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概要

漫画やアニメ(を原作とする実写ドラマ)、小説などのフィクション作品に登場する高校生の探偵のこと。

作中の社会的知名度や学校内での評価、当人自身の探偵としての在り方等は様々である。幾多の殺人事件を解決し世間で名探偵と呼ばれている高校生から、警察やライターなどの業界人にのみ知られている高校生、解いているのは日常の謎で警察ともつながりのない高校生もいる。

学生が探偵役をやっている作品は児童文学にも見られ、小学生や中学生が探偵として事件を解決している話もある(江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズや、「ズッコケ三人組探偵チームKZ事件ノート」など)。

その一方で「高校生探偵」というジャンルが事実上確立している理由としては、高校生がバイトや原付免許の取得、様々なジャンルの部活などで行動範囲が広まる一方、学園物、青春群像劇、ラブコメとしてミステリーを描く事が出来る点や、自由時間の多さから事件捜査、謎解きに時間を使いやすい点、合宿や旅行などで仲間単位でクローズドサークルに放り込みやすい点なども挙げられる。

「(漫画の主人公としての)女子高校生探偵は存在しない」と誤解されることがあるが、「金田一少年の事件簿」ヒット前の推理漫画はむしろ「なかよし」などの少女漫画で多く掲載され、数多くの女子高校生探偵が生まれている。

傾向

金田一少年の事件簿」「名探偵コナン」「Q.E.D.」で確立された本格推理ものの高校生探偵の場合、以下の特徴が傾向として見られる(なお、ヴァン・ダインの二十則並みに例外もあり。寧ろ最近は以下の特徴に全て当てはまる高校生探偵は創作の世界にはほぼ存在しない)。

  • 異性の幼馴染、あるいはワトソン役がいる。そしてその異性とは意識はしあっているが素直に慣れず、恋人未満の関係が続いている。なおその人物が女子の場合、結構な確率で黒髪ロングで優等生で巨乳の美少女か、戦闘能力が男子高校生探偵を圧倒するパワフル少女か、あるいはその両方である。父親が探偵か警察官というケースの多々見られる。
  • 主人公の探偵の名前は、何かしら明確な理由があって、著名な古典的創作探偵と同じ名前である(最近はそうでもない)。
  • 高校生探偵と幼馴染の異性は、高校2年生、17歳が多い。2年生だと後輩と先輩の両方がいて、物語が作りやすいからだと考えられる。3年生だと受験勉強があって、あちこち出かけにくく、1年生だと「1年前の事件」とかが中学生になってしまう。ただし「日常の謎」系統の探偵は高校1年生のパターンが多い。
  • 本格ものの高校生探偵は、みな東京に住んでいる。東京都には高層ビル、高級住宅街、山岳地帯、山荘、キャンプ場、政治家の自宅、国会議事堂、美術館、港湾施設の倉庫、お金持ちの女学校、伝統的な寺、歓楽街、高層マンション、無人島、日本各地や海外へ行ける交通網などが何でもそろっており、さらに警視庁の建物がある。殺人現場、爆破現場、怪盗との決闘など、何でもやりたい放題である。なお多くの高校生探偵の住む街は、聖地巡礼できない。
  • 高校生探偵は「博識で回りくどいイケメンタイプ」と「普段はドジだが事件となると覚醒するタイプ」の2パターンに大別される。また職業として探偵をしていないため、「事件を熱血的に追い求める正義感の強いタイプ」と「受身的でめんどくさげに事件を引き受けるタイプ」の2パターンに大別される。つまり、多くの高校生探偵は合計4パターンから派生していると言える。
  • 警視庁や道府県警に知り合いの警部以上の警察官がいる。巡査クラスでは地元警察の協力は得られない。なお警部は探偵とは正反対の、脳筋、あるいは真面目で地道な捜査を得意とするタイプのオッサンが多い(が、主人公以上のイケメンかつ切れ者の刑事も多いのはご存じの通り)。
  • 殺人事件にしょっちゅう巻き込まれる。高校生探偵は機動捜査能力はないので、必然的に解決する殺害事件は、旅行先、合宿先、バイト先で偶然巻き込まれる、あるいは別件の依頼が実は殺人計画と関係があったという場合が多く、結果物語の都合上高校生探偵は「死神」などと呼ばれている。
  • 警察以外に頼りになるプロの大人がいる。具体的には情報通のジャーナリスト、探偵活動に必要なガジェットを作る科学者、プロの探偵、主人公を買っている富豪のパトロンなど。彼らは主人公を助けると同時に、主人公が事件に巻き込まれるきっかけも作る(クローズドサークルに高校生探偵の主人公が閉じ込められるきっかけも大体そっち)。
  • 探偵や謎解きに憧れている同年代あるいは年下の後輩がいる。彼らの好奇心や正義感に嫌々付き合う羽目になった結果、とんでもない事件に遭遇するのが黄金パターンである。時には彼らと探偵に関する部活動、あるいは「探偵団」を結成している。
  • 高校生探偵の主人公を一方的にライバル視する同年代の高校生がいる。その多くが主人公よりも一歩以上実力は劣る。
  • 多くの高校生探偵が通う高校は私立である。都道府県立の田舎の高校に通う高校生探偵はかなり少なく、いたとしても日常の謎を解いているのが大半である。これは学園の設備が整っていたり、金持ちの学生がいた方が事件を起こしやすいからだとも考えられる。
  • 探偵としての推理力は遺伝している。親族に高校生探偵本人が敵わないレベルの頭脳を持つ人物がいる。
  • 高校生が扱うには微妙過ぎる性犯罪カルト宗教はメインの謎解きの題材にはならない(動機に関係する事はある)。主人公と同年代の未成年者が死ぬかどうかは作者によって明確に方針が分けられている。
  • 高校生探偵は不良ではない。不良やヤンキーの友人もいない。
  • シリーズを通して倒さなければならない宿敵が存在する。宿敵・好敵手は2パターンあり、1つが大勢の人間を殺してきた殺人嗜好者あるいは組織の人間、もう1つが殺人はせず時には主人公の探偵を助けてくれる怪盗である。
  • 近々連載の事件においては、犯人が(高校生探偵の推理後にその眼前で)自殺しない。ただしこれが「名探偵コナンのある事件の影響である」という話には明確な根拠はない。

主な高校生探偵

高校生探偵とされるキャラクターは以下の通り。

日本

アメリカ

韓国

  • オソン、ハヌム:ブロマンス探偵団
  • アン・チェユル:ソナム女子高生探偵団

取り敢えず高校生探偵のスペック最強はテリー・マクギニスで友人が地球を打撃で破壊するスーパーマンとさらにはゴールドアメイゾも味方である為、別格である。

その他

高校生探偵ものは、週刊少年マガジンの「金田一少年の事件簿」、同じく少年マガジンRの「Q.E.D.」、週刊少年サンデーの「名探偵コナン」が有名であるが、週刊少年ジャンプからは高校生探偵もののヒット作品が出なかった魔人探偵脳噛ネウロが掲載されていたが、あれは本格、推理漫画と言えるかは微妙)。ワンピースをはじめヒット漫画を多数輩出しているジャンプだが、「なぜか高校生探偵漫画はジャンプからはヒットしない」というジンクスが、一部の推理漫画愛好家から言われるようになった。ただこれは金田一やコナンで高校生探偵漫画の形式が完成してしまっていることも原因と言える。

実は「未成年者が重大事件について重大な真実に到達する」という事例は現実にも存在する。1998年の毒物カレー事件において、女子中学生、三好万季氏が事件を考察した著書、「四人はなぜ死んだのか」が文藝春秋読者賞を受賞している。

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