概要
赤川次郎の人気推理小説シリーズ。現在までに5度実写化されている。
血や女性が苦手な刑事の片山義太郎が、飼い猫のホームズや妹の晴美と共に
多くの事件を解決していく。
主要登場人物
片山義太郎:ホームズの(一応)飼い主で、警視庁捜査一課の刑事だが、血を見ると貧血を起こす。女性恐怖症だが、意外とモテる。ナイーブな性格で、ホームズの言わんとするところを理解できる。
片山晴美:義太郎の7歳下の妹。かなりのお転婆で、事件に首を突っ込んでは危険な目に遭う。
石津:目黒署の刑事。怪力の大食らいで、晴海にぞっこんだが、猫が苦手。
ホームズ:三毛の雌猫。本シリーズを特徴付けるキーキャラクターだが主人公では無い。元々は第一作の被害者の飼い猫だったが、色々あって片山兄妹が引き取る事になった。
病気にかかって治療の為に子宮の摘出手術を受けて以降、時折遠い目をして思索にふける様な素振りを見せる猫になったらしい。人語を理解でき、人間顔負けの推理力を発揮し、義太郎をワトスン役にして、元飼い主の殺人事件をはじめ、多くの難事件を解決に導いている。
作中では人語を話したり擬人化した独白が語られたりはせず(ただし『仮面劇場』ではヒロインの少女にテレパシーで語りかけるような描写がある)、あくまで猫として描写されているが、重要な証拠やギミックを示唆するような行動で義太郎の推理を助け、仲間や弱者の危機には爪と牙を剥いて敵に襲いかかる等の活躍をしている。
ホームズの扱いの絶妙な匙加減が本シリーズの最大の魅力と言える。
栗原警視:義太郎の上司の捜査一課長。仕事人間だが、下手の横好きで絵を描く。
児島充枝:片山兄妹の叔母で、二人によく見合い話を持ち込んでくる。
作品
- 三毛猫ホームズの推理
- 三毛猫ホームズの追跡
- 三毛猫ホームズの怪談
- 三毛猫ホームズの狂死曲
- 三毛猫ホームズの駈落ち
- 三毛猫ホームズの恐怖館
- 三毛猫ホームズの騎士道
- 三毛猫ホームズの幽霊クラブ
- 三毛猫ホームズの歌劇場
- 三毛猫ホームズの登山列車
- 三毛猫ホームズの騒霊騒動
- 三毛猫ホームズの四季
- 三毛猫ホームズの黄昏ホテル
- 三毛猫ホームズの犯罪学講座
- 三毛猫ホームズのフーガ
- 三毛猫ホームズの傾向と対策
- 三毛猫ホームズの心中海岸
- 三毛猫ホームズの安息日
- 三毛猫ホームズの世紀末
- 三毛猫ホームズの正誤表
- 三毛猫ホームズの失楽園
- 三毛猫ホームズの四捨五入
- 三毛猫ホームズの大改装
- 三毛猫ホームズの最後の審判
- 三毛猫ホームズの花嫁人形
- 三毛猫ホームズの仮面劇場
- 三毛猫ホームズの卒業論文
- 三毛猫ホームズの降霊会
- 三毛猫ホームズの危険な火遊び
- 三毛猫ホームズの暗黒迷路
- 三毛猫ホームズの茶話会
- 三毛猫ホームズの十字路
- 三毛猫ホームズは階段を上る
- 三毛猫ホームズの夢紀行
- 三毛猫ホームズの闇将軍
関連イラスト
関連タグ
迷犬ルパン - 第一巻の帯に「三毛猫ホームズに挑戦」と書かれた辻真先のミステリー。『迷犬ルパンと三毛猫ホームズ ~ 迷犬ルパンスペシャル』で共演も果たしている。
マツコ・デラックス - 2012年版のドラマで猫(ホームズ)の化身として人間化した姿を演じた。