概要
キュアマリンこと来海えりかは、テンションが高く表情豊かな人物であり、知的でクールな人物が揃う青キュアの中にあって一際異彩を放っている。
そのためかTV本編のみならずオールスターズでもコメディリリーフ的な役割を務めることが多く、多彩な顔芸はもちろん、時には体を張ってボケをかましてくれる。オールスターズ初登場となる「DX2」では「ハートキャッチプリキュア」が始まって間もないこともあってかえりかのボケは少なめだったが、翌年からはそのフリーダムっぷりが目立つようになっている。
上の画像は「DX3」にて魔女とフリーズン・フローズンが作り出した世界にブルーチームがやってきた時のワンシーンなのだが、他のメンバーは船の残骸にしっかり着地し、リズムはミントに受け止めてもらったのに対し、マリンだけが残骸に着地もできなければ誰にも受け止めてもらえず、そのまま海に落ちた。
その後も自分の何気ない一言でホワイト達が「フリーズンとフローズンを挑発して彼らに必殺技を使わせ、海を凍らせて足場を確保する」という作戦を思いついて実行した時はリズム共々作戦の意図が分からず大いに慌てていたにもかかわらず、作戦成功後にドヤ顔を決めて皆を苦笑させている。そしてブロッサム達と合流後、ブラックホールがサラマンダー男爵の偽物を作り出したことに対してブロッサムが「堪忍袋の緒が切れました!」と叫んだ直後にマリンが「出ました堪忍袋!」と視聴者の感想を代弁?していた。
NSシリーズ
「NS」では、つぼみ達が真剣な表情で登場するシーンで、えりかだけ無限顔で登場し、自分が道を間違えて遅刻したことを「間違えるよね、道って?ね~!」と、同じく道に迷ったピーチと共に開き直っていた。そしてED直前、28人の足だけが映されてるという場面で何やってるかと思えば、つぼみの真後ろでムーンウォークをしていた。
翌年の「NS2」では、フレッシュとスイートのメンバーと共に妖精学校で催されるプリキュアパーティに向かう際、コフレを頭に乗せて無限顔&ヒーローが空を飛ぶようなポーズをしているえりかを見て、両隣に居た美希と奏が苦笑している。
この後、プリキュア達がカゲの力によって結晶化してしまいシリアスなムードが漂うシーンでえりかだけ変な体勢で結晶化している、復活後に妖精たちの声援を受けて無限顔で悦に入る、EDのラストではプリキュア全員が画面左側に顔を向けているカットで最後にマリンだけこちらに顔を向ける。…などなど、抜群の安定感を見せた(公式HP、プリキュア教科書の写真でも…?)。
なお、EDの後にマリンは「こらマリン!こっち向くなって言ってんだろ!」と梅澤淳稔Pから怒られる…という設定で、プロデューサーからも安定のこの扱いである。さらには中の人からまで…。(関連リンク参照)
そして「NS3」でもOPで変なTシャツを着ている姉とゆりに目を輝かせ、マアムの作り出した夢から抜け出した直後に自分達がいる場所が夢の中の世界と聞いて「なんだ夢かぁ~。夢ならいっか~」と早速だらけようとしてエースとロゼッタに注意され、ブロッサムとの合体技で悪夢獣を蹴散らして「今年も決まったっしゅ!」とメタ発言、そしてED直前の全員集合シーンで、アイドル(うららとまこぴー)や小学生(アコと亜久里)といった繋がりを持つ同士が隣り合う中、えりかはひめの隣で「後継者ができたっしゅ…」とでも言いたげに無限顔と、前作に比べて出演時間は少なかったものの、今作でもその存在感を大いに発揮していた。
春のカーニバル
2015年放映の「春のカーニバル」では、つぼみと共に六作連続で声付きでの出演を果たし、昨年の時点でタルトと並んでいた五作連続の記録を塗り替えた。
本編ではダンス中に流れた回想シーンと思しき場面で、えりかが自分の卵焼きとつぼみの唐揚げを勝手に交換するシーンや、マリンがコッペ様に掴まって飛んでいくシーンが使われていた(しかも新規作画)。
ダンスの合間には、白雪ひめとのトークが実現。こころの種の生まれ方をひめに尋ねられた際、「何か勝手に、プリっと」「プリプリプリっと」と間違ってはいないが色々と誤解を生みそうな答えを返し、ウタエンが自分のこころの花は何なのか聞いてきた時はテキトーに「ラフレシアじゃない?」と答え、本性を現したオドレン達が自分達をドームに閉じ込めたシーンでは六花と一緒になって「随分趣味が悪いわね」「センスゼロですな」とバッサリ。
変身アイテムを取り返し、手分けしてハルモニアの王様達を探しに行く途中では、階段に仕掛けられたトラップから発射された大量のミサイルをブロッサム達と一緒に掻い潜っていく中、一人だけ無精こいてミサイルに飛び乗って移動…しようとしたら失速、爆風にあおられ「プギャー!」と奇声をあげて吹っ飛び、オドレン達の所業に怒ったブロッサムに続いて啖呵を切ろうとしたら途中でミサイルが直撃して再び吹っ飛んでいった。
「海より広いあたしのここr…のぁああ~っ!まだ言ってる途中でしょうがあぁ~っ!」
あわや天井に激突かという寸前で、メロディに救出されるのだが、肩から下ろしてもらった際に一瞬だけ無限顔になっている。
プリキュアが40人の大所帯となった今作でも、えりかの存在感と安定感は健在だった。
みんなで歌う奇跡の魔法
