ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

青山剛昌の名探偵図鑑

めいたんていずかん

サンデーコミックス『名探偵コナン』に付属している一種の単行本特典。 青山剛昌によって選定された『名探偵』の書き下ろしイラストと、その解説。
目次 [非表示]

概要編集

青山剛昌による漫画『名探偵コナン』の単行本の、カバーの裏表紙側のソデ(折り返し部分)に添えられている、一種のファンサービス・特典

青山先生によって名探偵と認定されたキャラクターが、書き下ろしイラストと解説、活躍するエピソードの中で先生がオススメ(お気に入り)のものを交えて紹介されている。


ここでいう「名探偵」は職業が専業探偵のキャラというよりはいわゆる探偵、つまりミステリーにおける事件の解決を担当するキャラを指しており、刑事弁護士から三毛猫、果ては怪盗猟奇殺人犯まで、多数の作品から登場している。


ちなみに、表紙側のソデには他の漫画同様に青山先生のコメントが書かれている。


特徴編集

青山先生自身、ミステリー作品全般に対して造詣が深く、純粋なミステリー小説のみならず刑事ドラマや映画、時代劇前作の影響?)などの映像作品からも題材が取られる。

また、連載が長く続いたからか、巻数を重ねるごとに折木奉太郎猫猫と言った単なる推理小説や実写作品だけではなく、メディアミックスされたライトノベルや、銭形警部岸辺露伴と言った出版社の枠も越えた他の漫画作品のキャラまで紹介されており、その度にTwitterなどでは話題になることがある。


書き下ろされる名探偵のイラストは必ずしもはっきりと描写される訳ではなく、原作版のシャーロック・ホームズアルセーヌ・ルパン金田一耕助明智小五郎のような面子は全体的な服装と目が描かれている以外では、明確な目鼻立ちは影で隠す様にされている。

これについてはいずれも人気が高く、多くのファンを獲得した作品という共通点があることから、先生独自のイラストによるイメージをつけない為の配慮であると思われる(明言はされていない。後の名探偵達のように実写映像版の演者の似顔絵にするにも、何度も映像化されていて10人くらいいたりする者もいる)。


映像作品を紹介する場合は、事実上演じている俳優の似顔絵を描くことになる。有名なものだと『相棒』の杉下右京を演じた水谷豊や『古畑任三郎』の田村正和など。

ちなみにアイドルグループ・のメンバー二宮和也司会の番組「ニノさん」でコナンが取り上げられた際、その時点で嵐のメンバー2人が既に名探偵図鑑で描かれている(大野智=77巻/防犯探偵シリーズ・榎本径役、櫻井翔=82巻/謎解きはディナーのあとで・影山役)ことが紹介され、「嵐をコンプリートしたい」という作者のコメントも出た。

その後松本潤が94巻で描かれ(99.9-刑事専門弁護士-深山大翔役)、残りは2人である。そのうち相葉雅紀は『三毛猫ホームズ』の主演であった為、紹介されているのは当然ながら三毛猫のホームズ、という地味に不遇な目に遭っている(もっと言うと、相葉氏が片山義太郎を演じたのは当作が本コーナーで紹介された後である)が、その後『貴族探偵』で主人公の貴族探偵を演じる事となった為、今後巻末に載る可能性が浮上した。一方、番組の司会だった二宮は唯一、ミステリー連ドラの主役経験がない。映画なら『プラチナデータ』があるのだが……


また、小説の映像化作品でも『富豪刑事』の神戸大助(原作)と神戸美和子(ドラマ)のように両者の性別が異なる場合は原作が優先され、演者の似顔絵とはなっていない。

漫画作品は当然ながら、小説作品であっても『ビブリア古書堂の事件手帖』や『忘却探偵シリーズ(掟上今日子の備忘録)』のように、表紙イラストではっきりしたビジュアルイメージがある場合はそちらが優先され、実写化されていても演者の似顔絵にはなっていない。折木奉太郎は出典がラノベであるものの挿絵がないので、アニメ版のキャラデザにのっとったイラストとなっている。


