「俺は本物のバットマンだ」
声:川島得愛(日本語版)/ウィル・フリードル(英語版)
概要
別名:二代目バットマン、新バットマンとも。
80歳の老齢となった初代バットマンのブルース・ウェインに代わり、ブルースの助手となった元不良少年の高校生・テリー・マクギニスが新型バットスーツを装着した姿。
ブルースは司令役に回り、バットケイブのコンピューターからテリーをバックアップする。
テリーがブルースよりも明るく饒舌な性格のため、スパイダーマンに近い印象を与える。
ブルースとの関係はMCU世界におけるトニー・スタークとピーター・パーカーを彷彿とさせる。
歴代のロビンたちがバットマンの跡を継がなかった理由については、映画版「蘇ったジョーカー」とコミック版で語られている。
新型バットスーツ
真っ赤な胸のコウモリマークを除いて黒一色で、マントがなく耳が長いシンプルなデザイン。
スーツ自体は2020年にブルースが完成させて装着していたが、2040年にテリーに受け継がれて改良が進められ強化された。
ハイテク機能の塊でバットケイブのコンピューターと直結し、ブルースと通信できる。
人工翼「リトラクタブル・ウィング」を展開し、ブーツのバーニアのロケット噴射と併用して従来は不可能だった自力飛行が可能。
常人の十倍に身体能力を強化するパワードスーツでもあるが、相手を殺さないように打撃力にリミッターがかかっている。
防火・防水・防寒対策も施され、放射能もある程度なら防護可能。
アイテム
リトラクタブル・ウィング
背中から腕部に仕込まれた人工翼。普段はスーツに収納され、テリーの意思で展開してグライダーのように滑空する。飛行速度はマッハ1。初代バットスーツのマントのように防具としても使用できる。
ロケット・スラスター
キック力増強ブーツ。靴底にロケット噴射機能付きのバーニアとマグネットを仕込み、リトラクタブル・ウィングと併用して飛行する。
本物のコウモリのように天井等に張りついたり、助走をつけると15mもジャンプできる。垂直で短時間ならバーニアだけで飛行でき、ロケット噴射は敵を数十メートル吹き飛ばす武器にもなる。
マスク
口元を除いて顔を覆い隠し、アンテナが装備されて耳が旧来よりも長い。両目部分に装備したバイザーはバットケーブのコンピューターに直通し、ブルースがバットマンの目を通して現場の状況を見ることができる。
分析サーチ機能や録画録音機能もある。バイザーは後に後頭部の収束式の酸素マスクが追加された。バイザーが作動不良に陥ると視覚が失われる弱点がある。
バット・ガジェット
パンチ力増強グローブ。指にピッキング用ドライバーと盗聴器「フィンガー・マイク」を装備。手首にテープレコーダーと嘘発見器を仕込んでおり、手首の上下からバットラングを射出できる。
- バットラング
- 主力武器の手裏剣。自動追尾機能付きで、狙いを定めずに発射しても敵を攻撃できる。
- アンカー
- 飛行不能時などの緊急移動用ロープ。手首の上から射出され、周りの建物などに引っ掛ける。
ユーティリティベルト
爆弾や催眠ガス、冷凍カプセル、消火カプセル、閃光弾を入れたベルト。小物入れにもなる。
真ん中のグリップを捻るとステルス機能が発動し、全身を透明化できる。ただし、強い衝撃を受けるとステルス機能が解除され、嗅覚の鋭い敵にはやすやすと見破られてしまう。
インク戦の反省から、グリップを押すと全身を電撃で防御する機能も追加された。
備考
ブルースとは体格にかなり差のあるテリーが改良無しで装着できたことからオートフィット機能が装備されている。テリー自体の身体能力が高い為かなり高い戦闘能力を誇る反面、テリー自身の経験値とスーツへの慣れ慢心及び油断しやすい性格のため背後を取られる場合が多く、また敵があまりにも強大な上に戦闘経験知不足のため旧バットマンよりも苦戦が多い。防御力は高いが、攻撃力及び防御力では前進となったエキソスーツやバットアーマーに劣り、高い高圧電流や斬撃は無効化できない。そのため、巨大犬、ザンダー、マッドスタンなどの強敵には破壊されている。
さらに、凄まじいパワーを持つ為生身の人間や生物相手では殺してしまいかねないため手加減が必要であり使用するにはそれなりの慣れが必要である。また、全身がハイテクの塊であるためバンスの殺人プログラムにハッキングされて乗っ取られてしまったり、作動不良に陥ってしまったり、スーツが破損させられた場合も修理には相当な苦労が伴う。ブルース、テリーが使用し、バンスもプログラムにより乗っ取って使用。
テリーの親友、マックス・ギブソンも一時所持していたことがあるが装着はしていない。ケーブのコンピューターにハッキングされた場合や奪われた際の対策としてキルプロセスの緊急停止ボタンが装備されておりボタンを押すとスーツの回路が停止し電流が流れ装着者は全身が麻痺し行動不能に陥り動けなくなる。
スーツのおかげで初代バットマンのように生傷が絶えないということはない。
しかし、明らかに装着前の生身のテリーの方が強いとか言ってはいけない。
専用機
バットモービル
旧バットモービル、バットウィング、バットサイクル、バットボートの機能を併せ持ち、陸・海・空を制覇する。飛行速度はマッハ3以上。
通常はユーリティティベルトのグリップを捻ることで遠隔操作されるが、テリーが普段使いするベルトの中央部分を押しても遠隔操作が可能。
中央部のアンカーで人命救助をしたり、電撃を流して敵を攻撃することも可能。後部にミサイルを装備している。インク戦とイアン戦での失態で、ステルス機能やホログラムで他の車に擬態する機能が追加された。
小型軽量の機体はバットウィング以上の高速飛行とバットサイクル以上の機動性を実現したが、耐久性は旧バットモービルとバットウィングに劣る。
バットサブマーシブル
潜水艦。バットボートを元に製作された。バットモービルでは行けない地下水脈を移動する際に一度だけ使用された。
黒と赤の2色のデザイン以外は普通の潜水艦と大差はない。武装は魚雷が装備されている。