概要
自宅の安楽椅子でくつろぐかのように、
- 部屋から出ず、
- 事件現場に行くこともなく、
- 時には事件関係者と顔を合わせることすらなく、
- 記事・ニュースや協力者が持ってくる情報だけを基に、
事件の謎を推理して解決に導くタイプの探偵。
実際に自宅でくつろいでいる方が推理しやすいという者もいるが、病気・怪我などで部屋から出たくても出られないというケースもあるため、「現場に行かずデータによる推理の積み重ねで謎を解くタイプ」の者を指す意味合いが強い。
海外作品ではアガサ・クリスティの『ミス・マープル』シリーズや、バロネス・オルツィの『隅の老人』シリーズなど、国内作品では松尾由美の『安楽椅子探偵アーチー』シリーズや、水野晴郎の『シベリア超特急』シリーズ、東川篤哉の『謎解きはディナーのあとで』などが有名である。
『名探偵コナン』シリーズでも、主人公の江戸川コナンが外出先やケガや病気で病床にいる時に電話を通して推理を披露するエピソードも多い。
また、YouTuberの雨穴が展開するミステリー動画シリーズ(変な家や変な絵、変なAI)における設計士栗原文宣も典型的な安楽椅子探偵として電話音声のみが登場し、推理を披露している。