各巻リスト編集

以下、本コーナーで紹介された『名探偵』たち。シリーズ名がある場合は、シリーズ名も併記する。


1~20編集

巻数名前
  • 登場作品
作者/メインライター職業作者のお気に入りエピソード
1シャーロック・ホームズコナン・ドイル顧問探偵四つの署名
2明智小五郎
  • 少年探偵団シリーズ(※1)
江戸川乱歩私立探偵黄金仮面
3エルキュール・ポアロアガサ・クリスティ私立探偵ナイル殺人事件
4アルセーヌ・ルパン
  • 怪盗ルパンシリーズ
モーリス・ルブラン怪盗怪盗紳士
5ジュール・メグレ
  • メグレ警部シリーズ
ジョルジュ・シムノン警察官メグレ罠を張る
6金田一耕助横溝正史私立探偵獄門島
7コロンボ警部リチャード・レヴィンソン、ウィリアム・リンク警察官別れのワイン
8銭形平次野村胡堂岡っ引銭形平次捕物控
9フィリップ・マーロウレイモンド・チャンドラー探偵長いお別れ
10オーギュスト・デュパンエドガー・アラン・ポー探偵モルグ街の殺人
11エラリィ・クイーン
  • 国名シリーズ(※2)
エラリィ・クイーン(F・ダネイ、M・リー)探偵、推理作家エジプト十字架の謎
12V・I・ウォーショースキーサラ・パレツキー探偵レイクサイド・ストーリー
13ブラウン神父ギルバート・キース・チェスタトン探偵、司祭奇妙な足音
14コーデリア・グレイフィリス・ドロシー・ジェイムス探偵女には向かない職業
15長谷川平蔵池波正太郎火付盗賊改方狐火
16浅見光彦内田康夫探偵、ルポライター平家伝説殺人事件
17ネロ・ウルフ
  • 探偵ネロシリーズ
レックス・スタウト私立探偵料理長が多すぎる
18工藤俊作小鷹信光私立探偵サーフシティ・ブルース
19ハンニバル・レクター
  • ハンニバルシリーズ
トマス・ハリス精神科医、猟奇殺人犯羊たちの沈黙
20ジェーン・マープル
  • ミス・マープルシリーズ
アガサ・クリスティ老嬢予告殺人

※1.多くの大人向けの作品でも活躍しており、『黄金仮面』も初出時の大人向けの作品と子供向けに翻案された物が存在する。

※2.活躍は国名シリーズだけにはとどまらない。


21~40編集

巻数名前
  • 登場作品
作者/メインライター職業作者のお気に入りエピソード
21サム・スペードダシール・ハメット私立探偵マルタの鷹
22十津川省三
  • 十津川警部シリーズ
西村京太郎警察官終着駅殺人事件
23古畑任三郎三谷幸喜警察官汚れた王将
24ペリイ・メイスンE・S・ガードナーラオ弁護士奇妙な花嫁
25三毛猫ホームズ赤川次郎飼い猫三毛猫ホームズの推理
26鮫島警部
  • 新宿鮫シリーズ
大沢在昌警察官毒猿
27ジェームズ・ボンド
  • 007シリーズ
イアン・フレミング諜報員ゴールド・フィンガー
28神津恭介高木彬光大学教授人形はなぜ殺される
29チャーリー・チャンアール・デア・ビガーズ探偵、警察官チャーリー・チャンの活躍
30ジョン・ソーンダイク
  • ソーンダイク博士シリーズ
オースティン・フリーマン探偵、法医学者歌う白骨
31遠山景元
  • 遠山の金さんシリーズ
陣出達朗町奉行遠山の金さん捕物帳
32マイク・ハマーミッキー・スピレイン私立探偵裁くのは俺だ
33ファイロ・ヴァンスヴァン・ダイン探偵僧正殺人事件
34柊茂和久峻三検察官疑わしきは罰せよ
35ドルリー・レーン
  • 「悲劇」4部作(「悲劇」シリーズ)
バーナビー・ロス(※3)探偵Yの悲劇
36キャサリン・ターナー
  • キャサリンシリーズ
山村美紗雑誌記者花の棺
37ヘンリー・ジャクソン
  • 黒後家蜘蛛の会シリーズ
アイザック・アシモフ給仕、探偵会心の笑い
38伝七捕物作家クラブ岡っ引夜叉牡丹
39リュウ・アーチャーロス・マクドナルド私立探偵動く標的
40御手洗潔島田荘司私立探偵、脳科学者、占星術師占星術殺人事件

