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アリーゼ・ローヴェル

ありーぜろーゔぇる

アリーゼ・ローヴェルとは、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の登場人物。
目次 [非表示]

「今日もみんな、私の正しさにひれ伏したわね!フフンっ、さっすが私!!」


プロフィール編集

年齢16歳(アストレア・レコード)→18歳(享年)
身長166C
種族ヒューマン
職業冒険者
所属アストレア・ファミリア
Lv.4
二つ名紅の正花(スカーレット・ハーネル)
CV花守ゆみり

概要編集

オラリオの『暗黒期』に都市の治安維持を取り締まっていた【アストレア・ファミリア】の団長を務めていたヒューマンの少女。二つ名は【紅の正花(スカーレット・ハーネル)】

本編から5年前に敵対していた闇派閥(イヴィルス)の一派である【ルドラ・ファミリア】の罠にかかり、リューを除く他の仲間達と共に死亡したとされている。


人物像編集

容姿編集

緑の瞳を持ち、滑らかな赤髪をしたポニーテールの少女。スレンダーな体型をしており、地の文でも薄い胸と書かれているが、作者によるとティオナよりはあったらしい。


性格編集

性格は非常に活発で底抜けに明るく、言動は良く言えば率直で素直、悪く言えば遠慮なしの考えなし。ファミリアの仲間達と正義について語り合おうと提案したと思ったら勝手に自分で話を打ち切り出すなど、適当でいい加減且つ無責任なところも多い。


しかし、その明るい性格や図々しいながら誰に対しても親しく接してくる優しさ、そして『正義とは振りかざすものではなく秘めるもの』という真っ直ぐな信念を持っていた事から、仲間達には呆れられながらも人望と信頼を集めていた。また、勘も非常に鋭く、『アストレア・レコード』ではシル・フローヴァと初めて出会った際に「貴方、本当に人間……?」と発言しており、悪辣非道を行ったエレボス神意にも薄々感づいていた節がある。


このように単純であまり悩まない性格のようにも見えるが、実際には賢く悩みがちな側面も併せ持つ二面性を持っていた。幼い頃から周りより優れている事を自覚し子供達の中心に立っていたが、『正しさ』を求めるあまり力ずくで物事を解決してしまう事があり、ある時他の子供に大けがを負わせてしまった事で周りと溝が出来てしまい、孤独になっていた過去を持つ。


『正しさ』とは何かを知るために町を飛び出し、放浪していたところをアストレアと出会い、彼女の最初の眷族となった。自身の悩みがちな部分を他人に見せることはないが、アストレアに対してはその一面をさらけ出し想いを打ち明け、アストレアはアリーゼのその両方の面を愛していたらしい。


リューとの関係編集

認めた相手以外の肌の接触を嫌うエルフの習慣もあって、他者との接触を拒んでいたリューの手を握る事が出来た最初の人物であり、行き場がなかった彼女を【アストレア・ファミリア】に導いた恩人でもある。


ちなみに初対面でリューの名前を聞いた際に、「リューだと言いにくい」という理由から下の名前の「リオン」と呼ぶようになる。このようにリューに対して全く遠慮がなく、よく彼女の事をからかって遊んでいた。


一方で真面目で不器用な故によく思い悩んでしまうリューの事を気にかけており、常に彼女を導いていた。リューもそんなアリーゼの事を知己として尊敬しており、作者によるとリューにとってアリーゼは太陽だったとの事。またエルフの習慣が染み着いた気難しい性格の彼女に対し、「もしあんたの手を握れる男がいたら、それが運命の相手だから絶対逃がしちゃだめよ」と忠告していた。


アリーゼ専用充電器(リオン ver.)てぇてぇ


能力編集

元々第二級冒険者の中でも上位の実力者だったが、後述のレアスキルの力もあって戦闘時には第一級冒険者にも劣らない力を有していた。更に強力な火属性の付与魔法を使いこなし、その戦闘スタイルと立ち振る舞いから神々に【紅の正花】の二つ名を与えられていた。


ステイタス編集

Lv.3(最終判明ステイタス)

耐久器用敏捷魔力
A887C699B727A851S900
狩人耐異常
HI

Lv.4(『正邪決戦』後のステイタス)

耐久器用敏捷魔力
H128H177I77H114H153
狩人耐異常火閃
HII

スキル編集

  • 正華紅咲(ルブルード・べギア)

戦闘時力の高補正。逆境時耐久、器用の高補正。大敵交戦時敏捷、魔力に高補正がかかるレアスキル。三条件達成時には継続時間に比例して力、敏捷、魔力にさらに補正がかかる。

  • 正闘正火(バトレアテ・アシラス)

