人物
凜とした美少女で、「ナの国」の女王。17歳。
声優は高橋美紀。
劇中での呼び名を反映してか「シーラ様」と様付けで呼ばれることが非常に多い。
また「聖女王」の二つ名で書かれることも多いが、これは本来の設定ではなく、劇中でその名で呼ばれることもない。当時のアニメ誌の二次設定である。
緑髪だか青髪だか微妙な色合いのロングヘア。劇中の表現では「翡翠色」とされる。サラサラのストレートではなく、右前部に跳ね毛がある。
主人公のショウ・ザマに恋していたとも言われるが明確な描写は無い。それっぽい気もするなぁ、というレベル。これは女王という自分の立場を弁えており、人前でいたずらに自身の感情を発露することを控えていた為、と後付けでは言われている。
同じ女王のエレ・ハンムと比べると、やや近づき難い、クールな印象を受けるのもその為であろう。
大国の女王様で頭の回転もいい娘さんなのに、何をどう間違ってか、ガロウ・ランに騙されて、あやうく売り飛ばされるところだったという謎登場。まぁこの回は、場のノリ優先で有名な脚本家の担当話だったので仕方ない事ともいえる。
余談
初期設定ではジジイ(おそらく師匠枠)だったのだが、この設定が自分の趣味に偏りすぎた事を気にし出した監督を見かね、メイン脚本が美少女枠に置き換えることを進言してこうなったと言われている。
その結果、視聴者だけでなく制作スタッフの間でも人気が大爆発。アニメーター達はこぞって彼女を描きたがり、彼女の登場するエピソードでは壮絶な奪い合いが起こったという。ちなみにメカニックデザイン担当の出渕裕は自分の仕事の範疇を逸脱してこっそり作画しまくっていたそうな。
モデルは映画『ローマの休日』でのオードリー・ヘプバーン。その他、「BASTARD!!」のシーラ姫のモデルであることも有名な話。
各種媒体での露出の多さから、今でこそチャム・ファウと並んで『ダンバイン』の看板娘の一人のように扱われているが、物語のキーパーソンの一人であるものの実は本編での出番はさほど多くなかったりする。
『スーパーロボット大戦』シリーズなどで『ダンバイン』を知った若いアニメファンが、ヒロイン枠と思って本編を観たらちょっとびっくりするというのはよく聞く話である。ちなみに同作では一部作品で戦闘に参加する。オーラ力の設定は無いが、レアな精神コマンドを覚えるのが強み。また、BXの戦術指揮枠にシーラを指定すると、オーラマシンに対する攻撃力及び防御力が上がる。獲得資金も少しだけ増えるので、オーラマシンが多いマップで有効に働くかもしれない。
2018年に公開された湖川友謙(キャラクターデザイン担当)直筆の公式イラストでは彼女の全裸イラストがあり女性器も描写されている。