本来は数学・哲学分野で用いられる用語で、ラテン語の"Quod Erat Demonstrandum"(かく示された)を略したものであるが、pixivにおいては上記略語にちなんだ漫画「Q.E.D. 証明終了」に関するイラストにこのタグがつけられている場合が大半であるため、ここでは同作品について説明する。
「Q.E.D. 証明終了」について
加藤元浩による推理漫画。講談社発行の隔月刊誌「マガジンイーノ(旧マガジンGREAT)」において1999年より連載開始(読切作品としては1997年より掲載)。同誌が2011年に休刊したため「月刊少年マガジン+」へ、のちに講談社の雑誌再編成によって「マガジンR」へ移籍。2023年にマガジンRが休刊になって以降はWEB媒体「月マガ基地」(掲載はサイト自体はコミックDAYS)にて隔週での連載が続いている。
2015年より第2期である『Q.E.D. iff -証明終了-』(『Q.E.D. if and only if』)に移行した。単行本は第1期で全50巻。第2期が2024年4月時点で27巻まで発刊されている。
なお第2期のサブタイトルとして使われている「iff(if and only if)」とは数学用語で「同値」を意味する。
同作者による姉妹作的な作品として「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」が2005年から2020年まで月刊少年マガジンにて連載。両作品の主人公は従兄弟同士であり、お互いの作品にも出演したことがある。全45巻。
作品の特徴
作品の特徴として、推理ものの王道とされる殺人事件の比率が低い(約半分)ことであり、日常で起きた軽い事件がテーマになることも少なくない。それでありながら、推理のトリックやロジックは非常に緻密、かつ専門的であり、特に理系の知識は博士レベルとも評される。
主人公は燈馬想と水原可奈の二人だが、他人の心に疎く冷静な男と活発で行動的な女という異色の取り合わせなのも、人気に一役買っており、pixiv内では推理ものより、二人の恋愛モノの方が主流を占めている。
2009年1月にはNHK総合にてドラマ化(全10話)された。