勇者」としてトータスを救う為に戦う事を迷わず決意してそれに龍太郎も付き合った結果、自身もまた「今の所それしかないから」という感覚で、自身も勇者一行の一人として戦う決意をする。
訓練の中で、剣士としての実力に磨きをかけるも、天職に恵まれず「無能」の烙印を押されてしまったハジメに虐めを行う檜山大介率いるグループには怒りを示し、またそれに香織が絡んだ途端に掌を返すも同然で明らかに問題のあった檜山達の方を擁護する発言をした光輝には呆れを隠せなかった。
そんな中、「オルクス大迷宮」での戦いで、香織や園部優花を守る為にベヒモス相手に足止めを行ったハジメが、奈落に落下して生死不明になってしまう事態となる(香織の件でハジメを妬んでいた檜山が、故意に魔法を彼にぶつけた)。
その際、酷く動揺している檜山の姿を目撃した事で、これまでの彼のハジメに対する行いから、香織の事で妬んでいた事に気付き、それを理由に故意に魔法で攻撃したと一瞬推測し、さすがにそれは無いだろうと判断している。
そして、目の前でハジメが落下するのを見て意識を失った香織が目覚めた後、ハジメを失った事を自覚して心に深い傷を負った彼女を慰め、「強くなって本当にハジメが死んだのかどうかを確かめる」という決意を見せた彼女に協力する事を約束する。
四章(書籍版では4巻)でハジメと再会後、香織がパーティーを抜ける時、ハジメには香織を捨てたりした際は中二病な名前を付けると脅迫、アニメでユエからラスボスと称された。
この時、戦闘で折れてしまった愛刀に変わりハジメの創った「黒刀」という名の刀を譲り受けた。元々はハジメが使う前提で作られた品であり、纏雷などの内蔵機能があるが魔方陣が無いため魔力の直接操作が出来るハジメでないと使用できなかった。そのことを知った王国の錬成師総出で魔法陣を作成し、雫にも各機能を使えるようになった。
もっとも、切れ味や強度自体も国宝級のアーティファクトに匹敵するのでそのままでも十分強いのだが。
関連タグ
関連タグ(ネタバレ込み)
リュー・リオン…ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかのヒロインの1人。主人公に恋する親友を応援していたが、主人公とともに死線を乗り越えたことで自分自身が主人公に想いを寄せるようになったという大きな共通点がある。ちなみに、香織の中の人はこちらでは主人公に想いを寄せられるヒロインを演じている。
アリーゼ・ローヴェル…上記のリューのかつての親友であり、中の人およびポニテ繋がり。底抜けに明るくデリカシーに欠けるため一見雫と相性が悪く思えるが、内に秘める信念は強く人望も厚い理想のリーダー。光輝がこうだったら雫はどれだけ楽でいられたであろうか…
北山雫…なろう出身作品の下の名前が同じヒロイン。主人公に恋する親友を応援している点も同じ。なお、こちらの雫も主人公とは親しいが、どちらかと言えばお友達としてである。
リーン:同じ異世界アニメのヒロインで声優が同じでポニーテールで問題児に頭を悩まされている苦労人など、共通点が幾つかある。ただし、こちらの場合は雫と違って剣術が専門ではなく魔法が専門で一部はまな板である。