概要
CV:石井康嗣
無双奥義・奥義皆伝の文字:『罪』『叛』
『戦国無双4』から参戦したプレイアブルキャラクター。
通称「乱世の大悪党」。一人称は「我輩」。頻繁に「悪党」を自称しており、相手を喰ったような言動を用いるが、何処か茶目っ気のあるコミカルな人物になっている。
天文から己の運命を読み取ることが出来るが、他人にそれを左右される事を嫌う。
自身の生死に関わる運命も例外ではなく、信長に何度も命を救われていることに憂いを感じている。
武器は、ショーテルのように刃が半円形に巻き込む形になった曲刀と、筒型爆弾。
平蜘蛛の逸話からか、蜘蛛を意識した衣装や攻撃エフェクトを持つ。蜘蛛嫌いの家康も、彼と出会った際はこれまでにないほど取り乱していた。
『戦国無双5』でも引き続き参戦。CVも過去作と同様。
無双奥義・無双秘奥義の文字…【歪】『叛』
区分:無双武将
得意武器:大筒
所属:足利将軍家➡︎織田
大和の大名。
物腰柔らかな紳士ながら、自らが思い描く理想の世のためならば、将軍殺しもいとわない非情さをあわせ持つ。高潔な光秀を、理想の世に相応しい逸材と見ている。
奇抜さの強かった前作から比較的落ち着いた容貌となり、陣羽織の下に南蛮胴を纏った老紳士に。立ち振舞にも西洋人のような気品を感じさせるが、その笑顔にはやはり不敵さを漂わせる。武器は大筒。
性格
自ら悪党を称し悪事を働く事を生き甲斐とする。
基本的に態度は紳士的だが、常に人を食った言動であり、慇懃無礼。
しかし相手をからかう時は非常におちょくった口調になる。悪事を働くとなるとテンションが非常に高くなるため(主に中の人の演技力の影響で)極悪人というより半ばネタキャラの様なイメージが強い。(5では、こういった面が抑えられている)
『戦国無双4-ll』のDLC「有岡城推理戦」では戦中に推理に夢中な半兵衛に対し「まだ戦続いてますよ?」と、まともなツッコミを入れたり『戦国無双Chronicle3』の毛利の章で信長を殺した際に「あ、因みに今回は何をやっても生き返らんぞ?」などとメタ発言もしたりする。
また、同じ『Chronicle3』で茶会に招待してあげると素直に喜んでいたりと、元々が聡明さを買われた人傑であり、一流の文化人・茶人でもあったことをにおわせる描写もある。
悪事には彼なりのこだわりがあり、毛利元就の演じる必要悪を、「しょぼくれた主体性のない悪」「悪ではない、もはや正義」と断じたり、人の言う事を疑いなく信じるであろう早川殿に対しては騙さず丁寧に対応したり、明智光秀に「優しい優しい光秀ちゃん」と皮肉ってジレンマを煽ったり、浅井長政の『義』を偽善と断じ切って嘲るなど、己の正義や美学を貫くことに命を捧げる覚悟を持つアンチヒーローとしての一面を持つ。
しかし、『戦国無双4』の流浪演舞では「働かざる者食うべからずというチンケな正義が嫌い」という理由で自ら炊き出しを行いプレイヤーや貧しい民達に振る舞うなど普段の悪党ぶりとは正反対の優しい一面も見られた。
悪党自慢をする時、弟・松永長頼のコネで職についた話を恥ずかしげもなく披露するが、その長頼のことは「誠実な武人肌であり、乱世を生きるには向かなかった」「弟より優れた兄など存在しない」などとも語っており、兄弟として誇りに思っていたようだ。
…なお、その話をしたせいで真田信之と有無を言わせず夜通し弟談義をする羽目になった。
悪を貫く理由
『戦国無双Chronicle3』の毛利の章でのとあるイベントでは、久秀が悪党を目指す理由について「この世が許せんがための悪」と語り、「人はなぜ死ぬ?人が死ぬ必要なんてあるか?」「ずっと生きていればいい、さすれば悲しみも少ない、そもそもなぜ悲しみが存在する必要がある?」とこの世の理不尽さをプレイヤーに投げかける。そして「究極の悪となった我輩を倒す究極の正義が現れる」とし、その究極の正義に対し「この世は何故悲しみが存在する必要があるのか」という問いをしたいと語った。
その後元就に謀反を働き、最終決戦で敗れた後に投降してくれと説得する元就に対し「究極の悪になり究極の正義に会ったら「この世は何故こんなザマなんだ」と聞いて欲しい」と自身の夢を託し、自爆する。
それに対し元就は「君の悪はみんなのための悪だったんだね」と彼を偲んだ。
上述のように、この作品の久秀は「この世の理不尽さに落胆し、自暴自棄のように悪党になった」という背景がある。彼がこのような悪事を働く理由を語ったのはこの作品のみかもしれないが、このイベントは多くのプレイヤーの心を引く事になった。
余談
無双武将化する以前からモブ武将として何度か登場している。
『戦国無双2』では護衛武将(操作武将のサポートキャラ)として登場しており、デザインは自爆の逸話からか爆忍であった。『2Empires』では護衛武将システム自体が存在しないため、一般武将の智将(声:高塚正也)として登場した。(ただし政策に、戦場策で爆忍を雇うものがある)
『3Empires』では勇将モブ(声:宮坂俊蔵)で登場。争覇演武の会話イベントにおいては不敵な物言いで相手を煽るなど、これまでに無くモブの中でも抜群の存在感を発揮している。
以下はその台詞の一部である。
「わしを超える悪が見たい…見せてくれぬか、お主?」(特殊名乗り)
「義輝様にも、せいぜい命を大事になされませ…。いらぬことに首をつっこみ命を短うようにされませぬよう」(イベント「鈴虫」より)
「人の諫言は聞かねばなりませぬ…。おわかりかな…義継殿…」(イベント「乱世の梟雄」より)
「やれやれ、手の汚れた者ばかり、一堂に会したものよ」(イベント「梟雄会す」より)
本作の発売前に配信されていた『100万人の戦国無双』においても、足利義輝のイベント専用NPCとして登場した。
こちらでも相手を誘う発言をしているが、準敬語使用になっている。武器はハルパー(鎌状の剣)。
なお、現在の久秀のデザインは『100万人』の久秀と似ている部分もあるが、コーエイ側は100万人の制作チーム(GREE)に情報提供を行っただけで基本的に制作に関わっていない。ただし、少なからずとも参考にはしているらしいので、意識している部分もあるのかも知れない。
またJRAとのコラボ企画である『ダービー無双』では、ゲーム本編に登場しないにもかかわらず久秀が登場する絵巻(CM)が三つも公開されている。テレビを独占し競馬中継を一人で見ようとするが、信長に見透かされた上に他の家臣たちに伝えず家に来ると言い出され、二人っきりでお家デートのつもりかと勘ぐるなどコミカルなセリフ回しが多かった。