※3.エラリィ・クイーンの変名



41~60編集

巻数名前
  • 登場作品
作者/メインライター職業作者のお気に入りエピソード
41隅の老人バロネス・オルツィ不明隅の老人の事件簿
42ジョセフ・ルールタビーユ
  • ルールタビーユシリーズ
ガストン・ルルー新聞記者黄色い部屋の謎
43半七岡本綺堂岡っ引石灯籠
44棟居弘一良
  • 棟居刑事シリーズ
森村誠一警察官人間の証明
45今西栄太郎松本清張警察官砂の器
46ギデオン・フェル
  • フェル博士シリーズ
ジョン・ディクスン・カー探偵三つの棺
47合田雄一郎
  • 合田雄一郎シリーズ
高村薫警察官マークスの山
48杉下右京輿水泰弘警察官殺意あり
49スティーブ・キャレラ
  • 87分署シリーズ
エド・マクベイン警察官警官嫌い
50火村英生有栖川有栖大学准教授46番目の密室
51朝吹里矢子
  • 弁護士朝吹里矢子シリーズ
夏樹静子弁護士二つの真実
52ロバート・アイアンサンド
  • 鬼警部アイアンサンドシリーズ
コーリアー・ヤング警察官鬼警部アイアンサンド
53中禅寺秋彦京極夏彦古書店店主、宮司、拝み屋姑獲鳥の夏
54島田潔
  • 館シリーズ
綾辻行人無職(実家の寺の手伝い)→推理作家十角館の殺人
55コンチネンタル・オプダシール・ハメット私立探偵血の収穫
56佐七横溝正史岡っ引幽霊山伏
57ジョゼフ・フレンチ
  • フレンチ警部シリーズ
フリーマン・ウィルス・クロフツ警察官クロイドン発12時30分
58高樹良文
  • 谷道雄シリーズ
北方謙三警察官眠りなき夜
59ブロンクスのママ
  • ママ・シリーズ
ジェームズ・ヤッフェ探偵ママは何でも知っている
60法月綸太郎法月綸太郎探偵、犯罪研究家都市伝説パズル


61~80編集

巻数名前
  • 登場作品
作者/メインライター職業作者のお気に入りエピソード
61ココリリアン・ジャクソン・ブラウンネコは手がかりを読む
62湯川学東野圭吾物理学者燃える
63神戸大助筒井康隆警察官密室の富豪刑事
64銭形警部モンキー・パンチ国際警察官せいては盗をしそんじる
65ロバート・ラングドン教授ダン・ブラウン大学教授ダ・ヴィンチ・コード
66仙波阿古十郎久生十蘭風来坊遠島船
67茨木歓喜
  • 茨木歓喜ものシリーズ
山田風太郎医師十三角関係
68多羅尾伴内
  • 七つの顔の男シリーズ
比佐芳武探偵七つの顔
69リチャード・カッフウィルキー・コリンズ警察官月長石
70フィリップ・トレント
  • トレント・シリーズ
エドマント・クレリヒュー・ベントリー画家、新聞記者トレント最後の事件
71グレゴリー・ハウスディヴィット・ショア医師氷壁の果て
72倉石義男横山秀夫検視官赤い名刺
73エイドリアン・モンクリー・ゴールドバーグ私立探偵評決に意義あり
74鬼貫警部鮎川哲也警察官黒いトランク
75春桜亭円紫
  • 円紫さんと私シリーズ
北村薫落語家空飛ぶ馬
76リンカーン・ライムジェフェリー・ディーバー鑑識官ボーン・コレクター
77榎本径
  • 鍵のかかった部屋シリーズ
貴志祐介防犯ショップ店主硝子のハンマー
78白鳥圭輔
  • チーム・バチスタシリーズ
海堂尊技官チーム・バチスタの栄光
79刀城言耶三津田信三作家首無の如き祟るもの
80篠川栞子
  • ビブリア古書堂シリーズ
三上延古書店店長ビブリア古書堂の事件手帖


