北方謙三
きたかたけんぞう
1970年、中央大在学中に執筆した純文学短編『明るい街へ』が、文芸誌『新潮』に掲載され、小説家としての一歩を踏み出す。
デビュー後は新進気鋭の純文学作家として前途を嘱望されたが、思うように日の目を見ることなく10年を費やす。
1981年にはハードボイルドへと転向した『弔鐘はるかなり』で再起を図り、翌年出版の『逃がれの街』は早くも83年に映画化。
続けて出版された『眠りなき夜』『さらば、荒野』はその後シリーズ刊行するほどに好評を博し、1983年発表の『友よ、静かに瞑れ』は85年に映画化、89年にはテレビドラマ化もされている。
1985年の『黒いドレスの女』も87年に映画化された。
ハードボイルド作家に一転して以来、軒並み著作がベストセラーとなる躍進を示す。
一方でハードボイルドだけでは先細りになると危惧し、歴史ものかSFを題材に新境地を開こうと試みる。
1989年には満を持して、南北朝時代の九州を舞台に戦乱を描く『武王の門』で、初の歴史小説に挑戦。執筆に際して、歴史学者の綱野善彦にも協力を仰いだという。
『武王の門』より遡って、同じく南北朝時代の興亡を写し出す『破軍の星』を翌年に発表。以降はハードボイルド小説と並行し、精力的に歴史ものに取り組んでいく。
1993年の『風樹の剣』を皮切りに、剣豪を主役に据える時代小説に着手。
1994年発表の『林蔵の貌』、1996年の『余燼』などで、ハードボイルドや時代小説での持ち味を発揮した歴史時代小説を生み出す。
96年晩秋からはより洪大な中国史の潮流に目を向け、北方流の『三国志』を披露する。
98年に完結するまで全13巻に及ぶ著者の最長編となるが、2000年の『水滸伝』ではそれを上回る全19巻に達し、続編の『楊令伝』は全15巻。
全17巻の『岳飛伝』と合わせて、『大水滸伝』と称される大作シリーズとなった。
2018年には『チンギス紀』が刊行され、モンゴル史の歴史小説も開拓している。
現在もハードボイルド、歴史・時代ものやエッセイなど、多岐にわたって活動中。
1982年:『眠りなき夜』が第1回日本冒険小説協会大賞、第4回吉川英治文学新人賞を受賞。
1983年:『檻』が第2回日本冒険小説協会大賞を受賞。
1984年:『過去(リメンバー)』が第11回角川小説賞を受賞。
1985年:『渇きの街』が第38回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。
1985年:『明日なき街角』が第5回日本文芸大賞を受賞。
1991年:『破軍の星』が第4回柴田錬三郎賞を受賞。
2004年:『楊家将』が第38回吉川英治文学賞を受賞。
2005年:『水滸伝』全19巻が第9回司馬遼太郎賞を受賞。
2007年:『独り群せず』が第1回舟橋聖一文学賞を受賞。
2010年:第13回日本ミステリー文学大賞を受賞。
2011年:『楊令伝』全15巻が第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
2016年:『大水滸伝』シリーズが第64回菊池寛賞を受賞。
2016年:第65回神奈川文化賞文学を受賞。
2017年:第6回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞。
2023年:『チンギス紀』全17巻が第65回毎日芸術賞を受賞。
タイトル | 出版社 / 刊行年 | 収録短編・備考 | ジャンル |
---|---|---|---|
弔鐘はるかなり | 集英社 / 1981年 | 処女出版作 | ハードボイルド |
逃がれの街 | 集英社 / 1982年 | ハードボイルド | |
眠りなき夜 | 集英社 / 1982年 | ハードボイルド | |
さらば、荒野 | 角川書店 / 1983年 | ブラディ・ドールシリーズ | ハードボイルド |
友よ、静かに瞑れ | 角川書店 / 1983年 | ハードボイルド | |
黒いドレスの女 | 角川書店 / 1985年 | ハードボイルド | |
武王の門 | 新潮社 / 1989年 | 日本・南北朝時代 | |
破軍の星 | 集英社 / 1990年 | 日本・南北朝時代 | |
風樹の剣 | 新潮社 / 1993年 | 日向景一郎シリーズ | 時代もの |
林蔵の貌 | 新潮社 / 1994年 | 江戸時代 | |
明るい街へ | 集英社 / 1996年 |
| 純文学 |
余燼 | 講談社 / 1996年 | 江戸時代 | |
