CV.郷里大輔
1つ、ひいきは絶対せず!
2つ、不正は見逃さず!
3つ、見事にジャッジする!
審判ロボ・キャプテントンボーグ、ただいま参上!
この概要、私が預かろう
スターピース争奪でカブタック達が争っていると現れる審判ロボでビーロボではない。
ビーロボ達も含めてその正体を知る者はおらず、そもそも本当に自称通りロボットなのかすらも確証はない謎の存在。
ただし第22話で虫だけを収集するスーパー標本箱に捕らわれているため、カブタック達同様に「虫属性と判定される存在」であることは確かである。
自分と同じトンボ形のマイクがついたキャプテンスティックを持っていて、左腕はゴング、胸に得点盤トンボードが付いている。トーセンボというトンボ型メカで即興のリングを作る事も可能。
競技のフィールドを瞬間移動のように変更したり、競技に必要な道具やエキストラを瞬時に用意する、敗者やルール違反者を問答無用で強制退場させてしまう、自分が破壊した物体を光線で復元するなど、いかなる原理か不明の不思議な力を持っている。
「その勝負、私が預かる」と一方的に宣言した後に競技を指定して争奪戦を取り仕切り、勝者にスターピースを授与する。
彼が指定する争奪戦の競技内容は多岐にわたり、彼が作り出した異空間内での障害物競走、スポーツやゲーム、演技力や歌唱力比べ、単純に「スターピースが取り憑いた物体を倒したり捕まえる」というものもある。
初期は彼自身がその場で競技を考案していたが、コブランダーに「その場にあるものから連想して競技を指定する」というパターンを読まれ自分に有利な競技内容になるよう誘導されるなど、公平性に欠ける面があった。
後により公平なジャッジのために自作した「キャプテンルーレット」にダーツを投げつけて命中した場所に書かれた競技が行われるようになった。ただしその後も時々ルーレットを省略して競技を指定することがある。
なおスターピース以外のものについての争奪戦でも現れる。
というよりルール無用になりそうな勝負事にならば何でも首を突っ込むらしく、カブタック達ビーロボが全く関係しない学生のケンカにまで現れたことがある。
物語が進むと↑のイラストのように身体の色が青色から赤色に変化しているが、これは修行の成果なのか季節によるものなのかは分からない。ただパワーアップはしており、青いボディの時では手も足も出なかったシャークラーの操る巨大ロボ『トンデモジョーズ』を押さえ込んでいる。
しかし、Vシネマ『クリスマス大決戦』ではスターピースの影響でクリスマスなのに真夏のような暑さになったことで元の青いボディに戻ってしまったことから、やはり赤のボディは秋冬限定形態なのかもしれない(メタ的なことをいえば撮影時期の都合によるものが大きい)。
ちなみに、上記の口上には普段は言わない4つ目もある。
それは、「4つ、容赦はせずに制裁だ!」である。
また口を開いて物を食べることができる。
第3話での小百合と麗香のカレー対決では、麗香チームが製作した「シーフードカレー」を食した後『美味い・・・美味すぎる!』とコメントするが、判定は小百合の勝ち。 理由は、小百合チームはチキンカレーを作って出すだけじゃなく綺麗に食器を整えたり 福神漬けを添えたり、水を用意するといった細かな気配りがポイントを稼ぎ勝利の鍵となった(更に麗香チームは賞品だったスターピースの付いたなんでも美味しくなる鍋を使った為、反則負けとなった)。
第39話での騒動&スターピース争奪戦の発端となった豆大福も、結局もどきだったスターピースが取り除かれた後に、これまた口を開けて美味しくいただいている。
前述の口上の通り、自分の審判は『贔屓は絶対にせず』『不正は見逃さず』『見事にジャッジする』の三つを信条(ポリシー)としており、不正をした相手には巨大な鉄槌を落とす『キャプテンゴッドハンド』、落雷などを落とす『キャプテンカタストロフ』でお仕置きする。
ただし効かないこともあり、第32話では対決が終わったにもかかわらず、スターピースを力づくで奪おうとするトンデモジョーズ相手に苦戦していた。
エピソードによっては第12話のように、
- 『ボクシング対決でカブタックの場外に出た時のカウントは一時停止するという贔屓を行う』
- 『譲と小百合のカブタックを援護するための水鉄砲を使ったガニランへ向けたお酒の射撃という不正は見逃す』
- 『前述の二つの理由から見事にジャッジできていない』
など、ポリシーが守れていない時もあった。
ちなみに審判ロボを自称しているだけあって、カブタック達ビーロボのようにスターピースを入手して自分のものにする権利はないらしく、もし自分の所持品(作中第35話ではキャプテンスティック)にスターピースが付いても他の者に取ってもらう必要があることが明かされた。
正体なのだが…
物語が進むに連れて、その正体が実はビーロボの開発者高円寺寅彦ではないかという推測が立った(手紙のイニシャルに間違えてK.Tと書く等。CaptainならばCである)。しかし、最終回において博士とは別人だったことが判明し、最後の最後まで正体は謎のまま物語は終了した。
脚本を担当した西園悟氏によれば、企画当初はトンボーグに相当するキャラクターは存在しておらず、企画書を執筆する際に追加した審判役となる「変なおじさん」がトンボーグの原型になったとホームページにて証言している。
「もうすぐ取れそうなんだ」
上記の正体に関する部分だが、譲ら一同はこの旨の発言を、『ヘルメットが外れそうなんだ』と解釈したが、
脚本段階で、トンボーグが『とれない』と悩んでいたのは『足の裏に付いてしまったガム』だったことが明かされていた。
しかし、作中ではその描写がカットされた為、『とれない』発言は謎のままになってしまった。
玩具も拝むがいい
本作の放送中には、販売された玩具に付属するスターピースを応募すれば、抽選でキャプテントンボーグ(青)の玩具が手に入るというキャンペーンが実施された。
キャンペーン終了後は、抽選漏れした子供への措置として、一部仕様を変更したキャプテントンボーグ(赤)の玩具が一般販売された。
作中の体色変化は、この玩具展開に沿ったものである。
このキャンペーンの大成功を受け、翌年の『テツワン探偵ロボタック』のランドツールでも実施されたと同時に、『星獣戦隊ギンガマン』のギンガの光(超装光ギンガイオーへの強化パーツ)でも実施された。
ランドツールは懸賞の賞品限定だったが、ギンガの光は半年後にナイトアックスを追加した「銀河大決戦セット」として一般販売されたので、これは賞品よりもお得だったのでは…?
かくして、懸賞品として玩具化→半年もすれば一般販売、というのはこの2年限定イベントであった。
見事な関連タグであった!また会おう!!
桃太郎侍:口上が彼によく似ている
マスターランキング:次回作『テツワン探偵ロボタック』に登場する審判ポジションのキャラクターで、そういう意味ではトンボーグの後輩に当たる。