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ヘンリー・ジャクスン

へんりーじゃくすん

米国のアイザック・アシモフの推理小説『ブラック・ウィドワーズ(黒後家蜘蛛の会)』に登場する給仕係にして名探偵。

 ブラックウィドワーズの皆様がいるからでございます。わたくしは単に残った落穂拾いをしたにすぎません。


概要編集

ニューヨーク市の「ミラノ・レストラン」で給仕係(ウェイター)を務める、推定60歳前後の男性。

プロフィールとして作中でも非常に謎の多い人物であるが、もともとはとある実業家と共同で事業を行っていたようである。

なお「ヘンリー・ジャクスン」はその件について触れた弁護士が出した仮名であり、そもそもヘンリーが本名であるかさえも作中で明言されていないが、便宜上この記事ではこの氏名を用いる。


作中でそのレストランで定例会を行うブラックウィドワーズ(黒後家蜘蛛の会)の6人のメンバーからは大変敬愛されており、ヘンリー自身もこの集まりの給仕を務めることを誇りに思っている。

基本的に誠実、温厚、謙虚で、良識的な正義感を持つ。

ただし正直者が過ぎてかなり慇懃無礼でもあり、その言葉はたまに多少棘を含むようにも見える。


ブラック・ウィドワーズの6人がさんざん頭を悩ませたあと、彼は簡潔にもつれた謎をほぐしてみせる。

彼曰く、「自分は残った可能性を突き詰めただけ」であるそうだが、広範な知識に優れた教養人である。

そのため、他の6人は「彼は7人目のメンバー」として本当に信頼し、彼にブラックウィドワーズの基金を申請した。さんざんためらった挙句、彼も承認している。


作中でモリアーティ教授がテーマになった際、謎を解き明かしたあとに他のメンバー及びゲストが感嘆するほどの熱弁をふるって顔を赤らめた。

そしてシャーロキアン(熱狂的な『シャーロック・ホームズ』シリーズのファン)であることを明かしている。

これについて作者のアイザック・アシモフ自身がシャーロキアンであり、同エピソードは実在の同好者団体である「ベイカー・ストリート・イレギュラーズ」において公表した論文を転用して制作されている。


関連項目編集

黒後家蜘蛛の会 探偵 推理小説

アイザック・アシモフ アメリカ合衆国

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