近接戦闘時におけるスキル効果増幅。魔法発動時における魔法効果増幅。


発展アビリティ編集

  • 狩人

Lv. 2ランクアップ時にのみ会得可能なレアアビリティ。一度交戦し、経験値を獲得したことのあるモンスターとの戦闘時に、能力値が強化される。

  • 耐異常

状態異常の症状を防ぐ事の出来るアビリティ。

  • 火閃

詳細不明。


魔法編集

  • アガリス・アルヴェシンス

詠唱式:【花開け(アルガ)】


アリーゼの二つ名の由来でもある、炎属性の付与魔法(エンチャント)。手や足、更には剣にまで炎が鎧のように纏われる。ブーツに収束された炎によって地面を爆砕するほどの加速が可能になるなど、白兵戦での戦闘能力が飛躍的に向上する。単体の力ではアイズの風属性の付与魔法(エンチャント)と比べれば劣るものの、上記のスキルの効果もあって戦闘時は大幅に強化されていた。


『炎華(アルヴェリア)』という爆散鍵(スペルキー)を唱える事で、強力な炎の爆発を起こす事も出来る。「アストレア・レコード」では『燃え上がれ(アルガ)』を三回、最後に『全開炎力(アルヴァーナ)』と唱える事によって爆発を起こしていたが、詳細は不明。


装備編集

  • クリムゾン・オーダー

『ミスリル』及び『火山花の花弁』素材の第二等級武装。片手剣の中では最上級の威力を誇る。火属性魔法に限り、威力を底上げする効果を持つ。

  • 紅華のヒートドレス

大抗争の最終決戦時に装備していたバトル・クロス。防御力及び機動力の向上、付随するアクセサリにより、異常効果や魔力に対する対抗力も備える。


死の真相編集

以下ネタバレ











アリーゼ達【アストレア・ファミリア】が全滅した真相は、【ルドラ・ファミリア】がダンジョン内で引き起こした大爆破によって意図せず出現してしまったイレギュラーモンスター『ジャガーノート』の強襲を受けたというもの。


圧倒的なスピードと力を持つ『ジャガーノート』に仲間は次々と殺され、自身も重傷を負い、最早『誰か一人を残す事しか出来ない』と悟った彼女は、リューならば正しい正義を貫き続ける事が出来ると信じ、彼女を生き残らせるために同じく重傷を負いながらも辛うじて生きていたゴジョウノ・輝夜ライラと共に特攻を決意。


『ジャガーノート』の魔法反射の殻を自身の魔法を内側から打ち込む事で破る事に成功させ、リューの魔法でトドメを刺すよう指示するが、『ジャガーノート』は寸前のところでリューの魔法を回避しそのまま撤退してしまい、自身は爆風により跡形もなく消し飛んでしまう。結果的に自らの手で知己を殺めてしまったこの出来事は、リューにとって大きなトラウマとなり、仲間を見殺しにした罪人としてリューの心の傷として長く残り続ける事となる。


それから5年後。再び出現した『ジャガーノート』に追い詰められ、全てを諦めかけたリューの夢の中で語り掛け、諦めてはいけないと仲間と共に激励を送り、「今のあんたの正義はなに?」とリューの想いを引き出し、決意を決めた彼女を見送った。

この一連の出来事が単なるリューの夢なのか、アリーゼたちの魂が本当に語り掛けたのかは不明だが、アリーゼを含め【アストレア・ファミリア】の仲間達がリューを責めている事は決して無いというだけは確かである。


余談編集

「赤い髪」に「緑色の瞳」と『ソード・オラトリア』に登場する怪人(クリーチャー)・レヴィスと共通点があるが、作者による『メモリア・フレーゼ』3周年イベントの解説によると、初期案ではレヴィスがアリーゼの死体を乗っ取っていたという設定にするつもりだったらしいが、外伝3巻執筆前に「都市の破壊者編」のストーリーラインを詳細に書き出して別人にしたとの事。


『ソード・オラトリア』にリューを参戦させるために設定していたらしいがあまりにも鬼畜でリューのメンタルを配慮してボツにしたらしい。ちなみに読者の間でも「赤い髪」と「緑色の瞳」という共通点から同一人物なのではないかという考察が出ていた。


  • 魔法名と二つ名について

アリーゼの魔法名と二つ名だが、アカバナルリハコベという花の学名(Anagallis arvensis)と英名(Scarlet pimpernel)が由来となっており、リューとアストレアが再会する『ファミリアクロニクルepisodeリュー2』の表紙にも書かれている。

ちなみにアカバナルリハコベには「恋の出会い」「変化」「追想」「約束」などの花言葉があり、『ファミリアクロニクルepisodeリュー2』時点でのリューの心境と合致したものとなっている。


関連タグ編集

アストレア・ファミリア

リュー・リオン ゴジョウノ・輝夜 ライラ アストレア

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか


スカーレット・ピンパーネル・・・作者曰く技名や二つ名の元ネタとなった物

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