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サラマンダー男爵

さらまんだーだんしゃく

『映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』に登場するキャラの一人。
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CV:藤原啓治


概要

400年前、初めて地球に襲来した砂漠の使徒の幹部。

後の三幹部(サソリーナクモジャキーコブラージャ)が人間のこころの花を素体にして誕生したのに対し、サラマンダーは無から生み出された存在である。


ステッキを携えた紳士のような姿をしており、顔の左半分を仮面で覆っている。

ステッキの先端に付いている赤いクリスタルは彼の力の結晶であり、これがないと人間のデザトリアン化以外の能力が全て使えなくなる。戦闘時は主に炎を操って攻撃する。実力は高く、トップクラスの戦闘能力を持つキュアムーンライトを軽くあしらうほどである。


性格は飄々としていて、組織の目的にそれほど興味を示さないため、ゆりには「砂漠の使徒らしくない」と評された。

これは、世界のどこにも自分の居場所がない絶望や虚無感によるもので、ムーンライトキュアアンジェと同じく憐れみの目で見た際は激昂した。


セリフは無かったものの、本編第48話でもデューンの回想シーンにてオリヴィエと共に登場している。


過去と復活

誕生した頃から常に自分達の存在意義に疑問を抱いており、好き放題に世界を破壊することで当時の「砂漠の王」(デューンなのかは不明)の心の内を知ろうと考えたが、「心」そのものを嫌う砂漠の王の怒りを買い、組織から追放された。

その後、初代プリキュア・キュアアンジェによってステッキのクリスタルを世界中に飛散させられ、自身もモン・サン=ミシェルの礼拝堂に封印され、世界から追放されたと同時に自身の居場所も奪われた。

ルー・ガルーによって封印が解かれたことで現代に復活、彼と共に世界各地を旅しながら徐々にクリスタルの力を集めていく。

こういった事情から砂漠の王や、プリキュアに激しい憎悪を抱いており、それらを消し去ることで心を満たそうとする。

一方で封印を解いたルー・ガルーとは擬似的な親子関係にあり、互いに心を支えあっていた。

長きにわたる封印のため、その体は崩れかかっており、終盤には魔法陣によって力が暴走し、巨大なワイバーンの姿に変身する。容姿がなんか…



プリキュアオールスターズDX3では


ブラックホールが邪悪な心のみを再現した姿として復活しているが、花の都に登場した人物とは別人、つまりクローンの様なコピー体である。

トイマジン(こちらもコピー体)と共に、イエロープリキュアチームを「すごろくゲーム」で倒そうとする。

最終的に人間世界に戻って最終形態になり、ブロッサム達と激突する。

ステッキの先端についているクリスタルの色がオリジナルの赤ではなく青になっており、攻撃の際も炎ではなく衝撃波を使う。


余談

前述したとおり、サラマンダー男爵は砂漠の使徒を追放された身で、彼自身も古巣に未練を残すどころか敵対心バリバリである。

そのため、「サラマンダー男爵を、砂漠の使徒の一員にカウントする」ことを疑問に思い、ルー・ガルーという側近や、コウモリスナッキーという私兵を抱えていることから「砂漠の使徒とは独立した勢力のボスとして扱った方が良いのでは?」という意見がある。

その一方、他のプリキュア映画にてドツクゾーン四天王と別行動をとっていた魔女ドツクゾーンの一員として、クイーンミラージュに叛意を抱いていたブラックファング幻影帝国の一員として扱われていたことから、「サラマンダー男爵を、砂漠の使徒の一員にカウントするのはおかしなことでもない」という意見もある。


なおルー・ガルーと世界各地を旅するシーンは、松本清張原作の映画の中でも名作と名高い『砂の器』のクライマックスのオマージュである。


演じる藤原啓治氏はプリキュアシリーズ初出演であるが、2020年4月に死去したためプリキュアシリーズでは、本作が最初で最後の出演作となってしまった。


関連タグ

ハートキャッチプリキュア 花の都でファッションショー…ですか!? 砂漠の使徒 ルー・ガルー


トイマジン前作の劇場版に登場した敵でサラマンダー男爵と同様、自分を討ち捨てた者への復讐をもくろむプリキュア劇場版の敵キャラ。それゆえか、双方ともコピー体だが『DX3』で共演した。


あしゅら男爵:他作品の男爵。基本的にDr.ヘルの忠実な臣下だが、出演作によっては反逆することもある。


脂目マンプク:サラマンダー伯爵同様、初代のヒーローによって封印された者つながり

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