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スーパーロボット大戦EX

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すーぱーろぼっとたいせんいーえっくす

スーパーロボット大戦EXは1994年にSFCで発売された「スーパーロボット大戦」シリーズの1作。 DC戦争シリーズの第3作目。

概要

 インスペクター事件(『第3次スーパーロボット大戦』)終結後の異世界ラ・ギアスにおける闘争のストーリー。

魔装機神』の世界とキャラクター達が中心のシナリオであり、後にこのストーリーは「ラ・ギアス事件」と呼ばれることとなる。

 1999年にPSスーパーロボット大戦コンプリートボックスで「第2次」「第3次」と共に移植され単品でも発売された。

あらすじ

インスペクター事件の終結後、地球では所属勢力に関係なくロボット兵器とそのパイロットが消息を絶つという怪事件が多発していた。異世界であるラ・ギアスにおいて戦争を繰り広げていた神聖ラングラン王国とシュテドニアス連合が、自軍の勢力拡大のために地上(地球)人を見境なく召喚していたためである。

インスペクター事件後にラ・ギアスに帰還したマサキ・アンドー、地上より召喚されたリューネ・ゾルダーク、そしてインスペクター事件にて戦死したもののラ・ギアスにて復活を遂げたシュウ・シラカワの3名と、右も左もわからぬ異世界に呼び出された地球のロボット・パイロット達は、それぞれの事情と思惑でこの戦争に関わることとなる。

参戦作品

解説

『戦国魔神ゴーショーグン』のグッドサンダーチームは参入が遅いうえに各章を行き来しているため使用できる機会が少ない。このように彼らがふらふらと彷徨っているのは当人たちの性格も然る事ながら、ゴーショーグンの脚本をてがけた首藤剛志氏が書いた小説版ゴーショーグンシリーズにおける彼らの立ち位置をオマージュしたものと推測される。

余談ながらこれは次作の『第4次』でも続いており、幾度かのスポット参戦を経て中盤も過ぎた頃にようやく正式な加入となった為、リメイクの『第4次S』では自軍に参入している期間が増える措置が取られた(それでも一度離脱するが)。

『機動戦士ガンダム0080』はキャラクターのみの登場でMSは参戦しておらず、自軍に加入する際は他作品のMSに乗っての事となった。

システム

ゲームスタート時に主人公として「マサキ・アンドー」か「リューネ・ゾルダーク」のどちらかを選択し(どちらかのシナリオをクリアすると追加で「シュウ・シラカワ」が選択可能となる)、選んだ主人公によって全く異なるストーリーが展開される。

主人公によってストーリー展開が変わるスパロボは以後も数多く発売されているが、本作は1つの事件(俗に言うラ・ギアス事件)に対し3つの視点でストーリーが展開されるため、それぞれの主人公が取った選択が他の主人公のストーリーに影響する「ISS」(インタラクティブ・シナリオ・システム)が導入されている(ISSは主人公選択時に任意で反映するか否か選択できるようになっている)。

例えば、「マサキの章」「リューネの章」において、プレイヤーの選択肢によって母艦をシーラ・ラパーナのグラン・ガランか、エレ・ハンムのゴラオンにするか決める事ができるのだが、片方のデータを反映させてもう片方のシナリオを始めると、選択肢が現れず前のデータ(主人公)で選ばなかった方の母艦が必ず仲間になる、といった具合である。

実際のところストーリー面で大きく影響するのは『シュウの章→リューネの章』だけであり、隠し分岐を引き出すためのシステムといった趣ではあるが。

また、本作より「武器の改造」が可能となり、反撃時の命令がユニット毎に設定できるようになった(完全マニュアル化は次回作にて実現)。

戦闘アニメーションについては第3次から一新されており、本作より手持ち武器での攻撃については武器を持つアニメーションが追加されている。

難易度については主人公によって異なるが、新規プレイヤーを取り込むというコンセプトもあり、全体的には易しめとなっている。また、本作では初めてチュートリアルが導入された。

なお本作では宇宙ステージがないこともあり、「地形適応」がない(地形効果はある)。

主人公

主人公は第二次スーパーロボット大戦にて初登場したマサキ・アンドー

マサキは地球人だが、本作より以前にラ・ギアスに召喚されており現地の事情にも詳しい(ただし地球で活動していた頃のラ・ギアスの情勢を知る術がなかったためギャップに戸惑うことも)。

今まで謎に包まれていた、乗機「サイバスター」のバックボーンの一端が本作で明らかになる。

難易度は一番低く、仲間の数も最も多い。というか自軍にスパロボ史上最強とも言われるビルバインが居るため苦戦することはそうそうないだろう。

主人公は第三次スーパーロボット大戦で初登場したリューネ・ゾルダーク

彼女は召喚によってラ・ギアスに来ており、プレイヤーに近い目線でストーリーが展開される。

難易度はマサキの章よりは高く、通常ルートでは味方もあまり多くないものの、少数精鋭を地で行くためさほど問題はない。

シュウの章のデータを反映させることで大幅にストーリーが変化するのが特徴で、進行次第ではマサキと合流する

「魔装機神」での描写から、マサキと合流するルートが旧シリーズにおける正史となっている。

なお、シュウの章で隠し要素の「ネオ・グランゾン」を出現させている状態でリューネシナリオでISSを反映させているとネオ・グランゾンと戦う羽目になるので注意。

  • シュウの章 難易度:むずかしい

主人公は「第三次スーパーロボット大戦」の隠し最終話で戦死したはずのシュウ・シラカワ

ラ・ギアスにて復活を遂げ、彼が信奉する邪神ヴォルクルス復活に向けて暗躍するシナリオが描かれる。

前述の通り、マサキの章かリューネの章をクリアしないと出現しない。

母艦がない、修理装置持ちユニットの仲間入りが遅い、そもそも仲間が非常に少なく「説得」を駆使しないと更に少なくなる事もあり難易度は高め。

ただし、当時としては珍しく版権ライバルキャラクター(ジェリド・メサバーン・バニングスなど)を説得で仲間にでき、彼らの仲間入りをトリガーとして強力な隠しユニットを入手することで攻略が楽になる。

また裏技を使うとゲームバランスが崩壊するほど楽になるが、このデータをISSでリューネの章に引き継がせるとリューネの章の難度が激増するハメになる

SFC版ではマサキの章、リューネの章のどちらか片方クリアするだけでシュウの章がプレイできたが、PS版ではマサキとリューネの章を両方クリアする必要がある。

 ミオ・サスガがスパロボの基本的なシステムを学ぶというチュートリアルシナリオ。なお、シュウの章が出現すると主人公選択からこの項目が消える(コンプリートボックスでは別項目になった)。

スパロボでガイダンスシナリオがあるのは今となっては珍しくないが、当時は画期的だった。

余談

上でも少し触れたが、「聖戦士ダンバイン」のビルバインが「スパロボでは恐ろしく強い」というイメージが定着する元凶になったのが本作(のSFC版)である。

第2次スーパーロボット大戦OGの序盤にて本作の「マサキの章」と「リューネの章」を彷彿とさせるストーリーが展開される。

「シュウの章」のストーリーはスーパーロボット大戦OGダークプリズンにて描かれた。

スーパーファミコンマウスを接続すると、オプション項目に何故かハロをマウスで弄る謎の項目が出現する。

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