結城君、全部分かった。
概要
優子氏pixiv小説「放課後探偵部へようこそ」の主人公の女子高校生探偵。
茨城県立常総高校の1年6組の女子高校生で、身長は146センチと小柄。ショートヘアの活動的で天真爛漫な女の子でかなりのドジっ子である。
が、ひとたび事件に遭遇すると、犯人のトリックを冷徹に暴く女子高校生探偵に変貌する。
公営住宅に母と2人暮らしだったが、知的障害を持つ母親がヘイトクライムで殺されたため、現在は結城竜のマンションで一緒に暮らしている。
性格
温厚で人懐っこく、誰にでも優しい性格。少々危なっかしいところもあり、結城や瑠奈に心配されている。子供のころは男の子に混じって遊んでいたようである。
いい加減な性格で女子力はかなり低いと思しき描写がある。
河川敷のホームレスとは将棋友達であり、イスラム教のモスクにはただ飯目当てで訪問するなど、妙なところに交友関係がある。他者に対してはほとんど偏見を持たない。
パフェが大好物であり、食い物にはよく釣られる。
マイペースな性格であり、授業中は早弁や居眠りの常習犯な故に成績は赤点ギリギリ。中学時代は(教師にも問題があるとはいえ)勝馬と瑠奈と一緒に授業をいつもサボるなど、割と不良に近いレベルの生徒だった。
探偵として
江戸川コナンと比較すると知識などには乏しいものの、犯人の二重三重の心理トリックをぶち破る鋭い推理力、発想の転換力を持つ。現場観察能力も高く、わずかな手掛かりで事件全貌を推理してしまうこともある。
記憶力も類まれであり、英語の意味を全く知らないにもかかわらず、リスニング問題の英長文を一瞬で暗記し、復唱したこともある。
好奇心はそれなりに旺盛な野生児だが、凄惨な事件に遭遇することは全く望んでおらず、探偵としての名声にも全く興味はない。しかし一度事件に遭遇すると「次の被害者を出さないようにできるのは自分しかいない」とすぐに考えをシフトさせるなど、覚悟を決めるのも早い。
ヘイトクライムで知的障害を持つ母親を殺されたり、母子家庭ということでそれなりに差別も経験していたことから、人を殺すことを是とする考えを嫌っている。
事件解決のためには自分が傷つくことを辞さないところもあり、ある犯人の犯行を暴くために苗字を変えたこともある。
天真爛漫な印象からはあまり想像できないが、実は非常にリアリスト。かなりクレバーな判断を一瞬ですることも作中では多々ある。ある事件では凶器を持った殺人犯を前に「相手を殺すしか友人を守る手段がない」と一瞬で判断し、別の人間の死体に刺さっていたナイフを引き抜いて躊躇なく相手の腹をめった刺しにして殺害した。正当防衛とはいえ、人を殺したことがある高校生探偵である。
ただ所詮は15歳の女子高校生。こうした探偵活動や高度な判断などはかなり精神的に無理をして行っており、また心労や共感性の高さから、時折号泣するなど不安定な側面も見せている。
余談
多指症であり、指が6本ある。それが明かされる前から、指が6本あると思しき描写は散見されていた。