2016年公開の「みんなで歌う♪奇跡の魔法!」では、マリンを含めた大半のプリキュアがソルシエールとトラウーマに捕らえられて檻に監禁されてしまっている。
檻の中でブラック・ブルーム・ドリームの3人が「で・で・でら・でら・出られないぃ~♪」と歌い出し、他のプリキュア達が声を揃えて「オ・リ!」と締めたところでマリンが少し間をおいて「アホかあぁ~!」と突っ込みを入れ、「何が“オ・リ!”よ!プリキュア大ピンチっしょ!揃いも揃ってとっ捕まって~!」と恐らく全ての視聴者が抱いたであろう感想を代弁。
プリキュアの涙を狙うトラウーマ(の操り人形)が泣ける話の人形劇やタマネギのみじん切り攻撃、更にはスカンクのオナラによる尋問(?)を行った時も恒例の顔芸を連発(流石にスカンクが登場した時はブラック達もトンでもない顔になっていたが)。
終盤にミラクルステッキライトの力で檻が破壊されてプリキュア達が脱出した際、画面の向こうのお客さんに向けてカメラ目線でダブルピースをしているマリンの頭をリボンとキャンディとハミィが踏み台にしていった。改心したソルシエールの歌に乗ってプリキュア達が戦っている最中にも、ビルの屋上から飛び降りたスマプリチームをブロッサム達がすれ違いざまにちゃんと受け止めていたのに対し、マリンだけはハッピーを受け止め損ねてしまい、慌てて引き返してハッピーを回収していた(恐らく背中でカッコよく受け止めるつもりだったのだろう)。
EDでは、ハトプリチームの出番が来てブロッサムがアップで映った直後に横からしゃしゃり出てきて画面に割り込んでいた。
相棒のブロッサムがピーチ達とピンクカルテットを組んでバトルで活躍していたのに対し、マリンはバトル以外でしっかり見せ場を作っていた。
雪のプリンセスと奇跡の指輪!
2021年公開の雪のプリンセスと奇跡の指輪!では、トロピカル〜ジュ!プリキュアのピンチに塔の天辺から高笑いをしながら他の3人と一緒に現れる。つぼみは高所恐怖症のためえりかにしがみつき震えており、吹き出しの場面では泣き出す程であり、文句を言うと「イケてる登場はやっぱ高い所でしょ!」 と言うなど、実にえりからしい登場の仕方であった。
予告でもこのシーンが流れており、その際は「我々の出番が来たようだな」と言い、つぼみから「えりか、その言い方悪者みたいですよ」と突っ込まれていた。
プリキュアオールスターズF
2023年公開のプリキュアオールスターズFではついに喋らなくなってしまった。(つぼみは台詞あり)が、1カットだけ黒字に白抜きで変顔のドアップがあったり、大勢のプリキュアが映る中でも一人だけリアクションやポーズが変だったりと相変わらずであった。
そのほか
2012年放送の「スマイルプリキュア」第31話にて取り込んだ者を無気力にして堕落させる怠け玉が登場した際、一部のファンから「えりかだったら絶対出てこられないだろうな」という声が続出。それに関するネタ絵もいくつか投稿された。
歴代プリキュアの情報サイト「プリキュアガーデン」でのアンケートコーナー「おしえてプリキュア」(2013年7月16日~31日)にて、「夏休みに家でしたいことは?」というお題が出題され、その回答の1つに「えりかのようにゴロゴロする」というものがあった。
投票の結果、得票率51.6%という圧倒的な数字を叩き出し、ぶっちぎりの1位を獲得してしまった。ちなみに、第2位は「やよいのように漫画を描く」の14.2%であった(関連リンク参照)。
2014年放送の『ハピネスチャージプリキュア!』で行われた「プリキュア10周年おめでとうメッセージ」では第28話に登場。
15秒足らずの短い時間内に表情をコロコロ変えながら画面いっぱいに動き回り、やはり我々の期待を裏切らないフリーダムっぷりを見せてくれた。
(実際の映像と全く異なりません。)
2018年放送のHUGっと!プリキュアの第38話でも、暴走したドクター・トラウムに立ち向かうべく歴代プリキュアが合流する中、1人だけヘラヘラして頭を掻きながら登場。
更に最後にキュアエールたちに力を貸す際も、1人だけ偉そうに腕組みをして無限顔であった。
(※実際の映像と全く異なりません。)
2024年1月に実施された全プリキュアLIVEにおいては、朗読劇の二日目に(えりかが、というより水沢女史が)登場。つぼみを弄ったり『今こそ堪忍袋の尾を切る時よ!』と嗾けるなど期待通りの弾けっぷり。キュアベリーの変身口上の真似は完ぺきにこなす…と思ったら、最後の『アタシ、完璧!』で完全に元のえりかに戻り、会場に集まったファンの笑いを誘った。
…とまあ、こんな風に、彼女は色々な意味で我々ファンの期待に応えてくれる素晴らしいキャラクターなのである。
本タグは、主にえりかが笑いを誘うような行動をとっているものや、「えりかなら仕方ない」と皆が納得してしまうような作品に付けられる。
関連イラスト
関連タグ
プリキュアにおける他の「安定の〇〇」タグ
安定のmktn 安定の聖歌先輩 安定のやよい 安定のヒメルダ 安定のいおな 安定のらんらん
※これらは本タグとは逆に、そのキャラクターが不憫な扱いを受けている作品につけられていることが多い。
こちらはポンコツぶりの安定感を表すタグで、本タグに比較的近い。