概要
『ストランド・マガジン』誌に連載されたシャーロック・ホームズシリーズが商業的成功を収めたことにより、他誌がこぞって登場させた「ホームズのライヴァルたち」と呼ばれる名探偵の一人である。
シリーズは1901年より『ロイヤル・マガジン(英語: The Royal Magazine)』誌に連載された。初登場作は「フェンチャーチ街駅の謎」。以降1926年まで作品が発表された。
隅の老人(キャラクター)
名前を始めとして職業、経歴などは一切不明。エイアレイテッド・ブレッド・カンパニーのノーフォーク街支店、略称「ABCショップ」の隅の席に座り、チーズケーキと牛乳をたいらげ、そしてそこで出会った女性新聞記者のポリー・バートンに、迷宮入りとなった事件の概要と(恐らくは真相を言い当てているのであろう)自身の推理を聞かせる。
頭は相当はげ上がっており髪の色は薄い。眼は淡い水色で大きな角縁の眼鏡をかけ、服はだぶだぶのツイードのアルスター外套を着る。常に紐の切れ端を持っており、話しながらそれを結んだり解いたりする癖を持つ。
安楽椅子探偵の先駆とも言われているが、時折自ら証拠を集めることもある。
作品リスト
2014年の全集より
- 『隅の老人』
- フェンチャーチ街駅の謎
- フィルモア・テラスの盗難
- 地下鉄怪死事件
- 〈イギリス共済銀行〉強盗事件
- 〈リージェント公園〉殺人事件
- パーシー街の怪死
- 〈E・オルツィ女男爵〉 ※作者紹介の記事の翻訳
- グラスゴーの謎
- ヨークの謎
- リヴァプールの謎
- ブラトンの謎
- エジンバラの謎
- ダブリンの謎
- バーミンガムの謎
- 『ミス・エリオット事件』
- ミス・エリオット事件
- シガレット号事件
- ダートムムア・テラスの悲劇
- 誰が黒ダイヤモンドを盗んだのか?
- ミス・ペプマーシュ殺人事件
- リットン・グローブの謎
- トレマーン事件
- アルテミス号の運命
- コリーニ伯爵の失踪
- エアシャムの謎
- 〈ノヴェルティ劇場〉事件
- 〈バーンスデール〉屋敷の悲劇
- 『解かれた結び目』
- カーキ色軍服の謎
- アングルの名画の謎
- 真珠のネックレスの謎
- ロシア公爵の謎
- ビショップス通りの謎
- 犬歯崖の謎
- タイサートン事件
- 〈ブルードネル・コート〉の謎
- 白いカーネーションの謎
- モンマルトル風の帽子の謎
- メイダ・ヴェールの守銭奴
- フルトン・ガーデンズの謎
- 荒地の悲劇