概要
密室ものの古典的な名作として名高い長編『黄色い部屋の謎』にも登場する、弱冠18歳の新聞記者。
本名はジョゼフ・ジョゼファン。巨大な頭をしていたため、「お前の玉をころがせ」を意味する”ルールタビーユ”というあだ名が付けられ、現在ではそれが通り名となっている。
16歳の時にオーベルカンプ街で発生した迷宮入りのバラバラ殺人事件の未発見の死体の左足を下水人夫に変装してセーヌ河の下水道で発見したことをきっかけに、そのスクープ記事を売り込んで〈エポック〉紙に新聞記者として月給250フランで採用された。
それ以後は記者兼素人探偵として事件を追いかける日々を送っている。
若さからくる人生経験の不足を頭脳で補い、幾何学の問題を解くように犯罪の謎を純粋な推理で解決する演繹推理の天才探偵。
全部で8つの作品に登場するが、初登場作『黄色い部屋の謎』のみが本格推理の名作として現在でも高く評価されており、以降の作品はどちらかというとスリラー的な作品が多い。
代表作
- 『黄色い部屋の謎』
- 『黒衣夫人の香り』:前作『黄色い部屋の謎』の続編であり、犯人も登場するので前作をおさえてからの読解が望ましい。