三国志 | 角川春樹事務所 / 1996年 | 大水滸伝シリーズ | 中国史 |
水滸伝 | 集英社 / 2000年 | 大水滸伝シリーズ | 中国史 |
楊令伝 | 集英社 / 2007年 | 大水滸伝シリーズ | 中国史 |
岳飛伝 | 集英社 / 2012年 | 大水滸伝シリーズ | 中国史 |
チンギス紀 | 集英社 / 2018年 | モンゴル史 |
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Sirius
この話は、今(2023年)から19年前の、2004年5月3日、SUPER COMIC CITY 13で出したブラディ・ドールの坂井×下村の本「Sirius」からの再録です。 文章がめちゃくちゃ拙いのですが当時のままにしました(たりの脱落その他、間違いもそのままに……) ※死にネタです! 原作のその場面の描写があります! この本のことを、ちっとも憶えていませんでした……! まじで……!/^o^\ 読み返してびっくりですわよ……敬ちゃんがめっちゃ坂井を好きだわ。しかもちょっと天然だわ(これはもともとそういうキャラ解釈ですが……) しかしあまりにも記憶から消えているので、うせやん……となった……/ ,' 3 `ヽーっ ほかにも記憶から消えてる本が2冊くらいと、ペーパーの小ネタのデータとかあったんで、またボチボチあげていきます。 いやでもまじでzipにしてたのを解凍したら、憶えてない長い話とかあってびっくりしてる……ほんとにひとは忘れるな……思いついたことは書かないとだめだわ。しかし最後までちゃんと書かなあかんわ。途中で書くのやめてる話が多すぎて、ファイルをあけて最後まで確認してキーッてなりがちです……どういうことなのむかしのわたし……!(プロットが最後まで書いてあるのに本文を書いていないのとかあって、途中で書くのやめてるんじゃねえ!とぶち●したくなった)(叶下でいたしてる途中まで書いてるのとかもあった) しかし、サカシモを書かなくなって12年くらい経つので、記憶もすっかりおぼろなのはしょうがないのですが、書きかけ含めて読み返すうちに、憶えていたより敬ちゃんが坂井をまじめに好き、みたいに読めるように書いていて、えっ……と戸惑っています。こんなんだったか???? なんかもっと攻め(坂井)だけが受けさん(敬ちゃん)を好きみたいに書いていた記憶があった……! 両想いでよかった……/ ,' 3 `ヽーっ 旧ジャンルのサルベージをしているのは、今、2003年から2008年まで活動していたトライガンに再ハマりしていて、その関係です。あっちは心の傷が深すぎてあんまり本を出せなかったんだな~と今さら思い知るのであった( ˘ω˘ ) サカシモは完結してから読んだからまだ落ちついていたし自分の解釈で延々と書いていられたんやな~という感じで納得です。死ネタも書いてるよ……(後日アップしたいです)(いや言うて最初に書いた「ダイヤモンド」のシリーズが死ネタっちゃあ死ネタですわ) 表紙のデータが見つからず、ペーパーのデータも、パーソナル編集長というソフトでつくっていたので読み込めず(どこかで手に入れてなんとかしたい……)、現物も見つからなかったので、表紙は適当につけておきます……このタイトルたぶんハリポタのシリウス・ブラックが好きだったからじゃないかなあ……ハズカシー。 データをチェックしつつ、敬ちゃん好きだったな~今でもわりと、いやかなり好きだな~かわいいな~アホやな~としみじみ思い出しております(20年たってもトライガンの牧師さんをリアルではニコとかニコ兄と呼ぶように、下村のことをリアルでは敬ちゃんって言っちゃう……)。 坂井は今ごろ還暦かなぁとかとも考えます。元気でいてほしい。 (よく考えたら自分の書いたカプの中で一緒にいた期間がいちばん長いかもしれない)(ジョセiシーは1か月未満だし台i牧は長く見積もっても一年半くらい?)(あっ ぎんたかがいちばん長い……か???) そろそろハiルiキi文庫版も買おうとは思ってるんですよ……( ˘ω˘ ) まだあるといいなあ……(電子も買うか!) 2023-04-29追記:今さら知ったんですが約街って完結巻出てたんですね……?!社長が出てるので手に入れて読まねば……という決意を新たにしました!(ΦДΦ)クワッ6,046文字pixiv小説作品 「志という名の篝火」
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