アイザック・アシモフの推理小説のタイトル、およびその小説内に登場するグループの名称。
あらすじ
月に一度催される、ニューヨーク「ミラノ・レストラン」での例会。
メンバーは弁護士のアヴァロン、政府機関に勤務しているトランブル、作家のルービン、化学者のドレイク、画家のゴンザロ、数学者のホルステッド(創始者はラルフ・オッター)。一番大事なメンバーはもちろん後で。
彼らの例会のたびに、彼らの呼んだゲスト、または乱入してきた部外者によって、謎が持ち込まれる。
それを渋る者もいるが、結局は6人(たまにいない人もいるが)が知恵を絞って謎に挑み、断念する。
そこで、ブラック・ウィドワーズの集まりに欠かせない名給仕であり、7人目のメンバーであるヘンリーが鮮やかに謎を解いてみせる。
彼はそのたびに謙虚に微笑んで言う。
「ブラック・ウィドワーズの皆様が答えを出しつくしてくれたからでございます。わたくしは貴方がたが見落とされた、一番単純な答えを拾っただけです」と。
しかし、シャーロック・ホームズ(更に正確にいうとモリアーティ教授)がテーマになった際は、ヘンリーはとにかく熱弁、メンバーとゲストの喝采を受け、恥ずかしげにシャーロッキアンであることを打ち明けた。
登場人物
CVは1981年、NHKのラジオドラマのキャストより
名前 | ジェフリー・アヴァロン |
---|---|
愛称 | ジェフ |
CV | 納谷悟朗 |
職業 | 特許弁護士/元陸軍将校 |
趣味 | 切手集め |
容姿 | 長身。痩せている。口髭と顎鬚がある。 |
名前 | トーマス・トランブル |
愛称 | トム |
CV | 中村正 |
職業 | 暗号専門家 |
好物 | スコッチのソーダ割り |
備考 | 口が悪い。いつも遅刻してくる。 |
名前 | イマニュエル・ルービン |
愛称 | マニー |
CV | 小林修 |
職業 | 作家 |
性格 | おしゃべり |
備考 | 酒が強い。女房が牛グッズコレクター。 |
名前 | ジェイムズ・ドレイク |
愛称 | ジム |
CV | 大塚周夫 |
職業 | 有機化学者 |
学歴 | ベリー大学大学院卒 |
備考 | よく自分の煙草でむせる。最古参のメンバー。 |
名前 | マリオ・ゴンザロ |
愛称 | マリオ |
CV | 野沢那智 |
職業 | 画家 |
備考 | ゲストの似顔絵を描く |
名前 | ロジャー・ホルステッド |
CV | 金内吉男 |
職業 | 数学者、高等学校の数学教師 |
容姿 | まばらな顎鬚、白くて広い額、やや肥満体。 |
備考 | なぜか『イリアス』『オデュッセイア』をリメリックに書き直している。 |
名前 | ラルフ・オッター |
愛称 | ???? |
CV | ???? |
職業 | ???? |
備考 | 黒後家蜘蛛の会の創設者だが、一度も姿を見せない。 |
名前 | ヘンリー・ジャクスン(本名か否かは不明) |
愛称 | ヘンリー |
CV | 久米明 |
職業 | 給仕 |
年齢 | 60代 |
備考 |
各話
日本語訳第1巻
サブタイトル | ホスト | ゲスト(ゲストの職業) |
---|---|---|
会心の笑い | アヴァロン | ハンリー・バートラム(私立探偵) |
贋物のPh | トランブル | アーノルド・ステイシー(ベリー大学の化学博士) |
実を言えば | ゴンザロ | ジョン・サンド(企業の重役) |
行け、小さき書物よ | ルービン | ロナルド・クライン(編集者) |
日曜の朝早く | ロジャー | なし |
明白な要素 | トランブル | ヴォス・エルドリッジ(異常心理学の准教授) |
指し示す指 | アヴァロン | サイモン・レヴィ(科学評論家) |
何国代表? | ゴンザロ | アロイジアス・ゴードン(警官) |
ブロードウェーの子守歌 | ルービン | ヘンリー(ウェイター) |
ヤンキー・ドゥードゥル都へ行く | アヴァロン | サミュエル・ダヴンハイム(陸軍大佐) |
不思議な省略 | ホルステッド | ジェレミー・アトウッド(元土木技師) |
死角 | トランブル | ウォルドマー・ロング(NASA職員) |