81~100編集

巻数名前
  • 登場作品
作者/メインライター職業作者のお気に入りエピソード
81ススキノの便利屋東直己便利屋バーにかかってきた電話
82影山東川篤哉執事綺麗な薔薇には殺意がございます
83折木奉太郎米澤穂信高校生氷菓
84リスベット・サランデル
  • ミレニアムシリーズ
スティーグ・ラーソン調査員ドラゴン・タトゥーの女
85福家警部補大倉崇裕警察官オッカムの剃刀
86吉敷竹史
  • 警視庁三係シリーズ
島田荘司警察官奇想、天を動かす
87江神二郎有栖川有栖大学生双頭の悪魔
88掟上今日子
  • 忘却探偵シリーズ
西尾維新探偵、事務所所長掟上今日子の忘備録
89九条櫻子太田紫織標本士あなたのおうちはどこですか
90山猫神永学怪盗探偵怪盗探偵 山猫
91凛田莉子松岡圭祐鑑定士万能鑑定士Qの事件簿Ⅰ.Ⅱ
92華岡信一郎アルチャム・リトビネンコ(※5)捜査コンサルタントスニッファー嗅覚捜査官
93リチャード・キャッスル
  • キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き
ロバート・ダンカン作家新コンビ誕生
94深山大翔宇田学弁護士request.01
95弓神適当井浦秀夫警察官殺人鬼の呪文
96三澄ミコト野木亜紀子解剖医名前のない毒
97黒河内圭太リチャード・ウー/コウノコウジ警察官1~6巻
98久能整田村由美大学生つかの間のトレイン
99猫猫日向夏薬師1巻(後宮編)
100シャーロック(※6)マーク・ゲイティス私立探偵ベルグレービアの醜聞

※4.本作の第3弾が文庫化した際、名探偵コナンとのクロスオーバーストーリーが掲載されている。

※5.元々はウクライナで制作された推理ドラマシリーズをNHKでリメイクしている。この巻で取り上げたのは2016年の日本版。

※6.2010年にイギリスで製作された舞台設定を現代に移したドラマ版を紹介している。そのため、シャーロック・ホームズを演じたベネディクト・カンバーバッチの似顔絵を描き下ろしている。



101~120編集

巻数名前
  • 登場作品
作者/メインライター職業作者のお気に入りエピソード
101岸辺露伴(※6)岸辺露伴/荒木飛呂彦漫画家富豪村
102藤聖子泰三子警察官勝負は一瞬
103レイトン教授レベルファイブ大学教授、考古学者レイトン教授と不思議な町
104榊マリコ戸田山雅司、櫻井武晴法医研究員科捜研の女 -劇場版-
105輪堂鴉夜青崎有吾怪物専門の探偵吸血鬼
105(特装版)※7工藤新一青山剛昌高校生探偵最初の挨拶
106 成歩堂龍一 巧舟 弁護士逆転裁判

※6.本来はジョジョシリーズの登場人物であるが、ここでは外伝作品の方の登場人物として取り上げている。また、この外伝作品は岸辺露伴原作、荒木飛呂彦作画という設定となっている。詳しくは当該項目を参照。

※7.連載30周年を記念したもの。




余談編集

  • このコーナーで描かれたイラストが、後に探偵のイメージとして作中に登場することもある。
  • 犯人の犯沢さん』の単行本ではこのコーナーのパロディ版「かんばまゆこの名探偵図鑑」としてコナン世界の名探偵、つまり登場人物が紹介されている。
  • 上記の通り、No.6で金田一耕助が紹介されているが、彼の「」はまだ登場した事がない。作品そのものは『名探偵コナン』より長いはずなのに……
  • 上記の通り、No.48で『相棒』の杉下右京が紹介されているが、青山剛昌は以前、同作にモブの鑑識官役でゲスト出演したことがある。また、Season22最終話では子どもと「おじさんコナンくんとお友達?」「残念ながらコナンくんとは友達じゃありません」というやり取りを交わすシーンがあった他、生成AIを使った変声機能を使って事件の真犯人を追い詰めるというコナンを彷彿とさせる展開があった(また、このことから、『相棒』の世界にはフィクションとしての『名探偵コナン』が存在していることが確定することとなった)。
  • 上記の通り、連載30周年を記念した105巻は通常版と特装版で紹介探偵が異なる。コレクションしたい方は注意。それにしても、図鑑でも述べられているのだが、表舞台から消えた工藤新一はどこへ行ったのだろう?

関連タグ編集

名探偵コナン 名探偵 青山剛昌


外部リンク編集

リスト

関連記事

親記事

青山剛昌 あおやまごうしょう

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 543

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました