警察官としての概要
茨城県刑事部捜査一課警部。30歳くらいの女警部である。女子高校生探偵島都や、事件に巻き込まれまくっている死神体質の結城竜とは顔見知り。
要は剣持勇や目暮十三警部と同じポジションである。都や結城に対しては下品な物言いをするが、容疑者や事件関係者への聞き込みは丁寧。
部下には金髪の青年鈴木、生真面目な女性刑事の西野がいる。また牛乳瓶眼鏡の鑑識の女性、加隈真理からは「朋ちゃん」と呼ばれている。
警察官として
優秀な刑事であり、作中では「他殺を自殺と決めつける」「別の人間を犯人と決めつける」など致命的な失点は犯していない。島都ほど推理力があるわけではないが、刑事としての経験などから状況に不信感を持ち、不審な点をまとめる能力はある。
岩本承平の大量殺人に関しても多くは警備部の失態による側面が多く、彼女の過失とは言い難い。
事件解決に必要とあらば島都・結城竜コンビを利用するが、危険な目には合わせず、何かあった時には責任を取るタイプ。作中でも冷静な性格と判断能力が強調されている。
豪放に見えて真実を愚直に追及する正義感、冷静沈着で思慮深い性格などから都からも全面的に信頼されており、「警察がどんなにダメでも長川警部は信じられる」と言われている。
ちなみに島都はクローズドサークルなど次の犠牲者を自分で防がないといけない場合は現場を荒らしまくるが、そうでないときは現場に入ったりせず、長川警部から状況を知ったり、後日現場を視察するなどしている。プロとしての長川を信頼している証拠である。
一方長川も都が現場を荒らした場合は上述のやむを得ない理由があったのだと理解している。
一方で警察組織の忖度で容疑者が逮捕できなかった事件に関しては、トラウマ級の悔恨を持っている。
拳銃の腕は高く、作中では殺人犯の警察幹部を躊躇なく射殺した。
性格
性格は豪放だが、仕事では冷静で頭が切れ、判断力も高い。
都とは年の離れた姉のような存在であり、ざっくばらんに付き合っている。
ただし豪放すぎる性格もあって、結城は現場で出会う都度あからさまに嫌そうな顔をしている。
島都・結城竜コンビの推理力や正義感を信頼しており、敬意を払っている。
死神体質の結城に対しても「推理力が特別でないにもかかわらず命がけで被害者を救うおうとしていた」という理由で、軽口をたたきながらも敬意を持っている。
危険がない限りは、都たち探検部の捜査への介入にも寛容で、かつ「協力者」としていろいろ便宜を図ってくれる。
逆にファミレスでジャイアントパフェで都を釣って捜査に協力させる場面も。
これでも、心優しく本来は探偵に向いていない島都を事件に関与させる事には葛藤があったらしいが、「都の想いは止められない」と最終的には諦めている。
警察官としての矜持を揺るがすトラウマに遭遇した時は号泣したり、苦悩したりもするが、決して義務は放棄しない。都もそれは理解しており、長川の心に寄り添っている。
この手の30独身女キャラとしては珍しく、結婚願望をあからさまにしていない。マンションに一人暮らしであり、自宅はゴミ屋敷状態である。
北谷勝馬の母親の元ヤン市議(勝ママ)は先輩。高校時代は大人しい文学少女だった。